今回は、プロ使用率No.1を誇るタイトリストのボーケイデザインウェッジにはどんなこだわりが隠されているのかを見てみました!
スコアメイクの鍵は、ウェッジショットとパターです!
特にウェッジショットは、距離の打ち分けや、転がす、上げるなどの球筋の打ち分けなど求められる条件が様々で、フェアウェイ、深いラフ、バンカー、傾斜地、そして天候による芝のコンディションなども考える必要があります。
その度にウェッジの選び方も考えることになります。
ウェッジはバンスを使えばダフり無し!
「パーオン」という言葉があります。
「Par=基準打数」ですが、Par4のホールであれば、1打目ドライバー、2打目でグリーンにオンさせ、パターを2パットで決めて、めでたくPar達成!となるわけです。Par5ホールは3打目で、Par3ホールは1打目で、それぞれグリーンをとらえることが、「パーオン」ということになります。
さて、この「パーオン」させられる確率、どれくらいだと思いますか?
実はトッププロのようにパーオンする確率が高いプレーヤーでも、その平均は7割です。
ということは、パーオンしなかった3割の時にリカバリーさせるために、ラウンド中にウェッジが必要になる場面は、5〜6回あります。
パーオンの確率がプロよりも低い一般アマチュアゴルファーの場合は、その頻度はもっと高くなるということです。
もし、その回数が1Rあたり10回を超えてくると、それは、ドライバーショット(1ラウンドでの使用回数14回程度)と同じくらいの頻度ということになります。
初心者ゴルファーなら圧倒的にドライバーショットの回数を上回ることは必至です!
ですから、練習するときもドライバーを何百球もブンブン打ち続けるより、アプローチウェッジの練習の頻度を高める方が大切なのです!
しかも、ウェッジショットは、距離の打ち分けや、転がす、上げるなどの球筋の打ち分けと求められる条件は多岐にわたり、フェアウェイ、深いラフ、バンカー、傾斜地とライコンディションも様々です。
そしてどんな状況の中で、自信を持って使えるウェッジを選ぶこと、その選び方がスコアアップのために非常に重要であることを覚えておいて下さい。
そのウェッジの構造のなかで、もっとも大切なのが「バンス」です。
ウェッジのリーディングエッジは、構えた時に少し浮いた状態になっていて、ソールが地面と接地した点からリーディングエッジまでの角度を「バンス角度」と言います。
一般的に地面に接地しているソールのとんがった形状の部分をバンス(またはバウンス)と呼んでいます。
バンスがあると、インパクトで接地したヘッドが、地面にもぐらずにヘッドを前に進ませる効果を得ることができます。
この効果により、インパクトのポイントが多少手前になってしまったとしても、ヘッドがボールに届いてくれます。つまり、ダフっても、ダフらない様に、ヘッドがすべって前に進んでくれるのは、このバンスのおかげなのです。
バンスを正しく使えれば、ダフりは無くなると言ってもいいでしょう!
Bounce is Friend(バンスはあなたの友達です)とは、タイトリストボーケイデザインウェッジの生みの親である、ボブ・ボーケイが常に提唱している言葉です。
タイトリストボーケイウェッジのこだわり
プレーヤーが自信を持ってウェッジショットに臨むためには、その構えやすさ、ウェッジの形状というのは大きく影響します。
構えた瞬間に良いイメージでボールを運べるかどうかが決まってくるといっても過言ではありません!
そしてウェッジショットの場合は、まっすぐに構えた時の構えやすさだけではなく、ボールの高さをコントロールする時のために、オープンフェースに構えた時も構えやすいということ求められるのです。
また、タイトリストボーケイウェッジの設計なあたって、多くの情報を集めていくと、日本人プレーヤーには、特有の形の好みがある事もわかったそうです。
そのため、日本では、タイトリストタイトリストワールドワイドモデルである「SM6」と日本人の好みを反映した「FORGED」が用意されているのだそうです。
タイトリストSM6モデルは世界中のプレーヤーがいろいろな構えをした時にも違和感の少ない丸みを帯びた顔にしています。
一方で、タイトリストボーケイFORGEDは、顔のさらに細かい部分を気にする日本人プレーヤーのために、トップラインをシャープに仕上げている。
また、日本のコースのライや芝のコンディションに合わせて、タイトリストSM6より大き目のオフセットも採用されています。
タイトリストボーケイデザインウェッジの生みの親、ボブ・ボーケイ氏は、ウェッジの心地よいフルショットの距離差が、10〜15ヤードになるように、ロフト間隔を4°〜6°にすることを推奨しているそうです。
それは、ハーフショットや、スリークォーターなどのコントロールショットは、プロでも難しいとされており、そのようなコントロールショットをなるべく用いないで済むように数本のウェッジの選び方を考えセッティングすることで、100ヤード以内をストレスなく攻められるようになり、好結果が生まれやすく、スコアアップにつながりやすくなるという考え方からです。
この考え方を、タイトリスト、ボブ・ボーケイ氏は、サンデーバックナインと呼んでいるそうです。
プロでさえも、トーナメントの最終日の緊張した場面において微妙な距離感を出すことはかなり難しく、普段どおりのショットで臨むことで結果が良くなりやすいということになるわけです。
したがって、構えた時の安心感やコントロールしやすい顔に仕上げることに、こだわりる必要があるということなのです!
一般アマチュアゴルファーは、コントロールショットを多用せず、是非、ピッチングウェッジから2本、3本とウェッジのフルショットで想定される飛距離の違いを基本にした選び方で、複数本考えセッティングして、ショートゲームが楽しくなるようにしたいものですね!
ラウンド中によく聞く言葉なのですが、「大きめのクラブを持って軽く振ってグリーンにのせる」ということを簡単に言う人がいます。そのたびに筆者は、「そんなこと簡単に言わないで下さい!」とちょっと怒りが込み上げる瞬間があります。
コントロールショットというのは、練習が必要なショットです!まずは、フルショットで想定した飛距離をクリアできるかを一番に考えることです!
タイトリスト、ボブ・ボーケイ氏の提唱するウェッジフィッティングの基本は、フルスイングで正確な飛距離のピッチ(差)を刻むことができるセッティングの選び方を見い出すことにあります。
まとめ Q&A
Q 複数本のウェッジセッティングを考えるとき、選び方の基本になるのは?
A 基本となるのは、ご使用のピッチングウェッジのフルスイングの飛距離。それを基準にサンドウェッジの間を、約10ヤードの差で埋めていけるコンビネーションを探っていくという選び方です。
Q 具体的なロフト角度のピッチは?
A タイトリストが推奨するウェッジのロフト角のピッチは、4度〜6度です。最近のロフト角の立ったアイアンセットをお使いの場合は、ピッチングウェッジとアプローチウェッジの間を埋めるための、もう一本“ギャップウェッジ”が必要になるケースも多くなっている。
ピッチングウェッジの飛距離(ロフト角)によって、ウェッジの本数が決まります。120ヤードからグリーン周りまで、飛距離の間が空かないウェッジの選び方を考えましょう。
ベストスコアを狙うためには、ショートゲーム(ウェッジショット)の安定と成功が欠かせません。
そのためにタイトリスト、ボブ・ボーケイ氏は世界のトップツアープレーヤー、そして多くの一般プレーヤーと対話し、ショットを観察することで、ショートゲームの成功に必要なウェッジを製作しています。
こちらの記事もご覧ください。 ⇒ウェッジの選び方!キャロウェイの溝(みぞ)