ゴルフスイング!ドライバーとアイアンの違いはあるのか?

「いつもラウンドしていて思うのですが、何でドライバーの調子が良い時は、アイアンの調子が悪くて、アイアンの調子が良い時は、ドライバーの調子が悪いんですか?」という話をする人がよくいます。

これは単に、アイアンが好き、ドライバーが好きとかで起こる問題ではなく、その日のスイングが、アイアン寄りのスイングになっていたか、ドライバー寄りのスイングになっていたかによって起こった現象なのです。

アイアン寄りとかドライバー寄りのスイングとか、そもそもその違いは何なの?

アイアンとドライバーのスイングは、基本的には同じです。

しかし、その違いを生んでしまう原因は何なのか?考えてみましょう。

ドライバーとアイアン、基本スイングの違い

ユージン
おいしいゴルフしてますか?こんにちは、ゴルフスイングコーディネーター山田友人です!(@yj_golfrecipe

ドライバーとアイアンの基本的なスイングの違いはどこにあるのか、スイングのパーツ別に確認していきましょう。

グリップ

握り方、指の位置については特に違いはありません。強いて言うならば、ドライバーのグリッププレッシャー(握りの強さ)は、アイアンよりも軽くします腕の動きや手首の動きが、スムーズになるようにするためです。

アドレス

出典元:アルバトロスビュー

上体の姿勢は同じです。スタンスの違いについては、アイアンは肩幅程度。ドライバーは、肩幅よりも10センチ程度広くする。あまり広くし過ぎると体重移動が遅れることがあります。

アドレスで大きな違いは、手の位置です。アイアンの手の位置は、カラダのセンターよりも握り拳1個分左足寄りになります。いわゆるハンドファストの位置です。

ドライバーは、ハンドファストにしてしまうと、ボールの打ち出し角度が低くなり飛距離のロスに繋がります。

テークバック

筆者の提唱する「ストレートラインメソッド」の考えでは、シンプルにテークバックをストレートに引いて行きます。

アイアンはボールの後方約30cmストレートに引き、ドライバーはボールの後方約50cmストレートに引きます。

シャフトの長さの違いにより、ストレートに引く長さも違ってきます。

トップ

出典元:アルバトロスビュー

トップの腕は、右肩の上に上げ、右肘をなるべく開かないように注意します。

形に違いはありませんが、シャフトの長さの違いから、アイアンはドライバーの軌道と比べると若干になってきます。

ドライバーはアイアンよりもややになってきます。いわゆるフラット軌道になってきます。

ダウンスイング

トップの若干の違いから、アイアンは縦に下ろす形になり、ドライバーはやや横からフラットの軌道になってきます。

インパクト

出典元:アルバトロスビュー

アイアンとドライバーは、ボールのセットされた状態が違います。

アイアンは芝の上に直に置かれた状態のボールを打ちますから、上から下にうち込むダウンブローになります。

ドライバーはティーアップされたボールを打ちますから、インパクトはアッパーブローになります

フォロースルー~フィニッシュ

アイアンはダウンブローに打ち込んだあと、クラブヘッドが跳ね返るように縦に上がってきます。

フィニッシュは左肩の上に乗っかってきます。

ドライバーはフラットな軌道の延長線上を通過しながら、前に長いフォローをとって、首の付け根に巻き付くようなフィニッシュになります。

ドライバーとアイアン、ショット目的の違い

ドライバーの特徴

ドライバーショットの大きな目的は、他のどのクラブよりも飛距離を出すこと。

そのために、ドライバーは一番シャフトが長くなっています。(男性用45インチ程度、女性用43インチ程度)

したがって、カラダとボールとの距離が遠くなります。

また、ヘッドのロフト角度が他のクラブよりも立っている。(男性用10度前後、女性用12度前後)

ロフト角度が立っているということは、ボールの打ち出し角度が低くなるため、ボールをあらかじめ高いティーに乗せてから打ちます。

他のクラブよりもヘッドは大きくて、シャフトは長いですが重量は一番軽くなっていますからスイングスピードが早くなり、シャフトがしなってインパクトでは、ヘッドは最下点に達する前に上昇を始めながら、ティーアップされたボールをアッパーブローに弾いていきます

アイアンの特徴

アイアンショットの目的は、それぞれの番手によって、正確な距離感でターゲット(グリーン)をしっかりとらえること。

ドライバーショットとの目的の違いをしっかり認識することが、スイング作りの基本になります。

アイアンは、番手ごとにロフト角度が違い、シャフトの長さが違いそれぞれ飛距離とボールの高さの違いを出せるようになっています。(飛距離は約10ヤード違いくらいを目安に考えて下さい)

リーディングエッジがボールと芝の間に差し込まれるようにインパクトできれば、しっかりと機能の違いが出てきます。

そのためのスイングは、最下点のほんの少し手前でボールをとらえボールのほんの少し先の芝を削るように打つ、ダウンブローのインパクトを作るようにします。

スイングの勘違い、認識の間違い

ゴルフスイングのイメージは、カラダをぐるぐる回転させ、クラブを早く振り回して、ボールを高く上げようとする動作が強烈にインプットされているようです。

まず、このイメージ、勘違いを変えなければなりません。

シャフトがアッパーブローを作るのです!

実際の動作との違いをしっかりと認識して下さい。

実際の動作は、どちらかというと、上から下にクラブヘッドを打ち込んでいく動作になります。

この動作は、アイアンでもドライバーでも同じです

前述したように、ドライバーのインパクトはアッパーブローで、アイアンのインパクトはダウンブローという違いがありますが、ドライバーのスイングもアイアンのダウンブローのようにスイングします。

ドライバーをダウンブロースイングで振っても、アイアンのように地面を叩くようなインパクトにはなりません。

それは、アイアンと違いドライバーはシャフトが長い分だけカラダとボールの距離が遠くなり、スイングが自然にフラット(やや横振り)になること。

もう一つの理由は、シャフトのしなりが大きいことから、最下点の手前からヘッドを上昇させるしなりになるという機能があるからです。

アイアンもドライバーもスイングはダウンブロー!

結論を申し上げると、ドライバーとアイアンは、同じスイングで良いということです!

細かな違いは、それぞれクラブに搭載されている機能がしっかりカバーしてくれるのです。

安心して、同じスイングが出来るように練習をして下さい!

まとめ Q&A

Q ドライバーとアイアンのスイングに違いはあまり考えなくても良いということですが、それでは、ドライバーが当たっていてもアイアンが打てなかったり、はたまたその逆であったりした場合の対処方法を教えて下さい。

A 筆者の提唱する「ストレートラインメソッド」の考えでは、テークバックをストレートに引いて行きます。

アイアンはボールの後方約30cmストレートに引き、ドライバーはボールの後方約50cmストレートに引きますとお伝えしたように、シャフトの長さの違いによるタイミングの違いが生じます。

シャフトの長いドライバーのほうが、テンポをゆっくり振ることです!

そして、ダウンブローのイメージでスイングすること。

アッパーブローになるのは、ドライバーのシャフトの動きであって、スイングをアッパーにしないよう注意して下さい。

ドライバーが当たっていてアイアンが当たっていない時は、やはり、カラダがアッパーに動き出していることから起こる現象なので、しっかりとダウンブローのイメージでスイングするように心がけましょう!

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ユージン
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