トップオブスイングとは?
ゴルフスイングは、まずクラブヘッドをボールの後方にセットしたら
飛ばす方向とは逆の、ボールの後方線上に動かします。
(右打ちの場合)やがて、右肩の上までクラブを持ち上げます。
そこからは、クラブをボールの方向、つまり飛ばす方向に向かって
一気に振り下ろします!
この動きは、輪ゴムを指で飛ばす時と同じ、ゴムぱちんこや弓矢、アーチェリーのドローイングの要領と同じということです!
狙う方向と反対側にゴムを引っ張り、これ以上引っ張れない
というところまできたら、手をパッと放すと、ゴムは狙った方向へ、弓矢なら矢が、的をめがけて飛んでいく!
これぞ、ゴルフスイングの基本的な、根本的な原理です!
そして、今回チェックする「トップオブスイング」は、狙う方向と反対側にゴムを引っ張り、これ以上引っ張れない!というポジションと同じです。
つまり、カラダは捻れがおこり、筋肉がゴムを引っ張った時と同じようになり
ここで、カラダにはクラブを振るための
パワーがため込まれた状態にあるのです!
ですから、テークバックからトップの位置までの動きによって、
飛距離が出せるかどうか、大きな影響があるのです!
トップのカラダ、チェックポイント
では、このポジションにいるとき、カラダはどのようになっているでしょう?
- 体重は、右足8:左足2の割合で、しっかり右足にかかっている
- 上体は、右に傾き、頭のポジションも右サイドに動いてくる
- 広背筋、腹斜筋、腹筋が捻れて、左サイドは引っ張られている
- 腕のかたちは、左腕は伸びて、右腕は肘が90度に曲がって肘が下を向く(左腕はけしてピンと張る必要はありません!)
- グリップの高さは、耳の高さよりもやや上にくる
- 目はしっかりと、ボールの右サイドをみている
※個々の体型や柔軟性などで違いは出てきますが、基本的なポイントです
もちろん、アドレスの時にチェックする、背筋を伸ばし、
頭をできるだけ高い位置にキープすることはお忘れ無く!
ゴルフのトップポジションの特徴
ゴルフスイングのトップの位置は、輪ゴムを指で飛ばす時と同じ、ゴムぱちんこや弓矢、アーチェリーのドローイングの要領と同じといいましたが、
実は、まったく同じというわけではなく、
ゴルフには決定的に違うところがあるのです。
この事がしっかりとご理解ご認識いただけたら、
ゴルフは必ずランクアップします!
ゴルフ特有の特徴は、2つあります。
その1・・・ゴルフスイングの的(ターゲット)は2つある!
「おいおい、おまえいつもボールとターゲットを結んだ一本のラインが大事!って言ってるじゃないか!それが、ゴルフスイングの的(ターゲット)は2つある!ってどういうことだよ!」
そう怒っている人もいるかもしてませんが、まあ聞いて下さい!
ゴルフのターゲットは、最終的にはグリーン上に立ったピンであり、ホールカップである。
したがって、ターゲットラインはボールとピンを結んだ方向である。
そして、もう一つのゴルフスイング中のターゲットは、ボールです!
おわかりいただけましたか?
ゴルフには、飛ばしたい方向にあるターゲットと、クラブをあてるターゲットであるボールの2つのターゲット(的)が存在するのです!
ちなみに、スイング中にボールをしっかり見て!
ルックアップ、ヘッドアップはダメよ!
と言われても、なかなか直らないのは、
つまりターゲットが2つあるから!
スイング中のターゲットであるボールを見ていなければならないのと同時に
飛ばしたい方向にあるターゲットも見ようとするからなのです!
だから難しいのよね!
ゴムぱちんこや弓矢、アーチェリーの的は、一つだし、最初から一つの的だけ見ていれば良いのですから、それだけでもゴルフよりもシンプル!
その2・・・ゴルフスイングはヨコとタテ、2つの動きが必要!
前述した、ゴムぱちんこや弓矢、アーチェリーのドローイングは、ターゲット(的)に対して水平に構えて水平方向に矢や石を飛ばします。
これは、ゴルフではパッティングやアプローチショット、腰の高さよりも下で行われるスイング、つまりハーフスイングなどは共通しています。
ターゲットラインの上にクラブヘッドを動かすことについては、共通!
つまり、ヨコからヨコへの動きでは共通です。
しかし、しっかり飛距離を出さなければいけないフルスイングの動きには、
このヨコの動きにタテの動きが加えられます!
ですから、的(グリーン方向、ピンの方向)に対して水平な動きに、タテの垂直方向の動きが加わるのです。
トップオブスイングを完成させるには、さらにクラブを高い位置に上げる動作
カラダをねじり上げる動作も加わります。
カラダは一瞬、最終的な的に背中を向ける形になるのです。
まとめ
トップオブスイングの特徴、おわかりいただけましたか?
トップオブスイングの第一の目的は、
カラダの捻れをつくり、
筋肉がゴムを引っ張った時と同じようになり、
クラブを振るためのパワーがため込まれた状態を作ること!
ですから、テークバックからトップの位置までの動きによって、
飛距離が出せるかどうか、大きな影響があるのです!
そして、トップオブスイングの大きな注意点は、
飛ばすためのフルスイングの動きには、
ヨコの動きにタテの動きが加えられるということです!
ですから、的(グリーン方向、ピンの方向)に対して水平な動きに、
タテの垂直方向の動きが加わるのです。
ゴルフには2つの的があって、飛ばしたい方向にあるターゲットと、クラブをあてるターゲットであるボールの2つのターゲット(的)が存在する!
このことも、しっかり認識しておいて下さい!
トップオブスイングの形を作ったときのターゲットは、まずはボールです!
目はしっかりと、ボールの右サイドを見ていることが、大切です!
自分のトップオブスイングの形、注意深くチェックしてみてください!
こちらの記事もご覧下さい⇒ゴルフレシピスイング基本編Vol.5まっすぐ打てるアドレスとは?
ゴルフスイングコーディネーターの山田友人です!(@yj_golfrecipe)
ゴルフレシピ スイング基本編7回目は、トップオブスイング!
テークバックの最終地点であり、同時にダウンスイングの出発点!
このトップの形によって、クラブがおりてくる位置が変わってきます。
つまりボールにどのようにあたるかが決まってきます。
もちろん方向性や飛距離を左右する、重要なポジションです!
基準となるトップの位置をしっかり確認してください。
トップの位置は、止めてチェックできるポジションですから、鏡に映して
いつでもチェックしてみて下さいね!
前回お伝えした、テークバックのチェックもお忘れなく!
(こちらの記事をご覧下さいね!ゴルフレシピ スイング基本編Vol.6まっすぐ打つためのテークバックとは?)
今回も最後までチェックして飛距離アップのヒントをつかんでください!