今回は、あなたが一番難しいと思うクラブ、なぜそのクラブの操作が難しいのか、その一番の理由は何かを考えてみましょう!
皆さんのキャディバッグの中には、何本クラブが入っていますか?ドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティー、アイアンは7番からピッチングウェッジ、アプローチウェッジ、サンドウェッジ、パターと、ざっと10本以上にもなりますね。ちなみに筆者は、13本です。
野球やテニスの試合では、バット1本、ラケット1本。折れたりしたとき用に、予備を一本持っているくらいでそれもだいたい同じ種類のものを用意しますよね。
ゴルフクラブは、1本1本の長さも違う、ヘッドの形状も微妙に違うものが10本以上用意されているのです。
それは、ゴルフコースは様々な地形を利用して作られているので、その場その場で目的に応じて使えるクラブが必要とされた結果、たくさんのクラブが必要になったわけです。
ゴルフクラブの驚異的パワー!
いま、MLBメジャーリーグでもっともボールを遠くに飛ばせるバッターは、LAエンジェルスの大谷翔平選手だと言われています。
では、大谷翔平選手のバットから打たれたボールは、特大ホームランでどれくらい飛んでいるかというと、150mです!驚異的な飛距離と言われています!
ところが、ゴルフで考えたら150mなんて8番アイアンで飛ばせる距離。女性初心者ゴルファーでもドライバーで飛ばせる距離なのです。
つまり、ゴルフであれば女性初心者ゴルファーでも、ドライバーで大谷翔平選手の驚異的なホームランと同じくらい飛ばせるということなのです。そう、女性でも野球場のセンターバックスクリーン直撃弾が撃ち込めるのです!ゴルフってすごいでしょう!
ボールをもっとも飛ばせる球技がゴルフであり、それを可能にしているのがゴルフクラブなのです!
ゴルフクラブの操作が難しい理由
野球やテニスなどは、ボールが自分のほうに向かってくるため、体が自然と反応してくれるのですが、ゴルフスイングの場合はボールは止まっていて、自分が動き出さなければ始まりません。
飛んできたボールを打ち返す場合はあまり考えている時間的余裕はありませんが、止まっているボールを打とうとすると、どうやって体を動かそうとか、本当に当るのだろうかとかいろんなことを考えてしまい、それが体のスムーズな動きを阻害してしまうのです。
考える時間があると、どうしても心配なことが頭にたくさん浮かび上がってきます。空振りしたらどうしようとか、周りに見られている恥ずかしい!とか、ボールがなくなったらいやだななどなど・・・。
野球、テニス、卓球など、道具を使ってボールを打つスポーツは多くありますが、止まっているボールを打つのはゴルフぐらいでしょう。止まっているボールを打つなんて簡単だろうと思うかもしれませんが、やってみるとこれが意外と難しい。
実はボールが止まっていることが、ゴルフを難しくしている一因なのです。人間の持っている動物的本能として、動くものに反応する性質があります。だから、動きの中でボールを打つほうが楽なのです。
止まっているボールを打つ場合、自分の動きはあくまでも制限されてきます。つまり、動きすぎてはいけないのです!
プロゴルファーのスイングを見ていると、すごい勢いでカラダを回転させて、空に向かって伸び上がるように大きくクラブを振っているように見えます。そのイメージだけでカラダを動かし過ぎてしまう人が多いのです。
しかし、ゴルフスイングは必要な動きだけが求められるのです!必要ない動きは、ミスを引き起こすことになるのです!なぜなら、ボールはフェアウェイに運びながら、グリーンを目指していかなければならないからです。
野球ならば、ライトスタンドでもレフトスタンドでも、入ればホームラン!でもゴルフボールは曲がってOBゾーンに飛び込んでしまえばペナルティが課せられてしまうのは、ご存じの通りです。
ゴルフクラブの複雑な構造!
ゴルフは他のスポーツと違ってクラブの形状も独特です。
野球の場合は一番シンプルで、握る部分が細くて打つ部分が太い棒状のバット。
テニスや卓球などは、棒状のグリップの先に楕円状の打球面がついているラケット。
いずれにしても、握る部分の延長線上にボールを打つ芯があるという点は共通しています。
しかしゴルフクラブの場合は、握る部分(グリップ)の延長線上にボールを打つポイントがなく、ヘッドの芯がシャフトからズレた場所に位置しています。
このズレによって、クラブを振る際にヘッドがターンする力が加わり、ボールをより遠くに飛ばすことができるのですが、その一方で、フェース面が真っすぐ向いた状態でボールを当てるのが難しくなります。
フェース面が目標に対して真っすぐ向いた状態ではないと、ボールは左右に曲がって飛んでいきます。
たとえば、ボールが右に飛ぶ場合はインパクトでフェース面が開いて(右を向いて)おり、ボールが左に飛ぶ場合はフェース面が閉じて(左を向いて)当たっている証拠です。
ただ振るだけではなく、インパクト時のフェース向きに注意を払うことが必要です。
苦手クラブを作らない!
ゴルフ場という広大な敷地の中を、直径4センチ程のゴルフボールを打ってプレーする訳ですから、過去に何度もプレーしたことのあるコースだとしても、ティショットを除けば、毎打同じ場面に出くわすことはほぼ無に等しいと言っても過言ではありません。
そして、自然の中でプレーしているわけですから天候によってコンディションも変化するわけです。
前回ラウンドした時と同じホールで同じ距離を打つとしても、気温・風といった気象条件や、芝生の状態・ピンの位置によって、選択するクラブが違ってくるのです。
それを瞬時に読み取り、どのクラブを選択するかを素早くジャッジすることが求められるのです!
ですから、どのクラブでもすぐに打てるようにしておくことが必要なのです。
つまり、苦手なクラブを作ってはいけないのです!
いつでも、どのクラブでも打てるように日頃から練習しておくことが当然必要なのですが、その練習でも偏ったクラブでの練習はしないようにしましょう。
練習の順番
- サンドウェッジやピッチングウェッジなどのハーフスイング(腰の高さから反対側の腰の高さまで)
- ピッチングウェッジでフルスイング
- PW、9、8、7、ユーティリティー、フェアウェイウッドのフルスイングを均等な球数で練習
- ドライバーショットをアイアンよりも少な目の球数練習
まとめ Q&A
Q ゴルフクラブの操作が難しい一番の理由は何ですか?
A 最も難しい理由は、ゴルフクラブは、握る部分(グリップ)の延長線上にボールを打つポイントがなく、ヘッドの芯がシャフトからズレた場所に位置していることなのです。
野球のバットは一番シンプルで、握る部分が細くて打つ部分が太い棒状。テニスや卓球のラケットなどは、棒状のグリップの先に楕円状の打球面がついていて、いずれも、握る部分の延長線上にボールを打つ芯があるという点は共通しています。
それに、ボールが止まっていますからゴルフスイングは、カラダを動かし過ぎてはいけないという制限がつけられるのです。止まっているボールに正確にヘッドの芯を当てることが求められるわけですから、難しくなるわけです!
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