松山英樹2018年シーズン使用ドライバーとスイング

2018年アメリカPGAツアーは、9月の「ツアー選手権byコカ・コーラ」を最後に終了しました。

この試合はタイガーウッズの2013年「WGCブリヂストン招待」以来5年ぶりの復活優勝で幕を閉じました。節目となるツアー通算80勝目に到達し、サム・スニード(1912-2002年)が保持する最多勝利数82勝まであと2勝へと迫った。イーストレイクGC(ジョージア州)の18番ホールのグリーンにタイガーの姿を追いかける大勢のギャラリーの光景は忘れられないものになりました。

また、Fedexランキング第1位、年間王者に輝いたのは、ジャスティン・ローズ選手でした!

そんな中、日本期待の松山英樹選手は、タイガーの優勝した最終戦で4位タイに入り、Fedexランキングでは第13位に踏みとどまった。

2018年シーズンは指のケガもあり、決して満足のいくシーズンではなかったが、このランクにとどまれる松山英樹選手は真の実力者です!それにしても苦しんでいたのがドライバーショットだったようで、松山英樹選手のドライバーがどのような状況にあったのかを検証してみましょう。

松山英樹ドライバー変更での変化は?

ユウジン
こんにちは!ゴルフスイングコーディネーター山田友人(@yj_golfrecipe)です。

松山英樹選手は2018年シーズン、1勝も出来なかったのは残念に感じているだろう。

ショットの良い日が続かず、うまくリズムに乗れない日々を過ごす中、なかなかクラブを変えないタイプの松山英樹選手が思い切ってドライバーを変更した

今年のドライビングディスタンスは平均302ヤードで48位となっており、PGAツアーの中では普通レベルに位置する。

平均302ヤードは日本ツアーでは3位に相当するが、ツアーメンバーの30%以上が300ヤードを超えてくるアメリカPGAツアーのドライバーの飛距離レベルの高さを感じさせられる。

2017年シーズンは302.9ヤードだった事から、松山英樹選手のドライバー飛距離には特に悪い変化があったわけではない事が解る。

しかし、ドライバー=飛距離アップと考えるのは一般アマチュアゴルファーだが、松山英樹選手はドライバーのコントロールの精度を追求していたようである。

数年間の相棒だったキャロウェイ・グレートビックバーサを手放した事は大きな決断だったと言える。

その後、キャロウェイのローグサブゼロやピンのG400等、色々なドライバーを試行錯誤した。

そんな中『テーラーメイドM3 440』で落ち着くことになった。

世界ランキング1位を経験しているマキロイやタイガーウッズ ・ジェイソンデイもナイキのクラブ製造撤退から、クラブを変更し、ドライバーは同じ『テーラーメイドM3 460』を使用している。

しかし、松山英樹選手は440を選んだ。『テーラーメイドM3 440』のヘッド形状は小ぶりでバランスの取れた顔をしている。恐らく、丸型でシンプルな形状な物が松山英樹選手の好みなのだろう。

今シーズンのドライバーデータから松山英樹のドライバーの変更は成功だったかを振り返ってみよう。

松山英樹「使用ドライバー」性能比較

2017年 2018年
モデル グレートビックバーサー9.0 テーラーメイドM3 440
ロフト角度 9.5度 9度
シャフト ツアーAD DI-8X ツアーAD DI-8X
ヘッドスピード 52.5m/s 51.59m/s
ボールスピード 76.59m/s 77.07m/s
打ち出し角度 11.7度 11.2度
スピン量 2629.3rpm 2649.3rpm
飛距離 302.9Y 302Y
フェアウェイキープ率 57.61% 61.60%

使用ドライバー変更によるドライビングディスタンスの変化は、平均飛距離302.9Yから302Yに若干落ちている

スピン量 は2629.3rpmから2649.3rpmになっており、打ち出しアングルは 11.7度から11.2度になった。

スピン量のデータは殆ど変化はないが、しかしながら、打ち出し角度が約0.5度低くなっている。

ビックバーサー9.5度からテーラーメイド M3 9.0度に変えた影響であり、ロフト角が効いているだろう。

ヘッドスピード は、52.5m/sから51.59m/sに数字の上では落ちている。しかしボールスピードは、 76.59m/sから77.07m/sへと上昇しているのである。

ヘッドスピードが落ちているのにも関わらず、ボールスピードは向上している。新しいドライバーの効果といっても良いだろう。ミート率が大幅に向上した事で、楽に飛ばせるようになったのだろう。

テーラーメイド M3には反発を上げる『ハンマーヘッド技術』が搭載されている。

フェアウェイキープ率は、 57.61%から61.60%と好結果になっており、若干ではあるが、ドライバーの正確性も向上している。

テーラーメイド M3にはミスヒットを修正する『ツイストフェース』が搭載されており、フェアウェイを外すミスが減っているのだ。

松山英樹と額賀辰徳のゴルフスイング比較

松山英樹選手のスイングと、日本ツアーのドライビングディスタンスナンバー1で、2018年三井住友VISA太平洋マスターズでプロ13年目、166試合目で念願の初優勝を掴んだ希代の飛ばし屋、額賀辰徳選手とのスイングを比較してみましょう!

松山英樹はダイナミックなフォームながらも、低くて長いインパクトゾーンでボールを捉える事で飛んで捻じれない球を打っている。

トップで停止するようにタイミングをうまくとり、そこからタメをあまり作らずに一気にフォローまで振り切る。

つまり松山選手は、強烈なボディーターンのスピードに腕、クラブを連動させてパワフルなスイングを作り出す。

一方、額賀選手は183センチの長身から繰り出されるショットは、高い弾道でビッグキャリーをたたき出す。

練習日に松山英樹選手とラウンドした額賀選手の飛距離は、松山選手を上回っていた。

両者のスイングには、大きな違いがあった。

額賀選手は、松山選手のスイングと比べると、ゆったりと大きなスイングアークで遠心力を働かせてクラブヘッドを滑らかに加速させるタイプのスイングだ。

アマチュアにとっては、松山選手のパワー&スピードは、ちょっと異次元でまねしようもなさそうだが、額賀選手のスイングテンポなら、取り入れることができそうです。

額賀選手のスイングを参考にしたいなら、ボディー部(体幹部)のターンスピードを抑え、できるだけゆっくりと動かすことから始めよう。このとき、肩、腕、手首の力を抜いておく。ドライバーで100ヤードほど飛ばすつもりで、ゆっくりと大きくスイングする。

スイングの大きさは、フルショットをするときと同じ。タイミングがつかめてきたら、徐々にボディー部のターンスピードを上げていこう。

周囲から「ゆっくり振っているように見えるのに飛ぶねえ」と言われるようになったら大成功です!

ユウジン
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まとめ Q&A

Q 松山英樹選手は、ドライバーショットに苦しんでいたようですが、ドライバーの変更は効果はあったのでしょうか?

A ツアーメンバーの30%以上が300ヤードを超えるアメリカPGAツアーを主戦場とする、松山英樹選手にとって平均飛距離300ヤード超は必須条件。そのため、300ヤード超のドライブをいかにコントロール出来るかが勝負になります。したがって、飛距離アップのドライバーよりも、コントロール重視のドライバーを今後も探し続けるのでしょう。

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ユージン
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