これからゴルフを始めようと思っている初心者の方々は、ゴルフバッグに入っているたくさんの種類のクラブの中から、「最初はいったい何番のクラブを使って練習したらいいのか?」きっと戸惑いますよね。
そこで今回は、そんな初心者ゴルファーの皆さんに、もっとも効果的なクラブ選択とおすすめの練習方法をお話し致します!
ゴルフ初心者が知っておきたい!ゴルフクラブの種類
ゴルフクラブには大きく分けて6種類のクラブがあります。
「ドライバー」「フェアウェイウッド」「ユーティリティ」「ミドルアイアン」「ショートアイアン」「パター」の6種類のクラブです。
それぞれのクラブは、長さや重さやクラブヘッドの形状が違い、その使用目的が異なります。
「ドライバー」…ヘッドが一番大きくて、シャフトが一番長いクラブ。ボールをもっとも遠くへ飛ばせる長尺(42~46インチ)のクラブです。コースでは主に第1打目にTeeの上にボールをのせて打ちます。
「フェアウェイウッド(FW)」…クラブヘッドの形状はドライバーに似ていますが、ドライバーよりもヘッドは少し小さく、シャフトも少し短くなっている。飛距離はドライバーよりも少し減ります。コースでは主に2打目以降に使用します。ドライバーと違い、Teeの上にのせなくてもに打てるようにシャローフェース(ヘッドが薄く)になっています。
「ユーティリティ(UT)」…フェアウェイウッドよりもさらにヘッドが小さく、シャフトも短くなったクラブです。フェアウェイウッドはコースで使用する際、ボールの置かれた状況が良いと使いやすいのですが、地面の傾きが大きかったり、芝が長く伸びた場所(ラフ)にボールが入ってしまった場合などは使いにくいのです。そんな時に役立つのがこのユーティリティです。何番UTで打つと何ヤード飛ぶかの目安をカタログ等でチェックしておきましょう。
かつては、ロングアイアンが使用されていましたが難易度の高いクラブなので、ユーティリティークラブが作られました。ゴルフクラブの歴史の中では一番新しく作られたクラブです。
ユーティリティは、フェアウェイウッドとアイアンのそれぞれ良いところを融合させたクラブということで、欧米では「ハイブリッド」クラブと呼ばれています。
「ミドルアイアン」…アイアンクラブはヘッドが薄く、草刈りガマのように鋭い形状をしています。アイアンクラブにはそれぞれ番号が付けられていて、最近のアイアンクラブは7番8番9番をミドルアイアンとしています。番号に応じて飛ぶ距離が大体決まっており、何ヤード飛ばすには何番のクラブを使うかという目安を知ることが大切になってきます。
「ショートアイアン」…ピンポイントで目的地にボールを運ぶクラブです。PW(ピッチングウェッジ)、AW(アプローチウェッジ)、SW(サンドウェッジ)があります。ボールを高く上げることが出来ますが、飛距離はあまり出ません。
ゴルフコースの最終目的地である「グリーン」(ホールカップが切られ、ピンフラッグが立っている場所)にボールを運ぶように打つので、力任せに振り回してはいけません。ゆっくりとクラブを動かします。
SWは基本的には、バンカーと呼ばれる砂地にボールが入ってしまった時の脱出用として使われるクラブとして開発されたものです。
クラブフェースが最も上を向いたクラブなので、他の何番のクラブよりもボールを高く上げることが出来る機能のクラブです。
「パター」…グリーンにのせたボールをホールカップ目がけて、転がしてカップに沈めるクラブです。形状は他のクラブとは大きく異なります。
ゴルフクラブがボールを上げる原理とは?
初心者の方々がイメージするゴルフは、ゴルファーがクラブを大きく振り回し、打ち放たれたボールが空高く舞い上がって行くというシーンを思い浮かべることが多いでしょう。そこにあるであろう爽快感を追い求めて、初心者ゴルファーは夢を追い日々の練習を続けることになるのです。
しかし、そのイメージがゴルフを大変難しいものに仕立て上げてしまっていることを、初心者だけでなく多くのゴルファーは気づいていないのです!
空高く舞い上がって行くボールは、ゴルファーがクラブでボールを「持ち上げたり」、あるいは「すくい上げたり」して高く上げているのではありません!ボールを上げるために一生懸命にすくい上げる練習ばかりしていても、ボールはいっこうに上がってくれません。同時に飛距離は何番のクラブで打っても変わりません。
では、ゴルフボールはどうしたら空高く舞い上がって行くのか?その原理をお話しましょう。
まず、ゴルフクラブ(わかりやすくアイアン)のクラブヘッドは、地面に置くと打球面(クラブフェース)が上を向いています。これを「ロフト角度」と言います。
それから、同じく打球面(クラブフェース)には、十数本の横線が入っています。その線(スコアリングライン)は一本一本が溝になっています。
そして、ボールにはディンプル(エクボという意味)が約400個ほどついています。簡単に説明すると、クラブフェースの構造は「階段」で、ボールのディンプルは「足」のようなものだと想像してみて下さい。ボールが階段を登っていく。するとボールには進行方向とは逆向きの回転が生じます。それが「バックスピン」と呼ばれる回転です。その回転がやがて空気抵抗で作り出される「揚力」という力によって、ボールを高く上げてくれるのです。
初心者の練習!まずは何番のクラブを使うといいの?
ボールを空高く上げたいという気持ちだけで、持ち上げや、すくい上げの練習ばかりをしていてもボールは、いっこうに上がってくれません。では、何番のクラブを使ってどんな練習をすれば、ボールが上がるようになるのでしょうか?
クラブフェースの一番下のラインをリーディングエッジと呼びます。階段の一番下の部分にあたります。ボールが階段をのぼれるようにしてあげるためには、このリーディングエッジをボールの下に差し込んであげる必要があります。
すくい上げようとすると、リーディングエッジが直接ボールにあたってしまい、何番のクラブで打ってもトップスピンがかかり、トップボールと呼ばれる強烈なゴロゴロボールになってしまうのです。
つまり、クラブはすくい上げるのではなく、逆にリーディングエッジを地面に打ち込むように使わなければなりません。
この原理をしっかりマスターするためには、ロフト角度の大きなクラブ(最初からボールが上がり易く作られたショートアイアン)を使った練習から始めることをオススメします。
何番のクラブかというと、PW(ピッチングウェッジ)、AW(アプローチウェッジ)、SW(サンドウェッジ)などを使って、リーディングエッジをボールと地面の間に打ち込むように意識して、練習して下さい。
はじめは、小さな振り幅から打ち込む練習をしてボールが浮き上がってくることを確認して下さい。徐々に振り幅を大きくしますが、怖がらず地面にしっかりリーディングエッジを差し込む練習です。
たとえ恐怖感はあっても、上手く差し込めると、とても柔らかい感触が手に残ります。逆にすくい上げてリーディングエッジが直接ボールにあたってしまうと、ビーンと手に響き、痺れるような悪い感触が残ります。
まとめ Q&A
Q,初心者は何番のクラブを使って練習すると効果的ですか?
A,ロフト角度の大きいクラブ、ショートアイアンを使って練習しましょう。PW(ピッチングウェッジ)やAW(アプローチウェッジ)やSW(サンドウェッジ)などの短くてロフト角度が大きく、ボールが上がりやすいクラブを使用します。
Q,なぜショートアイアンを使うとよいのか?
A,クラブとボールが正しくあたるとボールが上がりやすいからです。正しい練習が出来ているかどうかが、わかりやすいというこ ともショートアイアンを使った練習が、初心者にはお勧めの理由です!
Q,ボールを上げるための練習で大切なポイントは?
A,クラブのリーディングエッジを、ボールと地面の間に差し込むように、上から下に打ち込むように練習しましょう。
決して持ち上げたり、すくい上げたりするイメージを持たないように気をつけましょう!これは何番のクラブを使っても共通の認識として忘れないで下さい!
「ボールを上げたければ、すくい上げずに、クラブを地面に打ち込む!」という具合に、ゴルフは日常的な常識とは、まったく正反対のことをしなければならないことが数多くあります。それを初心者ゴルファーのうちにしっかり意識して有効な練習をすることが大切です。
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