ゴルフの楽しさは、ドライバーの飛距離だ!といって、飛ばしが生き甲斐とばかり、ドライバーをブンブン振り続けている人がたくさんいらっしゃいます。楽しさは人それぞれですから否定はしませんが、ゴルフがゲームとしてしっかり成り立つのは、アイアンの飛距離が一定に飛んで、グリーンまで残り何ヤードというのを決まった番手でしっかり打って、しっかり乗せることが出来てこそだと思うのです。だから、ドライバーが飛ばないことより、アイアンが飛ばないほうが苦痛でしょう?アイアンの飛距離が出ない原因を探ってまいりましょう!
アイアンの飛距離が出ない理由
ドライバーに比べてアイアンが今ひとつ上手く打てない。例えばドライバーは250ヤード近く飛ぶのに、7番アイアンは120~130ヤードぐらいしか飛距離が出ないなんていう人の話をよく聞きます。
アイアンが上手いか下手か、アイアンの飛距離が出るか出ないかはインパクトの形がどうなっているかを見ればわかります。
アイアンが下手な人、アイアンが飛ばない人のほとんどは、トップからのダウンスイングに入る時点でコック(手首)がほどけロフトが増えてしまいます。
インパクト前に手首のコックがほどけ、右手首が上に向くように折れていわゆるすくい打ちになっていて、7番のロフトを9番にぐらいに増やして打っている状態になってしまう。
ロフト角度が増えてしまえば、ボールは高く上がりますし、スピンも増えるし、飛距離は減少します。
ドライバーのようにロフトが少ないクラブを打つ時には、ヘッド先行で打った方が飛んでくれるのですが、アイアンの場合はそうはいきません。
アイアンでロフトを増やしてしまうと弾道は弱々しくなって飛距離は出ないし、方向性も悪くなります。
それに、インパクト前にヘッドが最下点を迎えるためにダフりやすくなります。また、ダフりを嫌がってスイングすると、今度は左サイドが伸び上がってトップが出やすくなってしまいます。
インパクトでヘッド先行になっているゴルファーは、いくらクラブを取り替えても飛距離は出ないし、アイアン上手にはなりません。
アイアン上手な人は、アイアンの飛距離がちゃんと出る人のインパクトはいわゆるハンドファーストな状態でインパクトを迎えています。
そしてハンドファーストでもフェースが開いていません。フェースは目標を向く、いわゆるスクエアな状態になっています。
結果、インパクトでは7番のロフトを5番ぐらいに減らして打っているから、アイアンがちゃんと飛ぶのです。ミート率も良くなります。
アイアンをちゃんと飛ばせるかどうかは、インパクトでロフトを減らせるかどうかにかかっているわけです。
ゴルフはインパクトゾーンで決まる!
プロの選手でも、アマチュアでも、初心者であろうとも、ボールを捕らえるために絶対に通過する軌道が「インパクトゾーン」です。
バックスイングやダウンスイング、フォローは人によって違っていても、インパクトゾーンだけは必ず通ります。
このゾーンを毎回同じ軌道でスイングできるようになると、安定したショットが打てるようになります。
インパクトゾーンのことをビジネスゾーンと呼んでいるほど重要なゾーンです!
片山晋呉プロは、インパクトゾーンを極めれば食いっぱぐれない!プロゴルファーとしてやっていけると若手のプロ達に教えています。
プロがなぜ上手くボールを遠くへ正確に飛ばすことが出来るかというと、それはインパクトゾーンが長くとれているからです。
プロと一般アマチュアゴルファーのインパクトゾーンを比べれば一目瞭然です!
インパクトゾーンが長いということは、ボールをストレートにターゲットに運べる正確性が高いということと同時に、ボールを強く叩けているということなのです。
したがって、飛距離が伸びて、方向性も良くなるということなのです。
アイアン飛距離アップ練習法
インパクトゾーンをしっかり作って、飛距離が出ないという悩みを解消するためのチェックポイント
使用するクラブ・・・ピッチングウェッジ、アプローチウェッジ
1.アドレスではスタンスを両足をそろえて立つ。膝はほんの少し曲げる。
2.ヘッドをボールの後方30センチ引いて、前方30センチストレートに出す。
3.インパクトで手首を緩めないようにしっかり持って、上から強めに打込む。
4.ヘッドは出来るだけ、地面に近い位置を動かすようにする。
5.手首を固めて、右手のひらを上に向けないように、インパクトはハンドファストの形でボールをとらえる。
6.フォローもヘッドが持ち上がらず、地面に近い位置でおさえること。
しっかり当たると、ピッチングウェッジやアプローチウェッジは、ボールを上げてくれます。
当たりが良くなってきたら振り幅を徐々に大きくしていく。
テークバックでは、シャフトが右腰の高さで地面と平行になる位置まで上げて、フォローは左腰の高さで地面と平行になる位置まで。
上手く当たりだしたら、クラブを9番アイアン、8番アイアン、7番アイアンと変えながら、同じ動きを練習してみて下さい。
ボールの上がり方、飛距離に違いが出せているか確認できれば良いと思います。
この練習は、コースをラウンドする時にも必ず役立つショットですから、つまらない練習と思わずしっかり打てるようにしましょう。飛距離と方向性の両方を身に付けるための大切な練習です。
アイアンのフルスイングで飛距離を出すためのチェックポイント
1.アドレスで膝が前に出ないように、お尻を上げて前傾姿勢を作る
2.右肘を胸の前に持ってくることによって、右脇がしっかり締まります
3.バックスイングのスタートで、右膝が最初に構えた位置から右に流さないようにする
4.トップの位置で、背中をターゲット方向に向けて、左肩がアゴの下に入れる
5.ダウンスイングで左足に体重を乗せる、頭はボールの後方に残しておく
6.インパクトからフォロースルーは、インパクトゾーンをしっかり作ること
7.フィニッシュは体重を左足に乗せて、腕は左肩の上に乗せる
スローモーションで動きを確認しながら素振りを繰り返してポイントをチェックして下さい。
まとめ Q&A
Q なぜドライバーの飛距離が出ても、アイアンの飛距離は出ないのですか?
A アイアンの飛距離が出るか出ないかはインパクトの形が問題です。
アイアンの飛距離が出ない人のほとんどは、トップからのダウンスイングに入る時点でコック(手首)がほどけロフトが増えてしまうからです。インパクト前に手首のコックがほどけ、右手首が上に向くように折れていわゆるすくい打ちになっていて、たとえば7番のロフトを9番にぐらいに増やして打っている状態になってしまうからです。
Q インパクトの形を修正するには、どうしたらよいですか?
A インパクトゾーンを作る練習をしましょう!ハンドファストの形になるようにすること。
ヘッドをボールの後方30センチに、ストレートに引いて、前方30センチに、ストレートに出します。インパクトで手首を緩めないようにしっかり持って、上から強めに打ち込むように意識する。
Q 使用するクラブは、何番ですか?
A はじめは、ピッチングウェッジ、アプローチウェッジ。ロフト角度が大きめについているので、しっかり当たるとボールは浮き上がってきます。当たりが良くなってきたら、クラブを変えて、9番アイアン、8番アイアン、7番アイアンと変えながら、同じ動きを練習して見て下さい。
こちらの記事もご覧ください。 ⇒ ゴルフが変わる!アイアンスイングのV字軌道