ゴルフは止まってるボールを打つのになんで難しい?

おいしいゴルフ楽しんでますか?

ゴルフスイングコーディネーターの山田友人(@yj_golfrecipe)です

今回は、ボールが止まっているのにゴルフはなぜ難しいのかについてです!

皆さんはなぜ、ゴルフを始めようと思いましたか?

健康のため?

仲間にすすめられたから?

年齢を重ねても出来そうだから?

止まっているボールを打つなんて簡単だろうと思ったから?

たしかに野球、テニス、卓球など、道具を使ってボールを打つスポーツはたくさんありますが、止まっているボールを打つのはゴルフぐらいでしょうからね。

しかし、やってみるとこれが意外と難しい!

いったい、なぜなんでしょうか?

止まってるボールだから難しい!

実はなにをかくそう、

ボールが止まっていることがゴルフを難しくしている!

これが原因に他なりません!

人間の持っている動物的本能として、動くものに反応する性質があります。

野球やテニスなどは、ボールが自分のほうに向かってくるため、体が自然と反応してくれるのですが、ゴルフの場合は自分から動き出さなければなりません

飛んできたボールを打ち返す場合は、あまり考えている時間はありませんが、止まっているボールを打とうとすると、どうやって体を動かそうかとか、空振りしたらどうしようとか、いろんなことを「考えてしまう時間」が出来てしまうのです。そのことが体のスムーズで自然な動きを阻害してしまうのです。

それに加えて、ボールが地面の上にあるということも、ゴルフを難しすぎるスポーツにしている大きな要因です。

野球の練習で使う、ティーバッティングは、ボールを腰の高さくらいのティーの上に置いて打ちます。ゴルフのようにボールは止まっていますが、初心者でも意外と簡単に当てることはできます。

ゴルフと野球のティーバッティングとの難易度の違いは、どこから発生するかというと、ボールの置かれている高さにあるのです。

野球のティーバッティングは、上体を起こした構えでボールを打ちますが、ゴルフは地面に置かれたボールに向かって構えを作るので、上体を前傾させなければなりません。

つまり、この「前傾姿勢」をキープしながらクラブを振らなければならないことが、難しさの大きな原因なのです!

難しすぎる前傾姿勢!

スイング中に大切な「スイングの3要素」というものがあります。

「スイング軸」「スイングプレーン」「スイング軌道」の3つです。

この3要素は、アドレスの時に作られる前傾姿勢によって決定されます。ですから、ゴルフで一番大切なのは「アドレス」です!正しいアドレスの手順をしっかりと身に付けましょう!

「アドレス」の手順

  • 両足を肩幅程度に開き、前後左右に傾かないよう土踏まずに加重して立ちます
  • 上体を30度前傾させます。股関節から曲げ、首や背骨を曲げないように気をつけます
  • 両膝をほんの少しゆるめます。ツマ先に加重し過ぎたり、お尻を落したりしないようにします
  • 腕のチカラを抜き、カラダの前にダラリと下げます。手のひらは、自然に内側を向きます
  • 正面からは、両手の人差し指と中指の付け根の関節(ナックル)は見えます

「アドレス」の注意点

  • アドレスしたとき、正面から顔が見えなければなりません。これは、首筋が伸びている証拠。ボールを見つめすぎると首が曲がり下を向いてしまいます
  • 右手グリップが左手より下を握る分だけ、右肩が下がります。これにより、ボールを右横から見る形になります
  • グリップの位置は、ドライバーの場合はほぼカラダの中心に置き、アイアンの場合は「ハンドファスト」といって、カラダの中心よりやや左にセットします。
  • 正しいグリップをして、アドレスをしたとき、両肘は内側を向き、胸の方向に引きつけられます

スイング軸

スイング軸とは、アドレスで前傾した上半身の背骨に沿ったイメージ上の1本の円柱です。

スイング中、カラダはその棒に沿って回転します。カラダや頭はその場で回転するのではなく、左右に少しずれるような動きになります。

上半身を両足太もも付け根付近から曲げて前傾姿勢を取ると、背筋が伸びて背骨に近いところに軸をイメージしやすくなります。

正しいスイング軸を意識できると、スイング中のカラダのブレを防ぐことができます。

この前傾姿勢を維持するためには、背筋、腹筋、腹斜筋をしっかりと意識して立つことが大切です。常に頭の高さをキープすることです!

イメージと理論のギャップ!

プロゴルファーのスイングをテレビや雑誌などで見ていると、どうしても豪快にボールを打ち上げているように見えてしまいます。そこからどんどん勝手なイメージが膨らんで、クラブを下から上にすくい上げ、カラダを大きく空に向かって伸び上がるようなスイングを作ってしまう初心者ゴルファーは少なくありません。

例えば安倍首相のスイングは?

初心者ゴルファーのイメージ

  • ボールを高く上げるために、目線やカラダを下から上に伸び上がらせる
  • 飛ばすためにクラブは出来るだけ速く振る
  • インパクトでボールに当り負けしないように、手や腕に思いっきり力を入れる

理論上やるべき動き

  • ボールを上げるためには、クラブを上から下にしっかり振り下ろす!地面をたたくような動作をすること
  • スイングスピードは出来るだけ一定にして、カラダのバランスがキープできる程度に抑える
  • インパクトでは、クラブヘッドを走らせるために、手首、腕、肩の力を出来るだけ抜いて、上体は軽くする

このように、イメージと理論がまったく正反対であることが、混乱を招き上達を遅らせる、難しすぎる要因なのです!

まとめ

この大きなイメージと理論のギャップを埋めて、練習場で一球一球安定したボールを打つことが出来ないと、コースに出ても決してナイスショットは望めません。

ゴルフコースの広大な敷地の中を、直径4センチ程度のゴルフボールでプレーする訳ですから、何度もプレーしたことのあるコースだとしても、ティショットを除けば、同じ場面に出くわす可能性はほぼ無に等しいと言っても過言ではありません。厄介なことに、1打打つ度に状況が変化します

たとえ以前にラウンドした時と同じホールで同じ距離を打つとしても、気温・風といった気象条件や、芝生の状態、ピンの位置によって、選択するクラブが違ったりするのです。

たくさんの経験を積み上げてきたプロゴルファーですら、同じコースで4日間プレーして、日によってスコアに大きく差が出てしまうことも珍しいことではありません。

ですから、初心者に限らずアマチュアゴルファーは、結果を真摯に受け止め、基本的な理論をしっかりと理解して、手順(ルーティン)をしっかり守りながらゴルフと向きあわなけらばなりません!

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ユージン
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