アイアンはフェアウェイからはもちろん、ラフ、バンカーなど、どんなライの状態でも使用することができるクラブです。大きな目的は、グリーンにボールを乗せる、あるいはその近辺に運ぶことです。ですから、飛距離を求められるドライバーに対し、方向性と正確な距離感が求められるです。アイアンを使ってボールをカップに近づけられるようになるには、各番手の平均飛距離をしっかり把握しておく必要があります。そして、その飛距離を平均的に安定して飛ばせるようにしておかなければなりません。では、アイアンの平均的な飛距離を安定させれためにはどうしたらよいのでしょう。
スコアをまとめるために欲しい平均的飛距離
では、アイアンの平均飛距離はどれくらいなのでしょうか?
女子プロゴルファー、テレサ・ルー選手の平均飛距離。
5番アイアン・・・175ヤード
6番アイアン・・・165ヤード
7番アイアン・・・155ヤード
8番アイアン・・・145ヤード
9番アイアン・・・135ヤード
PW・・・・・・・115ヤード
SW(54度)・・・・95ヤード
筆者のアイアンの平均飛距離は?
5番アイアン・・・175ヤード
6番アイアン・・・165ヤード
7番アイアン・・・155ード
8番アイアン・・・145ヤード
9番アイアン・・・130ヤード
PW・・・・・・・120ヤード
AW(52度)・・・100ヤード
SW(58度)・・・70ヤード
ちなみにヘッドスピードは、43m/secです。
一般的男性アマチュアゴルファーの平均ヘッドスピードは、36~40m/secですから、平均飛距離は下記のようになるでしょう。
5番アイアン・・・160ヤード
6番アイアン・・・150ヤード
7番アイアン・・・140ヤード
8番アイアン・・・130ヤード
9番アイアン・・・110ヤード
PW・・・・・・・100ヤード
AW・・・・・・・80ヤード
SW・・・・・・・50ヤード
ヘッドスピードの約5倍の数字が、ドライバーのキャリーの飛距離というのが目安になります。そして、一般的にドライバーの半分の距離が9番アイアンの平均飛距離と言われています。
一般的女子アマチュアゴルファーの平均ヘッドスピードは、26~30m/secですから平均飛距離は下記のようになります。
5番UTアイアン・・・120ヤード
6番UTアイアン・・・110ヤード
7番アイアン・・・100ヤード
8番アイアン・・・90ヤード
9番アイアン・・・80ヤード
PW・・・・・・・60ヤード
AW・・・・・・・50ヤード
SW・・・・・・・30ヤード
一般女性ゴルファーは、5番アイアンや6番アイアンを入れる方は、少なくなってきましたよね!その代わりに使われているのがユーティリティークラブ(UT)です。
平均飛距離を安定させるスイング
アイアンの目的は、ターゲットにボールを運ぶこと。そのためには、番手ごとに平均飛距離が安定して出せることが求められます。
飛距離が足りなくてもダメ、飛距離が出過ぎてもダメということ!
あくまでも、自分が練習して想定した平均飛距離が出来るだけ正確に打てるということです。
では、そのためにはどうしたら良いのでしょうか?
ターゲットラインの想定
まずは、ボールとターゲットをしっかりと直線で結んで、ストレートなターゲットラインを正しく認識しましょう。
自分の構えが今ボールをどの方向に飛ばそうとしている構えなのか?練習場の四角い人工芝マットに慣れきってしまうと、何となく立って何となくボールを打ち始めてしまう。
この雑な習慣を止めましょう!たとえインドアの練習場で、ボールの行方が見えないとしても、このボールは的のどの辺りに当たれば正解なのかを確認しておきましょう。
確認する方法はボールの真後ろに立って、スタンスマットが向いているラインと平行に、ボールが当たるストレートラインを想定します。
さっき何気なく雑に狙っていた場所よりも実際のターゲットは、かなり右にあることがわかると思います。(右利きの場合)
そもそも、ターゲットの設定が間違っている、もしくはターゲットラインをまったく想定していない人が安定した平均的な飛距離など打てるはずがありません!
アイアンのクラブヘッドの軌道は、ターゲットラインの上を通っていないと、引っかけやスライスボールなど、飛距離ロスの大きな原因になるのです。
練習中は、プロゴルファーでも、スティックやヒモ等を使ってターゲットラインと自分のカラダが平行に立てているを繊細にチェックしています。
ボールに向かうまでのルーティンとして、ボールの真後ろからターゲットを見る習慣をしっかりと身に付けましょう!
カラダのバランスとスイングリズム
アイアンはドライバーショットとは違い、より大きな飛距離が出ればオッケーというクラブではありません。
飛距離が足りなくてもダメ、飛び過ぎてもダメなのです。
平均的にいつでも番手通りの飛距離を出すためには、バランスが崩れるほどのスイングスピードで打ってはいけません。
アドレスからトップ、トップからフィニッシュまで、カラダがふらつくことなく、スイング出来ているかと言うことです。
アイアンというクラブは、ヘッドが重くなっていて腕力に任せて振ろうとすると、シャフトが暴れてしまい芯でボールをとらえる ことが出来なくなってしまいます。
アイアンのスイングで大切なのは、ヘッドの重さ、ヘッドの動きを優先させること。決して腕力で振らないことです。振るのではなく、振られるのです!
「振られる感覚」を理解出来るようにするための練習方法として、サンドウェッジを使って、連続素振りをやってみましょう。トップの位置までゆっくり振り上げ、フィニッシュまで振ったら、すぐトップの位置に戻しまたフィニッシュまで振る。これを連続10回往復させてみて下さい。
あくまでも、ヘッドの重さ、ヘッドの動きを優先させること。決して腕力で振らないことです。
倒れそうなカラダをどこかの筋肉が必死で支えているように感じたら腕力で振っているということでアウト!
このまま100回くらい連続で振れそうだなと思えるような素振りであれば、ヘッドの重さ、クラブの遠心力で振っているので合格!
何度も繰り返し、やってみて下さい。
この練習でバランスがキープできるスピードこそが、あなたのアイアンショットに安定的な平均飛距離をもたらしてくれるスピードなのです!
素振りの平均スピードというのは、何となく軽く振っているのでダメなんじゃないの?飛ばないんじゃないの?と思いがちですが、どうしてどうして、スムーズにヘッドが走っているので、充分ボールは飛びます!
素振りのスピードとバランスを基本にして、平均的なスイングリズムを身に付けましょう。
まとめ Q&A
Q アイアンの平均的な飛距離は、どれくらい出ればよいのですか?
A 女子プロゴルファーは7番アイアンで平均160ヤード、一般アマチュア男子ゴルファーは7番アイアンで平均140ヤード、一般アマチュア女子ゴルファーは7番アイアンで平均100ヤードがそれぞれの目安です。
Q 平均飛距離を安定的に出せるスイングを作る注意点は?
A まずは、ターゲットラインをしっかりと確認してその方向に打ち出す意識を忘れないで下さい。
スイングの注意点としては、腕力で振らずに、ヘッドの重さ、クラブの遠心力で振れるということです。
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