ゴルフで重要なグリップの力加減と力の抜き方とは?

ゴルフクラブを握る時、あなたはグリップをどれくらいの力加減で握っていますか?なんとなく握っている?あまり考えたことない?実はどれくらいの力で握るかをしっかり認識していないと、ドライバーショットもアプローチもパターも、なかなかうまく打てないのであります。ゴルフスイングには、それぞれ目的があります。

しっかり飛ばしたいのか?確実にグリーンに乗せたいのか?バンカーからの脱出をさせるのか?パターで正確に転がしたいのか?その目的に合ったグリップの力加減というものをわかっていなければならないのであります。

では、どのような時にどれくらいの力加減でグリップすればよいのか?また、スイングを円滑にする腕や肩の力の抜き方はどうすれば良いのか?ゴルフ上達には必ず理解し、使い分けられなければならない大変重要なテーマですので、きちんと実行してみましょう!

飛ばすためには力を入れる?抜く?

ユウジン
こんにちは!ゴルフスイングコーディネーター山田友人(@yj_golfrecipe)です

グリップはゴルフクラブとカラダとの唯一のコンタクト部分です。

意志が入ったボールを打つ為には、意志のあるクラブヘッド操作をつかさどる、手の力加減を理解しておくことが絶対に必要なのです!

手とゴルフクラブを、目的に応じてどの程度密着させるのか、あるいは緩めるのか、それを理解出来ていれば必ず良いゴルフができるようになります。

ドライバーショットの時、グリップの力加減は強いほうが飛ぶ?と思っている人は多いと思いますが、果たしてそれは正しいのかどうか、考えてみましょう。

手の力といえば「握力」ですが、まず日本人の年齢別の握力の平均値は以下のようになっています。

【日本人の握力の平均値(平成26年度)】

年齢:    男性平均   |  女性平均
20~24歳:46.46Kg|28.24Kg
25~29歳:47.26Kg|28.15Kg
30~34歳:47.36Kg|28.73Kg
35~39歳:47.64Kg|28.97Kg
40~44歳:47.23Kg|29.12Kg
45~49歳:46.62Kg|29.21Kg
50~54歳:46.31Kg|28.04Kg
55~59歳:44.90Kg|27.51Kg
60~64歳:42.87Kg|26.01Kg
65~69歳:39.77Kg|24.72Kg
70~74歳:37.46Kg|23.75Kg
75~79歳:35.02Kg|22.34Kg

男性の平均値は「35〜39歳」をピークに低下、女性は「45〜49歳」をピークに低下していることが分かります。

プロゴルファーの握力と飛距離の関係を見てみると、次のようなデータがあります。

飛ばし屋で有名な福嶋晃子選手は、平均飛距離263.8yd、握力36.5kg。

同じように飛ばし屋の横峯さくら選手は、平均飛距離264.8yd、握力29.5kg。

ミシェル・ウィー選手は、平均飛距離275.4yd、握力35.5kg。

ヤニ・ツェン選手は、平均飛距離263.8yd、握力36.5kgだそうです。

彼女たちは、女性の握力としては平均握力をかなりオーバーしており、ドライバーの平均飛距離は一般男性の平均飛距離を、大きく上回っています。

また、男子プロで注目したいのは、トップアマとして数々のタイトルを手にし、49歳でプロに転向し現在はシニアツアーで活躍中の田村尚之プロ。

田村プロは、左右の手がどちらも握力が40キロに満たないのに、ドライバーは280yd超を飛ばしています

「私はいままでグリップの強さを考えたことがありません。ただ言えるのは、絶対40キロ以上の力では握っていない、ということです。私はあまりグリップを強くは握っていない、というか、握れない、ということになります。」と田村プロは言います。

上記の女子プロゴルファーやシニアツアーの田村プロを例にとれば、飛距離アップには、握力36~38Kgつまり男性の70~74歳並の握力があれば、一般男子の中では飛ばし屋レベルになれる可能性があるということになるのです!

一般アマチュア女子は、トレーニングをして握力を少しでも上げたほうか良いということがいえますが、一般アマチュア男子は、70~74歳レベルの握力であれば良いのだから、力加減は緩くしたほうが飛ぶということになります!

ショット別の力加減

ショットの目的によって、グリップの力加減は変わります。

筆者は、多くのアマチュアゴルファーを見てきた観点から、以下の通りにすることをおすすめします。

ドライバーショット・・・握力が強い人は、半分くらいの力加減で握る。女性はしっかり握った方が良いでしょう。

フェアウェイウッド、UT・・・ドライバーの時よりは、強めに握ります。アイアンも同じですが、ボールの手前にヘッドをしっかり打ち込んでいくようなショットになるので、地面に弾かれないようにしっかり握りしましょう

ショートアプローチ・・・ターゲットラインに対してクラブフェースがアドレスからフォロースルーまでずっとスクエア(ターゲット方向を向いている状態)をキープさせておく必要があるため、グリップは強く握っておくべきです!

バンカーショット・・・サンドウェッジのバウンス(ソールのでっぱり)をボールの手前の砂の中に打ち込み、砂を爆発させて、目標方向に砂ごとボールを飛ばすショットなので、その時グリップは砂の重さに負けないように、しっかりと強く握るべきです!

バッティング・・・パターフェースをターゲットラインとスクエアの状態に保ちながら、クラブヘッドをストレートに動かしていくので、グリップが緩んでしまっては、方向性も距離感も出すことは出来ません!パターグリップは、指先が白くなるくらい、しっかり握ったほうが良いのです!

腕と肩の力の抜き方について

グリップの力加減をショットの目的によって、コントロールすることはおわかりいただけましたか?レッスンの最中にグリップの力加減を注意すると、「グリップの力を抜くと全身の力が抜けてしまう!」とか「グリップを強く握ると全身に力が入ってしまう!」などの言葉をよく聞きます。

力加減は、バランスよくなければなりませんので、グリップを強く握っても肩の力は抜けていて欲しいですし、グリップを緩くしても、下半身の力はしっかりと力強くしていて欲しいものです。

そこで、「力の抜き方」についても考えてみましょう。

コースで力が入り過ぎてしまう原因としては、緊張から安心して振れるかどうか?という不安になることが大きいのであらかじめ方向確認 あらかじめや具体的なコースの目標や危険情報などをしっかり確認しておくということも大切でしょう。

具体的に力の抜き方としては、肩甲骨まわりのストレッチ畑岡奈沙プロの脱力ルーティン!軽く数回ジャンプ してショット前に全身をリラックスさせるのです。

また、クラブを逆さに持って片手で連続素振りや、片足素振りなども有効ですので、ぜひ試して見て下さい!

ユウジン
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まとめ Q&A

Q ドライバーの飛距離をアップさせるためには、グリップの力加減はどのようにしたほうが良いのですかです?

A 飛距離アップには、握力36~38Kgつまり男性の70~74歳並の握力があれば、250ヤード超の飛距離は可能性があるということになるの、一般アマチュア男子は、力加減は緩くしたほうが飛ぶということになります!一般アマチュア女子は、トレーニングをして握力を少しでも上げたほうか良いということがいえます。

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ユージン
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