ゴルフを始めようと思ったきっかけは、いろいろあると思います。家族で一緒に楽しみたい。
夫婦で共通の趣味を持ちたい。会社のお付き合いで、いやいや始めた人。はたまた、女子プロゴルファーに憧れてアスリートゴルファーになりたいと思った!とか。
筆者の場合は、父親から半分強制的に教えられて始めましたが、野球と違って一人で出来ることに魅力を感じ、自分の内面と向き合う(内観)ことのできる競技だと気づき、長く続けてきたということです。
たとえ、どんなきっかけで始めるにしても、ゴルフはまず専門家のレッスンを受けたほうが良いです。いや、むしろゴルフレッスンを受ける必要があります!
それは、どうしてなのか?初心者ゴルファーをはじめ、悩めるゴルファーの皆さんに「ゴルフレッスンのすすめ」をお話し致しましょう!
なぜ初心者にはレッスンが必要なのか?
それは、ひとえにゴルフの特殊性にあります!
ゴルフは野球やテニスなど、他のスポーツとの共通点はもちろんありますが、根本的にまったく違うところがあるので、それを理解して練習しないと、無駄な努力になりかねません。
球技の中で、ボールが止まっているのはゴルフだけです。他の球技は、動いているボールを打ったり、キャッチしたり、蹴ったりします。
動いているボールに対して瞬時に反応して打ち返すというのは、本能的な反射によって出来てしまうものなのです。
ところが、地面に止まっているボールを打つゴルフは、エネルギーが”0”の状態のボールに、ゴルファー自身のスイングでエネルギーを与える必要があり、ボールを高く上げるという作業をしなければなりません。
しかも、打つタイミングはすべてゴルファー自身に委ねられているわけですから、自分のリズムを作り出す必要があるわけです。
アドレスからテークバックにはいるタイミング、トップからダウンスイングにはいるタイミング、ダウンスイングからインパクトのタイミングに、フォロースルーからフィニッシュのタイミングと、自分の動きの中で何度かのギアの切り替えが必要になるのがゴルフスイングなのです。
そのタイミングを自分自身で確認しながら、クラブを振っていきますから、考えてしまってタイミングがズレたり、余分なチカラが入り過ぎたりして、カラダの動きがスムーズに動かなくなる!などの失敗要因が現れてきます。
初心者ゴルファーならなおさらで、しかも慣れないコースでのスイングとなれば、ひとつのタイミングのズレがまた別のズレを生み、ズレズレのショットで、ボールの行方は打ってみないとわかりません!ということが大いに起こるわけです。
そのズレの修正は、どうしたら良いのでしょうか?
それは、専門のコーチに見てもらって修正レッスンするしかありません!
何故か?それは、自分で自分の動きが見えないからなのです。もちろんVTRや最近ではスマホの動画を撮影して見ることは出来ますが、だからといって修正箇所を瞬時に見極め修正の優先順位をつけることは、初心者ゴルファーには到底できません!
ヘタに自己診断して、勝手に修正を始めたとしても、バランスの良い動きが出来ているかどうかは、見えませんから的外れな練習を始めてしまうのが落ちです。
専門家の目と意見、修正の方法を聞くことに頼った方が、よほどお金も時間も節約出来るというものなのです!
初心者ゴルファーに必要なレッスンとは?
では、具体的に初心者ゴルファーに必要なレッスン箇所はどこなのか?
それは、「アドレス」、スイング中に大切な「スイング軸」「スイングプレーン」「スイング軌道」のいわゆる「スイングの3要素」をチェックしてもらう必要があるのです!
「アドレス」の手順
- 両足を肩幅程度に開き、前後左右に傾かないよう土踏まずに加重して立ちます
- 上体を30度前傾させます。股関節から曲げ、首や背骨を曲げないように気をつけます
- 両膝をほんの少しゆるめます。ツマ先に加重し過ぎたり、お尻を落したりしないようにします
- 腕のチカラを抜き、カラダの前にダラリと下げます。手のひらは、自然に内側を向きます
- 正面からは、両手の人差し指と中指の付け根の関節(ナックル)は見えます
「アドレス」の注意点
- アドレスしたとき、正面から顔が見えなければなりません。これは、首筋が伸びている証拠。ボールを見つめすぎると首が曲がり下を向いてしまいます
- 右手グリップが左手より下を握る分だけ、右肩が下がります。これにより、ボールを右横から見る形になります
- グリップの位置は、ドライバーの場合はほぼカラダの中心に置き、アイアンの場合は「ハンドファスト」といって、カラダの中心よりやや左にセットします。
- 正しいグリップをして、アドレスをしたとき、両肘は内側を向き、胸の方向に引きつけられます
スイング軸
スイング軸とは、アドレスで前傾した上半身の背骨に沿ったイメージ上の1本の棒(円柱)です。
スイング中、カラダはその棒に沿って回転します。カラダや頭はその場で回転するのではなく、左右に少しずれるような動きになります。
上半身を両足太もも付け根付近から曲げて前傾姿勢を取ると、背筋が伸びて背骨に近いところに軸をイメージしやすくなります。
正しいスイング軸を意識できると、スイング中のカラダのブレを防ぐことができます。
スイングプレーン
スイングプレーンとは、ボールと両肩を結んだ仮想の平面です。
クラブはそのスイングプレーンに沿って上がり、下りてきます。
ドライバーなどのシャフトの長いクラブは、スイングプレーンの傾斜がゆるやか(フラット)になり、シャフトの短いクラブは、傾斜が急(アップライト)になります。
スイング中この斜面は常に平面である必要があります。
クラブがこの平面を外れるなど、スイングプレーンが乱れるのは、スイング軸がぶれている証拠です。
ボールは正しくインパクトされません。
スイング軌道
スイング軌道とは、スイング中にクラブヘッドが描く軌道のことで、スイングプレーンに沿った円軌道になります。
ダウンスイングでクラブヘッドは、飛球線に対してインサイド(カラダに近い側)から下りてきてスクエアなインパクトを迎えます。
そしてフォロースルーで再びインサイドへと向かっていきます。
スイング軌道をインサイド~スクエア~インサイドと呼び、正しいスイングは、この軌道がなめらかな円を描いている必要があります。
正しいスイング軌道から出来上がるスイングアーク(腕とカラダの回転によってできるクラブヘッドの円弧)の大きさは、左腕とクラブの長さによって決まります!
まとめ Q&A
Q 初心者ゴルファーには、なぜレッスンが必要なのでしょうか?
A 初心者に限らず、ゴルフの上達を続けようと思ったら、レッスンは必要です。なぜなら、ゴルフは自分の姿をきちんと見て、分析することが難しいからです。
Q レッスンを受ける時に、どんなことに気をつけたら良いでしょうか?
A まずティーチングプロに、自分がどのようなゴルフをしたいのかを伝えることです!
とりあえず、なんとなく打てるようになれば良いのか、あるいは、はやく「100切り」がしたいのか、楽しいゴルフで良いのか、真剣に取り組んで行きたいのか、それによって教える側の姿勢も変わってきます。
良いレッスンとは、教える側と教わる側の意思の疎通が上手くいかないと生まれないものなのです!
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