フェアウェイウッドは払うように打ちなさい!と言われます。アイアンは、地面に差し込むように打ちなさい!などと言われます。では、その中間のユーティリティクラブは、どう打ったら良いのでしょうか?答えは、地面に差し込むように打つ!つまり、ダウンブローに打つのです。ちなみに、フェアウェイウッドも、ダウンブローで良いのです。基本的にボールがティーアップされているドライバーは、アッパーブローで打つ。ボールが芝の上にある状態であれば、ダウンブローで打つ!これが、筆者の提唱する考え方です。ダウンブローで打つクラブについては、シャフトの硬さは、ドライバーよりもやや硬めで良いのではないでしょうか。ユーティリティのシャフトの硬さについて、考えてみましょう!
ユーティリティのシャフト選び
ユーティリティのシャフト選びには、3つのポイントを知っておくと良いでしょう。
「硬さ(フレックス)」「調子(キックポイント)」「ねじれ(トルク)」です。
それぞれのポイントを確認しておきましょう!
フレックス(硬さ)
シャフトの硬さ(フレックス)にはレベルがあり、柔い順にL→A→R→S→Xです。
ヘッドスピードで決める為、力のある人は硬め、女性などは柔らかめに選択することになります。
シャフトが柔らかいとしなり、弾道が上がりやすくなります。逆に硬いと弾道が下がりやすくなります。
このシャフトの硬さ(フレックス)を修正(リシャフト)することにより、打球の弾道を調整することができます。
キックポイント(調子)
シャフトを選ぶ際、「中調子」や「先調子」といった“キックポイント”を気にすることありますか?
そのキックポイントというのはなんですか?実は、しっかり熟知している人は数少ない。
キックポイントとは、スイングの際に一番しなりやすい部分(ポイント)のことです。
種類としては先調子・中調子・元調子とあります。中間をとった先中調子も最近人気です。
フェアウェイウッドやユーティリティでは弾道を高めるために先調子、先中調子が一般的です。
また、キックポイントの位置について、履き違えてしまっている人も多いと思います。
例えばスイング中にインパクトで若干体を右に傾けてしまい、過度のアッパー軌道になってしまうような人の場合。
まずはスイングの矯正が一番ですが、手元がしなるシャフトを使うことで、この動きを緩和することができます。
手元側がしなるシャフトは、しなり戻りがゆっくりになり、ロフトが立ったままインパクトを迎えやすいからです。
『手元がしなるシャフトは難しいのでは?』 と言われることがあります。
手元側がしなると他のキックポイントよりもしなりの量が大きくなり、しなり戻りのタイミングもゆっくりになるのでボールのつかまりが穏やかになる傾向があります。
このことが起因してだと思いますが、決して難しくなることはありません!
キックポイントの違いは、ゴルファーそれぞれのスイングでタイミングの取りやすさに影響し、しなるポイントやしなり戻るタイミングによってヘッド挙動に違いがでます。
手元しなりにも比較的ボールがつかまりやすいモデルもありますし、先端がしなるモデルでもつかまりを抑えたモデルもあります。
キックポイントでクラブの難易度が変わるわけではありません。
トルク(ねじれ)
打球の方向性が不安定、ミスショットが多いという状況に陥ったらシャフトのトルクを確認し、大きくしてみましょう。
トルクは大きいほうが遊びが大きく、ミスしにくくなります。
反対に小さいと遊びが少なく、方向性への影響力が大きくなります。
そのかわり、意図して打球を曲げやすくなるので、上級者はトルクを小さくしています。
トルクとはシャフトが捩れる度合いを数値化したもので、例えば、3.0と5.0を比較すると‥‥5.0の方がねじれやすい(トルクが多い)シャフトとなります。
昔はトルクが少ない方が飛ぶと言われたり、トルクが少ない方がいいシャフト(高価なシャフト)だと言われてました。
20年以上前は、低トルクのシャフトを作るのには非常にコストがかかり、それが価格に影響を及ぼしていたからです。
その一方で、最近のドライバーでは、トルクが多めのシャフトが装着されるケースが増えてきました。
メーカーのカタログを見ると、トルク5度以上のシャフトが装着されていたりします。
メーカーもゴルファーもトルクに対する考え方が変わってきたのでしょう。
さて、トルクが「多い」か「少ない」は、何に影響をするか言うと、フレックス(硬さ)とミート率に影響が出ます。
おすすめユーティリティ
ユーティリティクラブのヘッドの形状は、大きく分けて「ウッド型ユーティリティ」と「アイアン型ユーティリティ」があります。
ウッド型ユーティリティは、あらゆるコースのライの状態にも対応力が高いということと、ある程度パワーがなくても飛ばせるというメリットがあります。逆にパワーヒッターが打つと、スピン量が多くなりすぎて、ボールが吹き上がる危険性があります。
アイアン型ユーティリティは、なんと言っても操作性の高さが魅力で、球筋を打ち分けたり出来るメリットがあります。
しかし、デメリットとしては、ラフやフェアウェイバンカーなどからの脱出ショットでは、お助け度は低いということが言えます。
自分がどのような状況で使用したいのかというシュミレーションをしながら、どちらのタイプを選ぶかを考えて見て下さい!
ウッド型ユーティリティ
テーラーメイド M4レスキュー
ヘッドのトゥ側とヒール側にウェイトを配置して、大幅に慣性モーメントをアップさせ、インパクト時のヘッドの走りとミート率が良くなっています。
プロギア RSユーティリティ
ウッド型ユーティリティの中では、シャープな形状で、アスリート好みの方向性の良さが魅力的!
ダンロップ ゼクシオXユーティリティ
やさしさ、高弾道を叶えた人気No.1モデル!軽量で、シニアゴルファーにもしっかり飛ばせるうれしいコンセプトになっています!
ミズノ GXユーティリティ
話題の軽量・硬シャフトを採用することにより、ヘッドスピードもアップして、ヘッドの軌道も安定感抜群!
ピン G400 HB
接地面を最小限に抑えたソールは、抜けの良さが抜群で、ビッグキャリーを実現させます!
アイアン型ユーティリティ
タイトリスト T-MBアイアン
中空構造とタングステンの効果により、マッスルバックとは思えない、やさしいインパクトが実感できる!
キャロウェイ Xフォージドユーティリティ
ヘッド内部にタングステンを配置したことにより、操作性の良さと高弾道を両立させている!
ダンロップ スリクソンZ-UT
やや大型サイズのヘッドで、安心感があり、ボディが軟鉄鍛造なので打感はソフトで気持ちいい!
本間ゴルフ TW-Uフォージド
操作性抜群のコンパクトな形状で、反発力の高いフェースで飛距離も充分かせげる!
まとめ Q&A
Q ユーティリティを選ぶ時の、もっとも大切なポイントはどこですか?
A まずしっかりとイメージして欲しいのは、自分がどのような状況でミスショットをしてしまうのか、そのミスを無くすために必要なのは、ウッド型なのかアイアン型なのかを選択して下さい。
こちらの記事もご覧下さい⇒はじめてのユーティリティ!シャフトの長さはどれくらいにする?