初心者がゴルフを始める時に、最初に使ってみましょうと渡されるクラブは、アイアンの7番である場合が多い。
だいたい長さが中間の長さなので、7番アイアンから始めて徐々に長いクラブを使って、フルスイングが出来るようになったら、短いアイアンの練習をするというようなパターンをよく目にします。したがって、7番アイアンの練習が一番多くなるという人も少なくないでしょう。
しかし、アイアンでしっかりとボールをとらえる為の練習としては、7番アイアンよりも、9番アイアン、ピッチングウェッジ、サンドウェッジなどのほうが有効なのです。7番アイアンよりもロフト角度が大きく、すくい打ちをしないようにする為の練習としては、9番アイアンやウェッジのほうが、適しています。
それでは、アイアンがうまく打てるようになる基本練習方法をお伝えします。
アイアンは「すくい上げない」練習を!
ゴルフは、ボールを地面に置いた状態で打ち、空中にボールを打ち上げていきます。
そのイメージが強過ぎると、手でどうしてもボールを持ち上げようとするチカラが勝手に働いてしまいがちです。
「持ち上げ」「すくい上げ」のイメージが強いままに練習を続けていても、悪いスイングが身に付いてしまうだけです。
悪いスイングが身に付いてしまい、肘を痛めたり、腰痛を発症してしまう前に、やって欲しい練習があります。
それは、サンドウェッジやピッチングウェッジを使って、クラブヘッドのリーディングエッジをボールの下に入れる練習です。
この練習によって、ボールが上がる原理をしっかりと体感し、身に付けていきましょう。
ウェッジは大きなロフト角度がついていますから、うまくクラブがボールの下に入ればボールは高く上がります。
当然、当たった時の感触も良いです!ボールはすくい上げて、上がるものではなく、逆に打ち込むことによって上がるのだということを身に付けて覚えて欲しいのです!
これが、どの長さのアイアンにも共通した約束です!
良く言われることですが「筋肉は覚え難く、忘れ難い頭は覚え易く、忘れ易い」という言葉を覚えておいて下さい。
頭で理解できたことは、カラダを使ってやり続けることは苦痛に感じてやらなくなってしまいがちです。
しかし、基礎を固める為には、特に初心者ゴルファーは、つまらないことを何度も何度も繰り返すことができるかどうかにかかっています。
アイアンが上手くなるためには、ウェッジでのハーフスイングでキレイにボールをとらえられるように練習することがとても大切なのです!
アイアン練習、始めのドリル
「すくい上げない」アイアンショットを身に付けるための、具体的なドリルをご紹介しましょう!
まずは、(右利きの人は)右手一本で打つ練習をして下さい!
「すくい上げ」の大きな原因の一つが、右手首のすくい上げによるものなのです。
ですから、右手を正しく動かすことが出来れば、アイアンショットが正しくインパクトできるのです!
右手一本で打つ!
- 使用クラブ・・・SW(サンドウェッジ)
- 両足を閉じて(くっつけて)立ち、両膝を折り重心を下げる
- 右手だけでグリップを短く握り、右肘を右脇腹に引きつける
- 右手グリップを強く握り、手首も硬め、ボールをセンターに置いて、ボールの左右30cmの幅でヘッドを動かす
- ヘッドのリーディングエッジでボールを打たないように、ボールを払い打つ
- 上手くボールが浮き上がればOK!徐々に振り幅を広げていく
- 出来たら、次は両手で握って同じ動きをやってみよう!
両手で握って打つ!
- 使用クラブ・・・9番アイアン
- スタンスは肩幅よりやや狭くして、両膝を少し折って、重心を左足に傾ける
- 両手をしっかりチカラを入れて握り、手首はしっかり硬め、両腕と肩の三角形を崩さずに右腰から左腰まで振る
- ヘッドのリーディングエッジでボールを打たないように、ボールを払い打つ
- ボールが浮き上がり、男性ならば50~70ヤード、女性ならば40~60ヤードまっすぐ飛べばOK!
- 出来たら、8番アイアン、7番アイアンでもやってみよう!
上記2つのドリルで、しっかりと芯でボールをとらえて、ボールが自然に浮き上がって飛ぶことが確認出来たら、フルスイングに移っていきましょう!
フルスイングの練習をしていても、リーディングエッジでボールを打ってしまうようなショットが出てしまったら、即時、上記のドリルの練習をしてください!
悪い感触を残したままフルスイングを続けるのは、悪いクセをつけてしまう原因になります!
くれぐれも、注意して練習して下さい!
アイアン練習の注意点
ゴルフスイング、特にアイアンに求められることは、飛距離を出すことではなくターゲットに対して正確にボールを運ぶことです。
そのためには、腕の振りが、ターゲットに向かってストレートに動くことが必要です。
ゴルフスイングは、カラダの回転で打つという意識が強過ぎるとアイアンは、上手く当たらないことがよくあります。
とても簡単に例えるならば、ゴミ箱に紙を丸めて投げるのと同じです。
カラダ回転させてゴミ箱に紙を入れようとした人いましたか?
ゴルフスイングは、どんな時でも、カラダを回転させればいいというわけではありません!
初心者ゴルファーの皆さん、勘違いせぬようお気をつけ下さい!
つまりアイアンショットの正確性を上げるためには、カラダを回転させ過ぎないことがコツです。
ターゲットに対して、ボールを直線で運んでいくイメージを作って下さい。
まとめ Q&A
Q アイアンショットが、右にスライスしてしまうのですが、どうしたらまっすぐ飛ぶのでしょうか?
A 初心者ゴルファーのスライスの原因でもっとも良く目にするのは、ボールの行方が気になってしまい、ボールを打つ前から頭がボールの前に突っ込んでしまったり、目線がターゲットの右方向に上がってしまっていることが多いです!
つまり、カラダ全体でボールをすくい上げているような形になっているということです。
ボールの位置をしっかりと見続けながら、素振りの練習を繰り返して下さい。
目線を持ち上げないこと、つまり、ボールをしっかり見て、ボールのヒッティングポイントを安定させることです!
Q よくボールの手前を打ってしまったり(ダフり)、ボールの頭の方をたたいて(トップして)ゴロを打ってしまうのですが、どうしたら直りますか?
A ダフりもトップも、原因は「すくい上げ」によるミスであることが多いのです!
「すくい上げ」のミスを直すためには、サンドウェッジの右手一本打ちから始めて下さい。
特に手首の正しい使い方を習得すれば、ボールをロフト角度にしたがって上げることが可能になり、ボールが上がる原理をしっかりと身に付けることが出来ます!
次に、9番アイアンを使ったハーフスイングの練習をやってみて下さい。
ターゲットに対して、クラブヘッドをしっかりとだせているか?
そもそも、ボールとターゲットを結んだラインがしっかりイメージ出来ているのかも、自分なりにしっかり確認してみて下さい!
ゴルフは、ボールを打つ前のイメージがしっかり出来ているかどうかが、とても重要なのです!
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