スピンの効いたウェッジショットでゴルフはレベルアップ!

USPGAのトーナメントを見ていると、ウェッジでグリーンをとらえたボールが、とてつもないスピンバックでピンに向かっていくシーンをよく目にします。そのたびにゾクッとさせられますね!あんな風にスピンコントロールまで出来るレベルの高いゴルフはなかなか出来ませんが、せめてきちんとグリーンに止められるウェッジショットをいつも打ちたいものです。プロトーナメントのテレビ中継を観ていると、プロがグリーン周りから、スピンの効いたアプローチで、カップの近くにボールを止めるシーンがよくあります。どうしたらあんな風にスピンはかかるのか?どんなウェッジを使っているのか?では、スピンがかかるウェッジの使い方について考えてみましょう!

スピンの秘密はウェッジのロフト角度!

出典元:www.golfdigest-minna.jp

生徒さん達からは、「どうやったらあんなふうにスピンを効かせるウェッジショットができるのですか」と、よく質問されるのですが、実は、プロは何か特殊な打ち方をしているというわけではないのです。

多くの場合、まずはスピンのかかりやすい、ロフト角度の多いウェッジ(58~60度)を使って、クリーンにとらえて、短い距離でもしっかり打ち抜いてやることで、結果的に最大限のスピンがかかっているだけなのです。

大前提として、ロフト50~52度前後のアプローチウェッジを使ったアプローチでは、スピンでゴルフボールが止まるようなアプローチを打つことは、ほぼ不可能です。

最低でもロフトが56度以上あるサンドウェッジを使う必要があります

打ち方については、アマチュアゴルファーがやってしまいがちなミスは、スピンを強くかけようとして、インパクトでウェッジヘッドを「止めて」、「強く」ヒットしてしまうことです。

ヘッドを下手投げのように使いましょう出典元:アルバトロスビュー

それが原因で、ダフリやすくなり、仮に上手くスピンがかかったとしても、出球の勢いが強すぎて距離感が合いません。

ウェッジのショットは特に、インパクトという「点」を作らずに、フォローまでスムーズに「下手投げ」でボールをトスする感じで、ゴルフボールを「運ぶ」ように、ウェッジのヘッドを走らせるように、打つことが大事です。

そうすることで、微妙なウェッジの距離感が出せるようになり、ボールコンタクトがよくなって、最大限のスピンを効かせられるようになります。

しっかりスピンをかけるコツは下半身のチカラ!

ビシッとウェッジでスピンをかけたかったのに「ポッコン?」。

「キュキュッ」と止めたかったアプローチウェッジなのに、ダルマ落としみたいな感じの緩~いインパクトになって、止まるどころか、逆に転がってしまうようなことがよく起こります。

出典元:タイトリスト

ウェッジショットでしっかりスピンをかけたい場面で、思い通りにスピンを利かせるコツがあれば身に付けてゴルフを変えたいものです。

ダウンブローでゴルフボールを捉えれば、自然に逆の回転(バックスピン)がかかりますが、特に強くスピンを利かせる場合には、インパクトでヘッドを強く走らせることが大きなポイント。

つまり、ウェッジでスピンをうまくかけられないゴルファーは、うまくヘッドを走らせることができていないといえます。

では、どうすればウェッジのヘッドが走るのでしょうか?

ヘッドを強く走らせるには、まず軸をブラさないことが大切です。(ゴルフの基本ですが!)

ですから、まず、テークバックで下半身(腰と膝)が右に流れたり、インパクトで左に流れたりという動きはNGです。

下半身が左右にブレれば、軸もブレてしまい、ウェッジのヘッドは走りにくくなります。

下半身が左右に流れないようにするために、意識するのは足の内側の筋肉(内転筋)です。

膝や内ももを、グッと内側にチカラを入れて、締めるように立つことで、下半身の余計な動きを封じます。

スイングする際にも、締めた足を緩めないようにしっかりチカラを入れてキープし、左右に振られてしまわないように、グッと踏ん張ってくださいね。

どんなアプローチショットでも、多少の体重移動は行いますが、ヘッドを走らすためには、この体重移動が大きくならないように、抑えてください。(ほとんど体重移動はさせないように意識して構いません!)

足の内側の筋肉を締めたら、それを緩めないようにスイングしますが、このときに、重心は体の内側から外さないよう左足寄りにキープしておいて下さい。

出典元:www.pargolf.co.jp

つまり、体重移動はできるだけしない意識を強く持つことです!

ヘッドを走らせてスピンを利かせるコツは、締めるところをしっかりと締め、走らせるところは走らせる。

締めるべきところが、ちゃんと締まっていれば、走るべきところも走りやすくなるのです。

足の内側に加えて締めるべきところは、両脇です

支点となる各部分を締めて、ブラさなければ、先端が走るというわけです。

インパクトを迎える際の感覚は、左右の足でキュッと踏ん張って、体重移動を止めるようなイメージになります。

そうすると、降りてきたクラブの先端がさらに加速して、ビュンとヘッドが走るようになるわけです。

見た目では、力感の違いが分かりにくいところですが、普通のアプローチショットよりも、軸がブレないように踏ん張るチカラを要する打ち方だといえます。

利き腕でスピンをかける?!

繊細な手の感覚が大切!

ウェッジを使ったアプローチショットは、繊細な距離感を出すことが求められます。

そのためには、前述のように、余分なカラダの動きを極力抑えておくことと、もっとも感覚の優れた利き腕を積極的に使うことです!

利き腕のチカラを積極的に活かすことをためらってはいけません!恐れてはいけません!特にウェッジショットは!

ゴルフスイング作りの過程で、利き腕の動きを極力使わないことが求められることが多いので、利き腕は悪さをするから使わないんだ!と思いこんでいる人も多いと思います。

腕の使い方について、整理しておきます。

飛ばすためのゴルフスイング(フルスイング)の時は、スイングアークを大きくして、スイングスピードを上げるようにするために、利き腕でブレーキをかけないように、利き腕はあまり使わないようにする。

微妙な距離感を出す必要のある、アプローチウェッジやパッティングについては、スピードを抑えてコントロールをしなければならないので、利き腕の感覚をしっかりと利用するのです!

多くのゴルファーが、これを逆に考え、逆に使っているからゴルフボールにスイングの意図が伝わって行かないのです!

けっこうつらい訓練だよねぇ~

右利きの人の人ならば右手を、左利きの人ならば左手をしっかり正しく使いましょう!

もちろん、どちらの手も利き腕として使えるようになることが、理想ですが・・・。

ちなみに、松山英樹選手は左腕を利き腕のごとく使えるように、左手でお箸を持ってずっと左手でご飯を食べる訓練をしていたそうです!(あなたもやってみますか?)

まとめ Q&A

Q しっかりとスピンの効いたアプローチショットしたいと思いますが、どんなウェッジを選んだら良いのでしょうか?

A ロフト角度が比較的大きめのウェッジを使わないと、スピンはあまりかかってくれません。

具体的には、一般的なアプローチウェッジの50~54度ではあまりスピンは効きません。56~60度くらいのロフト角度のウェッジを使って見て下さい。きっとゴルフの内容が変わってきます!

Q スピンを効かせるウェッジショットの打ち方で、大切なポイントはどこですか?

A まずは、アドレスを作ったら下半身をしっかりと固めることです!

よく下半身の動きで柔らかくアプローチショットをしなさいと教えているプロゴルファーもいますが、それは間違いです!できる限り、腰や膝が流れないように、しっかりと固めておきましょう!

それと同時に、両脇を締め、手首の緩みが絶対ないようにしてください!

ウェッジでスピンをかけるには、全身のチカラを入れて、緩みのないように意識して打ってみて下さい!

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ユージン
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