ラフからのショットプランニング!
深い芝の中(ラフ)に入ったボールをしっかりと打って、目的地点に運ぶのは
なかなか大変なことです。
筆者が、かつて、プロゴルフ協会の講習会で先輩プロの講義を受けたときに
とても印象に残っていることのひとつが、コースマネージメントと、
ショットプランについてです。
まず、ティーショットを打って、ボールが何処にあるかによって次のショットの
プランニングを必ずおこなうこと!
具体的には・・・(ミドルホールPar4の場合)
ティーショットが、
- フェアウェイにあれば・・・グリーンをねらう!
- 浅いラフにあれば・・・グリーン手前の(いわゆる)花道をねらう!
- 深いラフにあれば・・・残り距離に関係なく、まずフェアウェイに脱出!
これは、プロでもアマチュアでも、持っておかなければならない
ショットのプランニングの基本姿勢なのであります!
特に夏の深いラフなどで、無理して大きな番手のクラブを持って、強振して
当たり損なって、また深いラフに入り込み、結局脱出に3打かかった!
なんていう経験をした方も、少なくないと思います。
そんな時にも、上記の基本姿勢を忘れず実践すること!
それがコツです!
確実に1打でラフから脱出すれば、次のショットで挽回できるチャンスが
あるわけです!
3打目をフェアウェイからショット出来れば、グリーンを狙っていける
わけですから、パーであがれるチャンスもあるわけです!
ラフからのショットのコツ!
それでも、やっぱりラフからカッコ良く打ちたいと思うでしょ?
そのときには、打つ前に冷静にチェックすることがあります。
打てる状況にあるのか、打てる状況にないのか?
ラフの状況をしっかりと確認して下さい!
グリーンを狙える状況とは・・・
- ボールが半分以上は見えていること
- 芝目が順目であること(芝の葉の向きがグリーン方向に向いている)
- あまり地面に傾斜がないこと
これを冷静に、的確に見て判断することがコツです!
状況が判断できたら、次は打ち方、ショットのコツです。
ラウンドレッスンなどで、よく見かけるのが、ラフに入ったボールは
力一杯振って脱出させようとして失敗する人がとても多い!
そして、とにかくボールの下にクラブを打ち込もうとして
失敗している人が多い!
上記にあげたグリーンを狙える状況であれば、この打ち方では失敗します。
では、どうすればよいのでしょう?
ラフからグリーンを狙うショットのコツ・・・
- ボールをいつものショットのときより、多少右足寄りに置く
- 打ち込まないで払い打ち、つまり普段通りのスイングをする
では、その逆の状況で・・・
- ボールが半分以上沈んでいる
- 芝目が逆目である(芝の葉の向きがグリーン反対方向に向いている)
- 地面に傾斜があるとき
こんな場合のラフからの脱出ショットのコツ・・・
- いつもよりグリップを多少強く握る
- ボールの位置はセンターよりやや右足寄りに置く
- バックスイングは小さくして、ボールの右サイドの芝をしっかりたたく
- 無理にフォロースルーをとらない
ここで気をつけたいのは、決してボールだけを打とうとしないこと!
ボールの手前の芝も一緒に打っていくこと!
ボールだけを打とうとして失敗すると、ボールがさらに深く沈んでしまったり
して、脱出がさらに難しくなってしまいます。
バンカーショットのとき、ボールの手前の砂を取っていくのと同じで
ラフも手前の芝を打ってあげることによって、芝がボールを押し出してくれる!
そんなイメージで打って下さいね!
クラブ選択のコツ!
ラフからのショットの注意点、おわかりいただけましたか?
では、実際にラウンドする時に心がけて欲しいラフからのショットのコツ、
そして、スコアメイクのコツである、ラフに入った時のクラブ選択について
お話しましょう!
ドライバーショットが少し曲がってラフに入ってしまいました。
距離はまだまだタップリ残っています。
そんな時、どうしてもフェアウェイウッドを持って、少しでも遠くへ
飛ばしたい!と考えがちですが、ちょっとお待ち下さい!
先ほどラフからのショットのコツとして、ボールだけを打つのではなく
手前の芝も一緒に打っていってくださいと書きました。
これによって、『フライヤー』という現象が起こります。
これは、クラブフェースとボールの間に芝の葉がはさまり、ボールにかかる
スピンの量が減ることによって、ボールがあまり空気抵抗を受けず、飛ぶ現象で
キャリーの飛距離とともに、着弾してからの転がり(ラン)も多くなります。
つまりは、飛距離がいつものショットよりも、かせげるという現象なのです!
すなわち!無理して大きな長いクラブを選択しなくても、ロフト角度の多い
短いクラブを選択して良いと言うことになるのです!
フェアウェイウッドを使いたいと思ったら、ユーティリティーを持つ!
7番アイアンを使いたいと思ったら、9番アイアンを持つ!
深いラフならば、距離があってもウェッジを持つ!
短いクラブを持つ勇気こそ、ラフからのクラブ選択のコツです。
まとめ
いかがでしたか?
ラフからのショットは、トラブルショットと考え、決して無理をしないこと!
それが最大のコツです!
ショットのプランニングを無理なく立てる。
そのためには、ラフの状況をしっかりと確認して下さい!
そして、一番のミスの原因は飛距離を稼ごうとすること!
だから、短いクラブを選択する勇気を持つと良いと言うこと!
これこそが、ラフからの脱出のコツであり、スコアメイクのコツであります!
簡単なようで、現場にいくとなかなか冷静なジャッジが出来なくなりがちです。
次のラウンドでは、一回でも実行出来るように、心がけて下さいね!
こちらの記事もご覧下さい⇒ドライバーで簡単に飛ばすコツってあるの?
ゴルフスイングコーディネーターの山田友人です!(@yj_golfrecipe)
コルフコースをラウンドすると、どうしても面食らってしまうのがラフ!
深い芝の中に、ボールがうまっていると、練習場のマットとはぜんぜん違うから
どうしたらいいのかわからなくなって、パニック!っという人も多いのでは?
そんな人には、ぜひともお知らせしたい情報です!
これを冷静に実践できるようになれば、スコアもあっという間に
5打~10打も縮めることも可能でしょう!
さあ、今回も最後までしっかりとチェックして、
スコアをしっかりとまとめるための、重要なヒントをつかんでください!