ゴルフ初心者の人には、ドライバーの打ち方がわからないという人もいるかもしれません。
ドライバーショットは、一番飛距離が出せるクラブを使い、常にティーグラウンドからティーアップして打ちますから、他のクラブよりも非常に打ちやすい状況下でのショットになります。
しかし、飛距離が出るだけにちょっとしたミスが、大きなミスになりかねないというリスクもあるわけです。
真っ直ぐ飛ばせる気がしない、曲がってOBになってしまうのが怖くてドライバーが持てない…そんな初心者ゴルファーも多いかと思います。
コースに出てから慌てる前にあらためて、ドライバーの打ち方の大切なポイントをしっかり把握しておきましょう!
アドレス前傾角度30°キープ!
ドライバーはクラブヘッドと自分のカラダが遠く、芯に当てるのは難しくなります。
実際、プロであってもドライバ―の打ち方は常に修正と改善を繰り返しています。
初心者ゴルファーなら特に、ミスショットに繋がるアドレスやスイングの間違った動きをしっかり修正し、常に正しい打ち方のポイントを押さえれば、しっかりと気持ちよくドライバーショットを打てるようになります。
アドレスとは、楽器のチューニングと同じ!
ゴルフスイングでもっとも大切なのは、やはりアドレスです。楽器をやったことのある人ならおわかり頂けると思いますが、楽器は演奏する前のチューニングは非常に大切です。
チューニングの狂った楽器では、どんなに素晴らしい技術を持っていても、どんなに高額な楽器であったとしても、酷い演奏、酷い音になってしまいます。
ゴルフも、ショットの前のアドレスが狂っていたらいいボールは打てません。ミスショットの確率が上がるだけです。
アドレスのチューニングで、大切なのは『自然体の感覚』と『正しい前傾姿勢(前傾角度)をマスターする』ことです。
自然体の具体的な姿勢は・・・
- 両足を肩幅程度に開き、前後左右に傾かないよう、土踏まずに加重して立ちます
- 上体を30度前傾させます。股関節から曲げ、首や背骨を曲げないようにきをつけます
- 両膝(ヒザ)を少し緩めます。爪先に加重しすぎたり、お尻を落したりしないようにします
- 腕のチカラを抜き、カラダの前にだらりと下げます。手のひらは自然に内側を向きます
- 正面からは、両手に人差し指と中指のナックル(指の付けの関節)が見えます
前傾姿勢30°の秘密
ゴルフクラブを置いた時、地面とシャフトが作り出す角度を「ライ角度」と言います。
このライ角度は、平均が60度になるように設計されています。どんなクラブでもライ角度どおりにクラブをセットしてからアドレスをとるわけです。
このライ角度60度に合わせてアドレスをつくると、前傾角度は自然に平均30度くらいになるのです。
ドライバーからショートアイアンまで、使用するクラブが変わっても前傾角度は、いつもほぼ同じになります。
前傾角度が30度ならば、トップの位置で、手が正しい位置におさまります。
しかし、前傾角度が深いと、トップの位置が高すぎる位置になります。逆に前傾角度が浅いとトップの位置が、低すぎるいちになってしまうのです。
ちなみに、背の高い人は前傾角度が深くなる傾向があり、背の低い人は浅くなる傾向があります。
背骨をのばせばゴルフを長く楽しめる!
ゴルフスイングは、背骨に沿った仮想のスイング軸を中心に回る回転運動です。
背骨が曲がっている打ち方だと、スイング軸がゆがんで回転運動がうまくいかないばかりか、背骨や腰に負担がかかり、ケガの原因ともなります。
長くゴルフを続けるためには、股関節から前傾姿勢をつくり、背骨から首筋まで、まっすぐに伸ばして構えることが正しい打ち方を作るためには、とても大切なのです!
ドライバーショットの重要ポイント
ドライバーは、主にティーショットに使い、もっとも遠くまで飛ばすことの出来るクラブです。
ドライバーショットのポイントは・・・
- スタンスは肩幅が目安。スイングプレーンはフラットになります。
- ティーアップの高さは、クラブヘッドからボールが半分出るくらいが目安になります。
- フィニッシュまでしっかりと振り抜くスイングを心がけること。
ドライバーは、一番長いクラブですから、タイミング良く振り抜ければスイングアークは最大になり、ヘッドスピードも速くなります。
クラブが長い分、ボールとの距離が遠くなり、離れて立つことになるので、スイングプレーンはおのずとフラットになります。
充分にカラダをひねり、フィニッシュまでしっかり振り抜くスイングを心がけましょう!
ティーアップの高さ
ティーアップの高さは、クラブヘッドからボールが半分出るくらいが目安になります。高すぎても低すぎても、ボールをミートしにくくなります。
ちなみに、ティーペグの高さの目安は、ティーペグのヘッドのお皿の部分が、ちょうどドライバーフェィスの半分のところに、セットするようにすれば、ちょうど良いでしょう!
アッパーブロー
ドライバーのロフト角度は小さいので、ボールを左足かかと内側延長線上にティーアップし、スイング軸をボールの後ろ側に保って振ることによって、スイングアークの最低点から上がり際でボールをとらえる打ち方になります。
この打ち方をアッパーブローといい、打ち出し角度がロフト角度よりも大きくなります。
このことによって、高弾道の球筋となり、飛距離が伸びます!
ヘッド・ビハインド・ザ・ボール
ドライバーショットが、アッパーブローにしっかりとボールをとらえる時には、必ず守らなければならない鉄則があります。それが「ヘッドビハインドザボール」直訳すると“頭をボールの後ろに”という意味になります。
つまり、「インパクト時に頭をボールよりも後方に残しておきなさい」ということです。
そうすることで、効率よく力をボールに伝えることができるという、スイングにおける「最重要なポイント」であります。
右打ちゴルファーの場合、スイング中に体重移動や、速く振ることにばかりに意識がいくと、からだ全体が左に動き、その結果、手も左に出てフェースが開いてしまいます。これはスライスの原因になりますから、頭を右に残す必要があります。
これがヘッドビハインドザボールです。インパクト直後にヘッドビハインドザボールの形になることは、クラブのヘッドとプレーヤーの頭が丁度釣り合うような形になり、この形こそがクラブヘッドの加速に欠かせない動きなのです!
松山英樹プロのスイングは、アドレス時よりも、頭が後方に動いています!
頭を残すとヘッドがしっかりとターンしやすくなるためドローボールが打ちやすく、逆に頭が前に突っ込んでしまうとヘッドが返らずスライスになりやすい(初心者に多い)、という現象も起こりやすくなります。
まとめ Q&A
Q 初心者がドライバーの打ち方で、大切なポイントを教えて下さい。
A まずは、アドレスをしっかり作ること!特に背骨をまっすぐに伸ばすことを、絶対に忘れないで下さい!
また、前傾姿勢の角度が30°になっているかをチェックしましょう。
ドライバーショットのインパクトは、アッパーブロー、つまりスイング軸をボールの後ろ側に保って振ることによって、スイングアークの最低点から上がり際でボールをとらえることになります。
このアッパーブローを実現させるためには、「ヘッドビハインドザボール」という鉄則をしっかりと実行して下さい!
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