2018年5月30日の「日本ゴルフツアー選手権」(茨城)でのプロアマ戦。片山晋呉プロが、自らの練習を優先させるなどして、同伴ゲストへの配慮を欠いて不快な思いをさせたことから、ゲストが1ホール終えたところで帰ってしまったという問題が起こった。プロゴルフトーナメントは、多くのスポンサーのサポートによって大会が成り立っている現状がある。そんなスポンサー様のお客さまを怒らせたということで、日本ゴルフツアー機構はこの事態を重く受け止め、片山晋呉プロに罰金30万円、厳重注意処分を科した。また、片山晋呉プロ自身が当分の間、トーナメントの出場を自粛すると発表した。男子ツアーは1982年の年間46試合をピークに90年代は年間40試合前後をキープしていたが、バブル崩壊とともに試合数が減少。2007年以降は年間25試合前後まで落ち込んだ。本来なら卓越したプレーでファンを魅了するのが、プロの姿であるが、いまのご時世、“大人事情”のコミュニケーション能力は必須なのかもしれない。しかし、片山晋呉プロはアクが強いと言われながらもやはり、プロとしての技や考え方を表現出来るプレーヤーであり、魅力的なゴルファーである。特に独特のパターを積極的に使用しての、パッティングスタイルには、興味をそそられるのです。そこで、片山晋呉プロの使用したパターと、パッティングスタイルについてまとめてみました。
片山晋呉プロのパター選びと練習方法!
片山晋呉プロは、決して既成概念にとらわれないプロゴルファーです。
ゴルフクラブや練習方法など、自分で興味を持ったものについてはすべて試し、良いと思ったものはすべて取り入れているといいます。
「人と同じことをしていたら、同じところまでしか行かない」と常々語っている片山晋呉プロが、特にこだわるのはパターです。
練習方法でもっとも徹底しておこなっているのが、パター練習はほとんど片手で行うというものです。
これは正しいストロークを身に着けるためのルーティーンで、特に右手での距離感の出し方、左手での方向性の安定性をチェックするなど、感覚をつかむためしっかり練習を繰り返しています。
そして片山晋呉プロは、ここ数年を見るからに個性的な形状の、様々なメーカーの変わったパターを何本も試し、実戦にもしっかりと投入してギャラリーの目を引きつけています。
片山晋呉プロのパターからは、本当に目が離せません。
片山晋呉プロの使用したパターはこんなに個性的!
2011年 ピン ユードレイニアム
シャフトで打つ感覚を大事にしたい方に人気のセンターシャフトタイプ。
ヘッドの上面を削り取り、大胆に肉抜きすることで極限に近い深・低重心を実現。また取り除いた分の重量を半円形の外縁部に配分させたことで、ピンパター史上最も高い慣性モーメントを獲得しています。
厚めのトップラインと、その後方に広がる放射線状の形が正しいセットアップをサポート。この大きさからは想像できないほど「引きやすく出しやすい」パターです。
2013年 オデッセイ バックストライク2ボール
BACKSTRYKEパターは、シャフトがヘッド後方からフェースへ斜めに 装着されており、グリップの位置がハンドファーストに構えやすくなっています。
そのため、手首と腕の余分な動きを最小限に抑え、ロフト角を安定させて低く長いストロークが実現できます。
このストロークバランス設計は、真っ直ぐにストローク しやすいだけでなく、フォロースルーでよりスムーズな低く長い 安定したストロークを生み出します。
2015年 バイオメックゴルフ アキュロックエース
アキュロックエースパターはグリップを左腕の内側にセットしヘッドから手・手首・腕・肩までのラインを安定させるのに最適な構造になっています。
目標線とゴルフボールを同時に確認できる理想的なスタンスを得られることによって余分な動きを最小限にとどめることができ、より正確なパッティングを可能にします。
このパターのセットアップが、片山晋呉プロのパッティングスタイルを作り出していたのです!
アキュロックパターの特長は、左腕の内側(左利きの場合は右腕)にグリップをセットすることによって手・手首・腕・肩の動きを最小限にとどめることができるということ。
セットアップを容易にするシャフトアングル。
右足つま先付近にボールをセットすることによって正しいパッティングストロークを生み出すライ角(78°)になっています。ボールを順回転させ、直進性を得られるフェイスアングルになっています。ゴルフ規則に適合しています。
2015年 リンクス ナチュラルパター
ショートパットのミスを減らせるパターを作りたいという想いから、2年近くかけて作られたのがこのパター。しびれる距離のショートパットを高確率でカップインさせます。
2メートルに自信が持てれば、ロングパットを打つ時に「寄せなくては」というプレッシャーがかからず、結果的にロングパットの成功率も高くなります。
これまでのパターの常識を覆し、自然にハンドファーストで安定したパッティングが出来る工夫を詰め込んでいます。
アマチュアが、カップインを連発し、パッティングが好きになるパターができました。
2016年 ヨネックス トライプリンシプル
シャフトが変な方向に曲がってる!?
何でこのようなシャフトの曲がりになったのか…。
ヨネックスの担当の方のお話では「シャフトでフェース面、ボールが隠れてしまうから、曲がったシャフトを刺したいという片山プロからの要望を受け、日本シャフトで作製してもらった特注のシャフトなんです。」とのこと。