ドライバーを選ぶポイントはいくつかありますが、クラブの重さというのは極めて重要な要素です。
クラブの重量が、重過ぎるとヘッドスピードが上がらず、飛距離が出ません。逆に軽過ぎると手打ちになってスイングに悪影響が出てしまいます。しかし、ゴルファーが感じる重さというのはかなり曖昧なものです。クラブの重さには基準がありません。それを数値化したのがスイングバランスです。
ヘッド重量、シャフト重量、グリップ重量、それぞれの重さを組み合わせることによって、スイングバランスを変えることが出来ます。
中でもこのスイングバランスに大きな影響を及ぼすのが、グリップ重量なのであります!グリップの重さ軽さがドライバースイングにどのような影響をもたらすのかを考えてみましょう!
スイングバランスとは?
スイングバランスとは、スイングウェートとも呼ばれるもので、クラブ全体の重量に対して、ヘッドの重さの比率を示すものです。
バランスは、スイング中に感じるヘッドの重さを数値化したもので、同じ長さ、同じ重さのクラブでも、バランスの設定が違うと振り心地が変わってくるのです。
D1とかD3なんて数値をドライバーのカタログなどで見たことがあると思いますが、これがバランスを示す値で、A1が一番軽く、E9が一番重いという表示になります。
コースをラウンドする場合、長さの異なる14本の道具を使うゴルフでは、毎ショット毎ショットほぼ長さの違うクラブを振ってコントロールしなければなりません。
バランスとは、スイング中に感じる重さを数値化したものだから、長さが異なるクラブでも、できるだけ近い数値にした方が、振り心地が近くなるからスイングを変えず、余計なミスを減らすことができるようになるのです。
軽いグリップのメリットは?
ドライバーのヘッド重量は男性用の場合、昔も今も、190〜205gぐらいですがグリップ重量はかなり変化しています。30年前は50g前後ぐらいでしたが、最近は軽いモノが出回っています。
クラブメーカーがドライバーに装着するグリップ重量は27~52gぐらいです。軽いグリップと重いグリップとでは約2倍の差があります。
クラブヘッドの重さはほとんど変わっていませんが、その反対側に装着されるグリップの重さは、かなり違ってきているのです。
では、軽いグリップと重いグリップとではどちらがいいのか?どちらがゴルファーにメリットがあるのか?
グリップを軽くするメリットは、クラブ重量(総重量)を軽くし、軽いヘッドでもバランスを出せるということです。
例えば280gのドライバーがあったとしましょう。ヘッドもシャフトもほぼ限界まで軽くしている場合、グリップを10g軽くすればクラブ重量を270gにできます。
そして、グリップを軽くした場合、スイングバランスが重くなります。
結果、クラブは軽くなってもワッグルしたり、スイングしたりするとヘッドの重みを感じ取りやすくなります。
言い換えると、グリップを軽くすると「クラブ(ヘッド)を重く」することが可能になるのです。
クラブ重量(総重量)をとにかく軽くしたい人、そして軽いクラブでもヘッドの重みを感じ取りたい人にはとてもメリットがあるのですが、そうでない人にはメリットよりもデメリットが大きくなる可能性があります。
ヘッドに対してグリップ側が軽くなりすぎると、手元側の重さを感じ取りづらくなります。
その結果、スイング中の手の軌道が不安定になるリスクが高まり、ミート率が悪くなる場合が少なからずあります。
特に、ダウンスイングで手元が浮き上がりやすい人や、引っかけが出やすい人には、軽すぎるグリップはメリットよりもデメリットが大きくなります。
グリップが軽すぎると、ヘッドの重さに手元側が負けてしまい、ダウンスイングで手元が浮きやすくなりますし、手元が浮いてダウンスイング後半でシャフトが寝る度合いが増してくるからです。
重いグリップのメリットは?
これに対して、重いグリップのメリットは、重いヘッドを装着してもバランスが出過ぎないことと、スイング中、手元の軌道を安定させやすいというこの2つです。
グリップが重くなるとクラブ重量(総重量)を軽くできませんが、それ以外ではほとんどデメリットはありません。
重いグリップを装着するとクラブは重くなりますが、カウンターバランス効果が得られます。つまり、重いヘッドを装着してもバランスが出づらいですから、振った時にヘッドを軽く感じます。
その結果、重いヘッドが振りやすくなるのでボール初速を上げられるメリットがあります。
加えて、ダウンスイングで手元が浮きづらくなるので、ミート率が良くなってきますから、引っかけのミスも減らせるのです。
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まとめ Q&A
Q グリップの重量は、軽いグリップと重いグリップではどちらが良いのでしょうか?
A 軽いグリップ、重いグリップ。それぞれにメリット、デメリットはあります。
ですから、ダンロップのゼクシオは28gの超軽量グリップを装着し、ヨネックスとミズノのドライバーには、重いグリップ(グリップエンド部分を重くした)をグリップを装着しているのです。
たかがグリップ、されどグリップ!非常に重要なポイントなのであります!
筆者は軽いグリップよりも、少し重めのグリップの方が合っているようです。
その理由としてはして、少し重めのヘッドを使い、グリップも重めの方がダウンスイングの軌道が安定し、ミート率がアップするからです。
ゴルファーによって適正グリップ重量は異なります。
クラブを買い換えた時に、「なんか上手く打てない」「芯に当たりづらい」「気持ち良くスイングできない」と感じるならば、グリップ重量をチェックしてみることもお勧めしたいと思います!
こちらの記事もご覧下さい⇒ヘッドとグリップの重さで決まるドライバーのバランスについて