ゴルフコースのスタート地点のことを、ティーイングエリアと呼びます。
各ホールの第1打目を打つことをティーショットと呼びます。
この第1打目を打つ時には、ボールをティー(ティーペグと言います)に乗せてよいことになっています。
ティーにボールを乗せることをティーアップと言います。
ティーというのはボールを乗せる「台」のことです。昔は、砂を少し盛ってその上にボールを乗せていた時代もあったそうです。
特にドライバーショットを打つ場合には、少しでも飛距離が欲しい!という思いから、ティーの高さや抵抗などを小さくしたいなどの考えから、様々なティーペグが販売されています。
果たして初心者はどんなティーを使えばいいのか、ボールを乗せるティーの選び方について考えてみましょう。
クラブの違いによるティーの選び方
ティーアップしてショットをする場所は、ティーイングエリアです。
コースは18ホールですから、ティーアップするのは18回ということになります。
通常18ホールの内訳は、ショートホールが4ホール、ミドルホールが10ホール、ロングホールが4ホールです。
ショート ホールのティーショットで使用するのは、アイアンやフェアウェイウッド、ユーティリティクラブなどのクラブです。
したがってその時使用するティーペグは、短いものになります。
ミドルホール、ロングホールで使用するのは、ドライバーということになると思いますので、ティーペグは長いものを使用することになります。
では、ティーアップする時のティーの高さは具体的にどのように決めたら良いのでしょうか?
ドライバーの場合
ドライバーは、もっとも飛距離を稼ぐためのクラブです。
そのため、ボールをとらえるヘッドについているロフト角度は、9度~13度位と他のクラブよりも立っています。
したがってティーアップしないで、ボールを地面に直に置いた状態ではなかなかうまく当たりません。
ボールをより遠くへ飛ばすためには、ボールの打ち出し角度というのも非常に大切な条件の一つとなります。
最適な打ち出し角度を作り出すためにも、ティーペグを使い、ティーアップしてボールを高くして、ティーショットすることが必要です。
では、ドライバーショットの場合はどれくらいのティーの高さにするのが良いのでしょうか?
まず、あなたが使用しているドライバーのフェースの厚みを見て下さい。
一般的に男性用でヘッドの大きさが460ccのタイプであれば、ロングティーと言って、長さが70mm位のティーペグを用意して下さい。
一般的なレディスドライバーは、男性よりもチカラがないということを前提に、フェースの厚みを男性用よりも薄くし、重心を下げて、ボールが上がり易くなるよう設計されています。
したがってティーペグの長さの選び方は、ミドルティーでよいでしょう。
アイアン、フェアウェイウッドの場合
アイアン、ユーティリティ、フェアウェイウッドでティーショットをする場合のティーペグの選び方は短いショートティーを使います。
ドライバーとは違い、ロフト角度も大きく、基本的にはボールを地面に直に置いた状態でも打てるクラブなわけですから、高くティーアップして打つ必要はありません。
地面に直に置くよりも多少ボールが浮いている方が打ちやすくなるということで、低いティーアップをするのでティーペグはショートティーでよいのです。
ティーアップの方法
ドライバーのティアップは、フェースのトップからボールが半分見える程度が理想とされています。
ロングティーを使用して、地面から出すティーの高さは3cm~4cmにセットしてからボールを乗せます。
そこから自分の打ちやすい高さに微調整してください。
その時ボールをセットする位置ですが、ドライバーは左脇の真下に置くのがよいでしょう。
フェアウェイウッドとユーティリティは選び方としては、ミドルティを使用し、地面からボールの底が1センチ程度になるようにしましょう。
ボールを置く位置は、ティーアップしていない時とほぼ同じで構いません。
アイアンのティーアップは、以下のように行いましょう。
ミドルアイアン(7I~5I)=地面から1センチ程度
ショートアイアン(PW~9I)=地面から1-2ミリ程度
実際にやってみると、殆ど地面にくっついているような状態に感じます。
ですから、ティーを使わず地面に直接置いて打ってもOKです。
ティーアップしないほうが打球が上がり、番手なりの飛距離をしっかりと出すことができるということもあります。
アマチュアの多くの人は、ドライバーもアイアンも、コースにいるとティーアップを高くし過ぎる傾向があります!
地面を叩くのが怖いとか、ミスしたときゴロボールになるよりは、高く上がってくれたほうが良いと考えると、ティーアップを高くしてしまいがちなのです。
また、高くティーアップしてボールを置こうとするとき、バランスが悪くてなかなか乗せられなくて、その緊張から手が震えてますます乗らなくなり、時間をかけてしまい、打つ時にもその緊張と焦りを引きずり、あっけなくミスショットで終わってしまうなんていうことにもなります!気をつけましょう!
ティーペグは消耗品です!
ティーにはいろんな選び方がありますが、様々な工夫が施された商品がたくさん販売されています。
打った時の衝撃や摩擦を軽減して、飛距離アップをさせようというコンセプトだったり、1回使うごとにティーが飛ばないようにするために、途中で折れ曲がるようになっているとか、面白そうな商品にはびっくりします。
しかし、それらの面白そうな商品は意外に値段が高いのです!
例えば、3本入り600円とか、1本200円のティーを使っていると、打った後、ボールよりもティーの行方が気になって、次の人が打とうとしているのに、まだティーイングエリアでティーを探しているなんていう光景も見たりします。
決して格好の良いものではありません!
筆者が初心者ゴルファーに一番おすすめしたい選び方は、もっともスタンダードなタイプ、木製のティーペグで一番安くて(200円くらい)袋にいっぱい入っているものです!
ティーペグは、あくまでも消耗品なのです!一度使って折れてしまうとか、飛んで行ってなくなってしまうということがおこる消耗品なのです!
ですから、おすすめの選び方は、もっとも安くて、なくなっても土に返る木製のティーがおすすめなのです!
まとめ Q&A
Q ティーの選び方で、気をつけるポイントは?
A ドライバーで使用する時は、ロングティーを使いますが、地面から出ている高さ3cm~4cmにセットしてからボールを乗せます。
ドライバーのティアップは、フェースのトップからボールが半分見える程度が理想とされています。
フェアウェイウッドやユーティリティークラブの場合は、地面からボールの底が1センチ程度浮いているようにします。
アイアンは、ミドルアイアン(7I~5I)で、地面から1センチ程度の高さ、ショートアイアン(PW~9I)で地面から1-2ミリ程度の高さにします。殆ど地面にくっついているような状態に感じます。
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