誰もが、プロゴルファーのようにドライバーで思いっきり飛ばして、ショートアイアンでピンにピタリと寄せて、ナイスバーディー!なんてイメージをもっているかもしれません。
ところが現実は、ドライバーの行方は定まらず、右や左のラフやOBなどなど、フェアウェイキープは奇跡的!なんということになってしまいます。
もしもドライバーがショートアイアンのように打てたらいいのになあ!と思ったゴルファーも多いと思います。
ショートアイアンのように扱いやすい長さや硬さのシャフトであれば、もっと確率良くナイスショットが打てるはずです!では、ドライバーのシャフトの長さと硬さについて考えてみましょう!
ドライバーシャフトの長さをマッチさせる
ドライバーのシャフトは理論上、1インチ長くするとヘッドスピードが1m/sアップして、飛距離が5~7ヤードは伸びると言われています。
その効果を狙って、数年前は45インチが標準でしたが、最近は45.5~46インチが当たり前の時代になっています。つまり、長尺化が定着してきているということがいえるでしょう。
しかし、クラブのモデルチェンジの際、シャフトを少し短くして、他社とは逆のアプローチで更なる飛びをユーザーにアピールしているメーカーも出てきました。
このドライバーの長さ、ゴルファーのスイングを観察すると、この長尺に合うスイングの人もいれば合わない人もいるようです。
では、その合う合わないはどこでわかるのかというと、それはスイングの大きさでわかります。
具体的にはトップの位置です。
トップでシャフトの位置は、地面と平行くらいになることが目安とされています。
シャフトがトップの位置で地面と平行な位置よりもやや上にある人は、長尺との相性が合うでしょう。
このタイプの人は、テークバックで手の上下動が少なく、加えてトップの位置でクラブがシャフトプレーンの近くにいるので、ダウンスイングで振り遅れません。
ドライバーの長さが46インチを越えていても、柔軟に対応できるでしょう。
一方、トップでシャフトの位置が地面寄りに大きく動く人や、シャフトが目標よりも右を指す人(シャフトクロス)は、長尺との相性は合わないと言えるでしょう。
このタイプの人は手の運動量が多く、加えてシャフトクロスになっていると、トップでクラブがシャフトプレーンよりも大きく外れます。
ダウンスイングのタイミングでクラブをシャフトプレーンに戻すのに時間がかかってしまいます。
結果、クラブが長くなるほどダウンスイングでシャフトの長さを持て余し、振り遅れのミスが出やすくなるからです。
ちなみに、このタイプの人はドライバーの長さが45インチ以下の方がタイミングが取りやすいし、短い方がシャープに振れる分だけヘッドスピードも上がります。
自分のスイングは、どちらのタイプなのかわからないという人は、グリップを短めに持ってスイングして見て下さい。
短く持って上手く打てれば、やや大きめのトップがコンパクトに小さくなったということで、無駄な手の動作が減ったということになります。
グリップを短く握り、徐々に長めに持つようにしながら、どの辺を握って打った時が一番良いあたりだったかをチェックして見て下さい。
自分の適性なシャフトの長さが、わかってくるはずです!
ちなみに、長尺シャフトのドライバーは中上級者向けと思われがちですが、そんなことはありません。
長尺と相性が合うスイングであれば、初心者でも長さのあるドライバーを使いこなすことは十分可能です。
ドライバーシャフトの硬さ選びのチェックポイント
ドライバーのシャフト選びにおいてチェックされているポイントはつぎの通りになっています。
それは、重さと硬さ(フレックス)、長さ、トルク、キックポイント、使用しているアイアンの重さや調子です。
初心者の方であれば、こんなにチェックポイントがあると難しいと感じてしまう人もいるかもしれませんが、シャフトの硬さはヘッドスピードの速さに合わせて、硬さを選ぶことが一般的であります。
ヘッドスピードが遅い人はやわらかいシャフト、速い人は硬いシャフトを選ぶのが基準です。
硬度・・・硬さの表示には主に、硬い順番から次の種類があります。
「S」スティッフ
「SR」スティッフレギュラー
「R」レギュラー
「A」アベレージ
「L」リンバー
「LL」ダブルリンバー
アスリート系男子は「X」または「S」をオススメします。
一般的な体力の男子には「R」か「SR」。一般シニア男子は「R」「A」。
アスリート系女子は、「S」「SR」「R」をオススメします。
一般的な体力の女子は、「L」「A」。一般シニア女子は、「L」「LL」。
体力的に自信がなくても、柔らかいシャフトを使うことによって大きな「しなり」によって、クラブヘッドのスピードを上げられるので、飛距離を稼ぐことができます。
ドライバーのシャフトは、どちらかというと柔らか目のものを選ぶ方がスイングを安定させるのに良い傾向にあります。
具体的には、40m/s以下のヘッドスピードであれば、R以下のシャフトを選ぶべきです。
見栄を張って他人よりも硬めのシャフトを使おうなんて考えていると、飛距離もスイングも両方ダメになりますよ!
ドライバーシャフト選びは、長さ、硬さ、そして「重さ」
シャフトの重さは、スイングのテンポやリズムに大きく影響します。
インパクト時のエネルギーを最大化できるように、基本的には早く振り切れる事を考えたいのですが、ある程度の重さがないと安定したスイングが継続出来ません。
しかし、バランスを崩したり、振り遅れてスライスが連発するようでしたら重すぎます。
また、タイミングが取りづらい、左に引っ掛ける、フックが目立つようだったとしたら、軽すぎます。
自分の力で振りきれないような重いシャフトでは、当然、ヘッドスピードは上がりません。
かといって、軽すぎるシャフトでは、ヘッドスピードは上がりますが、ボールへの衝撃が弱くなり、思ったほど飛距離は出ません。
つまり、クラブ(シャフト)の重さの基準は、あなたが振りきれる範囲で、できる限り重いものを選ぶことです。
シャフトの重さといっても、30g台~90g台まで結構、幅があります。
シャフトの重さに関して、一般的には、力のある人=重いシャフト、非力な人=軽いシャフトというイメージは
シャフトの重さを選ぶ基準は、ヘッドスピードによります。
実際に、振ってみて、試打をした時に、「振り切れる範囲内で、重いシャフト」だと感じるくらいが良いでしょう。
重いシャフトをしっかりと振らなければという意識が働きすぎて、力んでしまうということがありますので、それだけはくれぐれもご注意ください。
まとめ Q&A
Q ドライバーのシャフトを選ぶとき、もっとも大切なポイントはどこですか?
A ドライバーがまるでショートアイアンのように、ストレスなく振れて、飛距離が出せたら一番いいですよね!
そのためには、シャフトの長さが適正なのかを確認することが大事です。
いま使用しているシャフトの長さが合わないと思ったら、グリップを短く握って、どの辺を握った時が一番芯でとらえているかをチェックしてみて下さい!
Q 長尺ドライバーの利点は何ですか?
A 理論上、シャフトが1インチ長くなるとヘッドスピードが1m/sアップして、飛距離が5~7ヤードは伸びると言われています。
それを踏まえて、最近のドライバーのシャフトは46インチ程度に定着しつつあります。
しかし、スイングの大きい人(トップでシャフトが地面方向に大きく垂れてしまうなど)は、長尺ドライバーを振るのに適切ではありません。
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