ゴルフ初心者の皆様にお届けする、ゴルフをシンプルに遠回りせず確実に身につけていただくためのゴルフレシピ!今回は練習する時、どのクラブをどんな順番で練習すると時間の無駄なく効果的なのかをレクチャー致します。
初心者のゴルフはパター練習から!
初心者ゴルファーの目標の一つであり、高い壁となるのが「100」の壁。ゴルフコースをラウンドした時のスコア「100」を切ることを目標にしていると答える人はたいへん多い。しかし一生懸命練習してもなかなか「100」の壁を越えられないと悩むゴルファーが初心者ゴルファーに限らず、アマチュアゴルファーの大半を占めているのが現状である。それはつまり初心者ゴルファーの大半の人たちの練習の順番やイメージに誤りがあるからなのです。
ではどんな順番でクラブ選択をして、どんな順番で練習するのが効果的なのかを具体的に検証して考えてみましょう。
私の生徒のAさんは先日、自己ベストスコア「100」でラウンドしました。あと1打で念願の100切りを達成できるところでしたが、残念ながらそれは次回に持ち越しとなってしまいました。しかしベストはベスト!素直に顔からは嬉しさがにじみ出ていました。
Aさんのスコアカードをもとに、使用したクラブ別の回数と順番を調べてみると、「ドライバー」14回、「フェアウェイウッド」6回、「ユーティリティ」9回、「ミドルアイアン」11回、「ショートアイアン」23回、「パター」37回。
使用回数の多かった順番でいくと、第1位「パター」、第2位「ショートアイアン」、第3位「ドライバー」という結果でした!いかがですか?この回数の順番から使用頻度がもっとも高いクラブはどのクラブかおわかりですね?
そうです!パターなんです!
ゴルフコースには、1ホールごとに基準打数=Parが決められています。ショートホールはPar3、ミドルホールはPar4、ロングホールはPar5というふうに決まっています。Par3は、1打でボールをグリーンに乗せてパターが2打でカップに沈める。Par4は、2打でグリーンに乗せてパターが2打でカップインする。Par5は、3打でグリーンに乗せてパターが2打でカップイン!これで基準打数達成です。
このように構成されたコースが18ホールあり、18ホールの基準打数=Parの合計が72になります。
パターは各ホールで2打ですから、18ホールでは36打になります。つまり、トータルスコア72の半分はパターを使うことになるのです。
ゴルフの半分はパターなのですから、練習の半分は必ずパターの練習に充てるべきなのです!
にも関わらず、初心者ゴルファーは、パターは転がすだけだから難しくないと思っている人が多く、パター練習を軽視しています。大きく振って飛ばす訳じゃないから空振りもしないし、簡単なんだと思い込んでいる。これは、大変大きな誤りです!
パターの練習こそが、初心者ゴルファーが最初に取り組まなければならないクラブなのです!
パターの練習には、ゴルフの基礎エッセンスがたくさん詰まっています。ほかのクラブを使いこなすためにも、パターの練習が不可欠です。地味な練習は、すぐ飽きてしまって続かないという初心者ゴルファーも多いと思いますが、忍耐力を養うことも、ゴルフにはとっても大切な練習なのです。
パター練習の順番
パターの目的は、グリーン上にあるホールカップにボールを転がしてカップインさせること。コースでは常にグリーン上でのパターの回数は2打と目安が決まっています。もちろんカップに近いところからのパットは1打で決まれば最高ですが、逆にどんなに遠いパッティングでも2打でおさめられるようにしなければなりません。
そのためにはまず、カラダの中に基準となる動きを植え付けなければなりません。
それでは、初心者の皆さんに必ずやって頂きたい3つの方法をお伝え致します。
まず、スタンス(足の幅)を肩幅くらいに開き、いつも変わらないように保ちます。パターヘッドを右足爪先から左足爪先までの幅で振り子のように連続して動かす練習をして下さい。ヘッドのスピードはなるべくゆっくりと一定のスピードで動かすようにして下さい。
実際にボールを転がすことが可能であれば、その振り幅とスピードで何メートル転がるかを確認してみて下さい。ボールを3球位打って同じくらいのところで止まればOKです。繰り返し練習してみて下さい。
次に、カップから1メートル位のところから10球連続で入れる練習で1メートルの感覚を身に付ける。意外に集中力が試されます。
最後にボールを1球用意して、どんな場所からでも2打でカップインさせる練習をします。必ず2打以内てカップインさせる習慣を体得することです。
必ずカップインさせることが大切です。カップインして、入ったボールをカップから拾い上げるまでのイメージをしっかりカラダに染み込ませます!これも練習の一環として忘れずに!
初心者でも王道ゴルフルーティーン
練習場でよく聞く話なのですが、練習する時のクラブ選択の順番について「コースをラウンドする時は、一番最初にドライバーを使うから、まずはドライバーから練習を始める!」という人がいます。
最初にドライバーを使うからというのは、利にかなっているように思えますが、たいへん危険な行為でもあります。カラダにとっても良いとは思えませんので、お勧めは出来ません。
そんな人に限って、ストレッチ体操すらしないでクラブを振り回し始めますから危険極まりないのです!
それだけゴルフは、ボールを遠くへ飛ばしたい!という欲望をそそるのでしょう。
しかし、そんな欲望に負けてカラダを壊したり、スイングを崩したりしたらもったいないです。
たとえ初心者であっても、シングルプレーヤーであろうと、プロであろうと、カラダに悪い順番で練習してはいけません!
そこで、初心者ゴルファーにも、プロもやっている王道の練習ルーティーンを是非やって頂きたいと思います。
まずは、上記でお伝えしたパター練習の順番をやって下さい。その中でも、右足爪先から左足爪先までの連続ストロークの練習です。
この動きがベースになって様々なショットが正確に打てるようになるのです。
パターのストロークが出来たら次のクラブは、ショートアイアン(ピッチングウェッジ、アプローチウェッジ、サンドウェッジ)。
パターと同じストロークで、ショートアイアンも、ストレートの線上にクラブヘッドを動かしていきます。
そのストロークの幅を、少しずつ大きく振っていきます。ボールを打つのも、シャフトが右腰の高さから左腰の高さまでのストロークで打っていきます。この打球練習は非常に大切で、プロも入念に練習を重ねているかたちです。
短いクラブから順番に、他のクラブも同じように右腰から左腰までのハーフスイングでボールを打ってみてください。しっかり芯でボールを捉えることができたら成功です。繰り返し練習しましょう。
まとめQ&A
Q,初心者は最初に何を練習すれば良いですか?
A,ゴルフコースをラウンドすると、使用頻度の多い順番でいくと、もっとも多いのはパター。パターの練習から始めてみて下さい。
Q,パターの練習のポイントと順番は?
A,まずスタンスは肩幅に固定して、右足爪先から左足爪先までの範囲でクラブヘッドをゆっくりと一定のリズムで連続で動かす練習をします。
次にボールを3球転がしてだいたい同じ距離が打てるように練習します。
最後は実戦を想定して、ボールを1球でどこからでも2打以内でカップインできるよう、習慣をつける練習をして下さい。
Q,練習場で練習を始める時のクラブ選択の順番は?
A,パターの練習で行う、右足爪先から左足爪先までのストロークをショートアイアンに持ち替えて、同じストロークをゆっくり行って下さい。
スイングの大きさを順番に大きくしていきます。インパクトでは、しっかりとリーディングエッジをストレートに動かしていきましょう。
ショートアイアン、ミドルアイアンの順番で、クラブを変えながらスタンス幅のスイングから徐々にフルスイングに近づけていきましょう。