ゴルフのプレーに求められる大切な要素は、飛距離、方向性、距離感、リカバリー能力、パッティングの正確さなどです。なかでも、スコアを大きく左右するのが、リカバリー能力。ウェッジを使ってピンチの場面を切り抜ける技術があれば、一気にスコアを縮めることが出来ます。初心者ゴルファーには、ウェッジの重要性を知り、ウェッジの上手な選び方を知ることこそがスコアアップの近道です!
初心者だからウェッジショット練習の習慣を!
ゴルフクラブには、大きく分けると6種類のクラブがあり、それぞれの役割によって1本1本のシャフトの長さやヘッドの大きさ、クラブフェースについているロフト角度の違いがあります。このクラブの特性を生かし、いかに適切な選び方をするかがコースをラウンドをする時のポイントとなるのです。
とは言えゴルフには、ミスショットはつきものです。どんなに練習しても当たりが悪かったり、当たりは良かったのに距離が合わなかったり方向が少しズレたり、クラブの選び方を間違えたり様々な要因によって結果的にミスショットになることもあります。初心者ならなおさらのこと!常に、次のショットでそのミスをどう取り戻すのかクラブの選び方も考えなくてはなりません。
ですからそんな時に、しっかりとリカバリー出来る技術が不可欠なのです。そして、その不可欠な技術を身につけるために用いるクラブこそがショートアイアン(ピッチングウェッジ、アプローチウェッジ、サンドウェッジ)なのです!
初心者ゴルファーは、最初にとにかくボールを遠くに飛ばしたいという願望を強く持っていますから、ウォーミングアップもそこそこにクラブを振り回し始めます。練習を始める時のクラブの選び方も非常に無頓着な人が多いのも事実です。
これは、カラダのためにも悪いですし危険な行為と言えます!技術的にも誤ったスイングを身につけてしまうことになりかねません。練習する時にもクラブの選び方に気をつけて、小さなスイングから始めて、徐々に大きなスイングにしていかなくてはダメです!
したがって、常にショット練習のスタートはショートアイアン(ピッチングウェッジ、アプローチウェッジ、サンドウェッジ)からというやり方、クラブの選び方を守り、習慣にするべきです!
初心者のうちにこうした良い習慣を身につければ、寿命の長い健康的なゴルファーになれるはずです。
知っておきたいウェッジの知識と選び方
クラブの種類のなかには、それぞれの役割によってカテゴリーが分かれます。簡単に分けると、ボールを遠くへ飛ばす部門のクラブと、ボールを目的地に正確に運ぶ部門です。
ウェッジはショートアイアンというカテゴリーに属するクラブで、ボールを目的地に正確に運ぶためのクラブです。
ウェッジには、一般的に3種類が使われます。
ピッチングウェッジ(PW)・・・ロフト角度43~46度 フルスイングの距離80~110ヤード
アプローチウェッジ(AW)・・・ロフト角度50~52度 フルスイングの距離60~100ヤード
サンドウェッジ(SW)・・・ロフト角度56~60度 フルスイングの距離40~70ヤード
シャフトの長さは、ピッチングウェッジが35.5インチ、アプローチウェッジやサンドウェッジが35インチ、重量は410~440g、レディースモデルの長さはピッチングウェッジが34.5インチ、アプローチウェッジやサンドウェッジが34インチ、重量は400~405gくらいが一般的です。
ロフト角度が大きいクラブほど、ボールを高く上げることが出来ます。そのかわり、飛距離は出ません。
ピッチングウェッジはライナー性の低いボールで着地してからの転がり(ラン)が出ます。アプローチウェッジはピッチングウェッジよりも高く上がり、山なりのボールで着地した後の転がりもピッチングウェッジに比べると少なくなります。サンドウェッジはアプローチウェッジよりも急激に高く上がり、アプローチウェッジよりも距離は出ず、着地してからの転がりもより少なくなります。
それぞれのウェッジの弾道イメージをしっかりと認識することがウェッジの選び方には大きなポイントとなります。
そして、コースで実践しなければならないリカバリーショットの基本はハーフスイングの範囲内で振った時の飛距離をどうコントロールするかです。
ハーフスイングとは、テークバックでグリップが右腰の高さに来たときにシャフトが地面と平行な位置で止まり、フォワードスイングでもグリップが左腰の高さに来たときにシャフトが地面と平行な位置で止まる振り幅の動きをいいます。
特に初心者ゴルファーに必要な練習は、このハーフスイングの練習です。このハーフスイングの練習はすべてのショットの基本になるものなので、常に練習のはじめにはやっておくべきショットです。
基本的にはどのクラブを使ってもハーフスイングは出来るようにしておくべきですが、クラブの選び方としては、ウェッジからやるほうが良いでしょう。
ウェッジも短い方から順番に、サンドウェッジ、アプローチウェッジ、ピッチングウェッジの順に打ってみて下さい。
ボールが飛ぶ距離(キャリー)とボールの落ちてからの転がり(ラン)、そして上がる高さが把握して出来るだけ正確に同じ距離を打てるようにすることが大切です。
著者のフルスイング ウェッジ別飛距離
ピッチングウェッジ・・・キャリー112y +ラン8y トータル 120y
アプローチウェッジ・・・キャリー95y +ラン5y トータル 100y
サンドウェッジ ・・・キャリー82y+ ラン3y トータル 85y
著者のハーフスイング ウェッジ別飛距離
ピッチングウェッジ・・・キャリー34y+ラン6y トータル 40y
アプローチウェッジ・・・キャリー25y+ラン5y トータル 30y
サンドウェッジ ・・・キャリー22y+ラン3y トータル 25y
初心者ゴルファーにおすすめの練習方法
3種類のウェッジ、それぞれ打てるようにならなければいけないのですが、最初はピッチングウェッジかアプローチウェッジのどちらかを選んで1本のクラブで練習から始めましょう。どちらかを選ぶ、選び方としては、スイングスピードが遅い人はピッチングウェッジを選び、逆にスイングスピードが速い人は、アプローチウェッジを選択してみて下さい。(因みにサンドウェッジは、バンカーからの脱出用として考えておいて下さい。)
クラブの選び方は状況によって変わっても、基本的な打ち方は変わりません。
グリッププレッシャー・・・ほかのクラブを握る時よりも、強く握ります。指にも手首にもしっかり力を入れて、クラブヘッドの重さに負けないようにします。
スタンス・・・足の幅は狭くする。両足をつけておいてもかまいません。カラダの重心を下げるために両膝を曲げて、固めます。体重はどちらかというと、左足にかけます。(レフティーの方は反対に考えて下さい)
両腕のかたち・・・右肘を脇にしっかりつけます。左腕はしっかり伸ばして曲がらないように張ります。左腕全体と右前腕と肩のラインで三角形ができます。その三角形を出来るだけ崩さないようにキープします!
スイング幅・・・固めた腕の三角形を崩さぬよう、テークバックでグリップを右腰の高さまで上げます。そのときシャフトが地面と平行になります。そこから反対側の左腰の位置にグリップをもってきます。シャフトが地面と平行になります。つまり、左右対称にクラブの動きは半円を描きます。ボールを打つときも、腕やグリップ、膝を決して緩めないように、しっかり力を入れておき、打ち終わってもしばらくはそのままキープさせて、フェース、リーディングエッジが自分の狙った方向に向いているかを確認して下さい!
ハーフスイングの練習は、ウェッジを使う時も、ほかのクラブを使う時も、絶対に緩めないことが大切なのです!
まとめ Q&A
Q 初心者の練習の時のクラブの選び方は?
A 選び方はシャフトが短く、ボールが上がりやすいようにロフト角度の大きいウェッジを選んで、ハーフスイングから練習します。コースをラウンドしているとき、しっかりとリカバリーするためにはこのハーフスイングを身につけることが絶対に必要だし、初心者ゴルファーを救ってくれる強い武器になります!
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