雑誌やレッスン書、DVDやネットにテレビと、ゴルフの情報は溢れています。いったい何が正しいのかと悩んでしまうゴルファーも多いことでしょう。
結論から言うと、どの理論も正しい!
でも、どの理論が自分に合っているのかが問題なのです!自分に合っている理論は正しい!自分に合っていない理論は正しくない!ということなのです。
では、アイアンのスイングをスロー動画で見た時、どんな所を見て自分のスイングに活用していったら良いのか?ポイントをチェックしましょう!
自分に役立つゴルフ動画の見方
ゴルフスイングの理論がたくさん生まれる背景には、ゴルフスイングは身長や体重、痩せている、太っている、カラダが硬い、柔らかい、スポーツが得意か苦手か、メンタルが強いか弱いかなどなど人それぞれの身体的特徴や、精神的な特性によって、考え方や見方がいろいろ出てくるということがあります。
例えばグリップの握り方についても、「クラブヘッドの走りを良くするためには、力まずにゆるゆるグリップが良いです!」という理論が流行しました。
すると、みんな真似をしてやってみたり、指導するレッスンプロたちもこぞって「ゆるゆるグリップ」を薦めるようになっていました。
もちろん、世のアマチュアゴルファーはグリップを強く握りすぎている人が多いのは事実ですから、本当に力んでグリップしていた人には、ゆるゆるグリップは効果的で「アイアンのヘッドが走るのが、わかるようになった!」と改善された人も多かったと思います。
ただその一方で、「ゆるゆるグリップでぜんぜんボールが飛ばなくなってしまった」「アイアンのヘッドが開いてスライスが出るようになってしまった」などと嘆いている人もいました。
何故なら男性女性問わず、元々握力の弱い人がグリップをゆるゆるに握ってしまったら、特にアイアンのクラブヘッドの重さに負けてしまってヘッドコントロールも出来なくなり、芝にも負けて悲惨なことになってしまいますから、軽く振ってというのは万人に当てはまるものではないのです。
もう一度繰り返しますが、自分に合っている理論は正しい!自分に合っていない理論は正しくない!
そのことを忘れず、周りから「ああしろ、こうしろ!」と言われても、自分には合っていない理論だなと思ったら、聞き流せる強さも必要です!
そう言われても、何が自分に合っているのかなんて、わからないですよ!という声が聞こえてきそうですが、まずは自分の体型や運動能力を冷静に分析して、自分の体型や性格に合いそうなプロゴルファーをモデルとしてスロー動画などで探して見て下さい。
ネットの動画やトーナメント中継などで、このプロは自分の体格に似ているなと思ったプロをモデルとして、そのプロの動画をみてスイングを真似るようにしてみるのです。
スロー動画が何度も繰り返し流される番組やDVD、ネット動画配信などもたくさんありますから、それらを何度も繰り返し繰り返し見ながら、真似してイメージを自分のカラダの中に植え付けていって下さい!
スロー動画でモデルスイングを真似よう
では、モデルになりそうなプロゴルファーが決まったら、特にどの部分を真似したら良いのか、チェックポイントをスロー動画で確認してみましょう。
アドレス(構え方)
- スタンスの幅が狭いか広いか
- 体重のかかり方は、右に傾いているか、左に傾いているか、センターにまっすぐ立っているか
- 腕は三角形になっているか、五角形になっているか
- 手首を使わずに腕の三角形キープでノーコックで上げているか、スタートと同時に手首を折ってアーリーコックで上げているか
- どれくらいのテンポで上げているのか、リズムをつかむ。
- 1、2、3、4と声に出して確かめて下さい!
- シャフトが肩のラインと平行になっているか、少しヘッドが上向きになっているか、シャフトが左肩の方向に傾いているか
- シャフトが一番高いところで、ちょっと止まるか、止まらずに振り下ろしているか
- 右足がしっかり固定されているか、右膝を少し流れているか
- 左足の方へ体重を移してから腕を下ろしているか、右足に体重を残して腕を下ろしているか
- 腕の下りてくるリズムが速いか、遅いか
- 右肘が脇腹についているか、離れているか
インパクト
- 顔がボールよりも後ろにあるか、顔を上げ気味にしているか
- お腹の向きがボールと正対しているか、ターゲット方向を向いているか
フォロースルー
- 両腕が三角形でターゲットに出ているか、肘を曲げたかたちになっているか
- 左足が伸びているのか、左膝が少しまがっているか
フィニッシュ
- 左肩の上にシャフトを乗せているか、シャフトが首に巻き付いているか
- 体重が左足に乗っているか、右足に少し体重を残しているか
このようなポイントを、スロー動画で確認して、モデルプロゴルファーの動きをチェックして見て下さい。
また、通常速度動画にして、リズムやテンポをカウントして真似てみます。とても役立ちます!
アイアンのスローモーションスイングドリル
スロー動画で、モデルプロゴルファーのスイングをチェックして実際に真似てみるとき、自分も出来るだけスローモーションで真似て見て下さい。
実際にスローモーションでスイングチェックをすることで有名だったのが、宮里藍選手です。
まるでスロー再生動画じゃないの?と思えるくらいのスローテンポで、実際にアイアンを振っているのです。
名付けて、世界の「AIの太極拳スロースイングトレーニング」です!
『1スイングを1分以上』の時間をかけて、重たいアイアンを動かしていきます。見かけよりもかなりキツイです!
アドレスから右腰の高さまで10秒~右腰の高さからトップまで10秒~トップから右腰の高さまで10秒~右腰からインパクトまで10秒~インパクトから左腰の高さまで10秒~左腰からフィニッシュまで10秒 合計60秒
女子プロゴルフの世界ランキング1位にもなった宮里藍選手が、欠かさずにこんな地味でキツイ練習をしていたのです。
このスロースイングを反復練習することによって、自分の理想とするベストスイングの「イメージ」を確認しながら徹底的に体に覚えこませることが出来るようになるのです。
この超スロースイングを、あの石川遼選手が真似したところ「かなりキツイんです。筋肉の隅から隅まで神経が行き届いていないとできない。いいトレーニングになる!」と言い、ずっと続けていたそうです。
こうしたスロースイング練習法、一般アマチュアゴルファーは、ほとんどやらないです。“地味な練習”は嫌いですから。
ゴルフの上達には、このような地味な練習が絶対に効果的なのです。アイアンのスローテンポスイングは、筋肉に記憶させるために繰り返し繰り返しやるべきです。
宮里藍選手のスロースイング練習法をお薦めします!
谷将貴のゴルフシンプル理論完全マスタープログラム
本当にシンプルにスイングの型を作り、カッコイイスイングを身に付けるプログラムとしておすすめのDVDです!ぜひご参考にして下さい!
まとめ Q&A
Q 自分のスイングの参考にするのは、どんなプロゴルファーのスイングの動画が良いですか?
A 自分の体型や運動能力を冷静に分析して、自分の体型や性格に合いそうなプロゴルファーのモデル動画を探して見て下さい。
Q モデルのプロゴルファーの動画スイングが見つかったら、どのように活用したら良いですか?
A スイングのチェックポイントを、スロー動画で確認して、モデルプロゴルファーの動きをチェックして見て下さい。また、通常速度にして、リズムやテンポをカウントして真似てみてください。
Q 宮里藍選手のスロースイング練習法をおこなう時の注意点は?
A ヘッドの重たいアイアンを使って、筋肉の隅から隅まで神経を行き届かせるように、キツイですが繰り返しやってみて下さい。
こちらの記事もご覧ください。 ⇒ゴルフ初心者がアイアン好きになるスイングのコツ!