ゴルフはコースで、スコアを競うスポーツです。より少ない打数であがった人の勝ちになります。ゴルフは個人スポーツですから、他人と競わなくても、常に自己ベストのスコアを目指してプレーするのも充実感があります。スコアの基準打数のことをPar(パー)と呼んでいます。各ホールにParが決められていて、18ホールの合計のParは72になります(コースや競技により若干の違いはあります)。では、初心者はどれくらいのスコアでラウンドできれば良いのでしょうか?同伴競技者に迷惑をかけず、スムーズなラウンドができるようにするには、どうしたらよいのかポイントを考えてみましょう。
初心者ゴルファーからアベレージゴルファーへ
ゴルフコースは4名1組でラウンドすることが、一般的です。
かつてゴルフコース側からは、4名のハンディキャップを100以内になるように組み合わせて下さいという規定がありました。
ハンディキャップとは、正式にはゴルフコースのメンバーになり取得するものや、日本ゴルフ協会(JGA)に申請して取得するのですが、ここでの話は、正式なハンディキャップは持っていなくても、あなたの平均スコアから一般的なParの72を引いた数をハンディキャップと考えて下さいとのことです。
あなたが平均スコア100だとすれば、あなたのハンディキャップは28と考えて下さいということです。
ですから4名のハンディキャップの合計が100で収まるということは、1名平均ハンディキャップ25ということになります。あなたはハンディキャップ28ですから3つオーバーしているので、あと3名のうちの誰かが、あなたのオーバー分をカバーできるゴルファーでなければならないということになるわけです。
よく「100の壁」といわれますが、その壁が、初心者ゴルファーなのか、アベレージゴルファーなのかの境目になるのは間違いないでしょう!
常に100を切ってラウンドできると、だいたいハンディキャップ25というレベルになる訳ですから、当面の目標はそこになるでしょう!
それでは、あなたの目標スコアを100に設定してラウンド方法を考えてみましょう。
ハーフ、つまり9ホールに換算すると50です。目標ショット数を設定すると、30ショット以内でおさめることです。
この目標ショット数をクリアすれば、グリーン上のパット数が20パットでホールアウトしても目標スコアをクリアできます。
では、ハーフ50でプレーするには、どんな風にプレーしたら良いのでしょうか?
ホールNo. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
Par 5 3 4 4 5 4 4 3 4 36
スコア 7 4 6 6 7 5 6 4 5 50
パット数 2 2 2 3 2 2 3 2 2 20
50で上がるためには、1つのホールでダブルボギー以下でおさえることが基準です。
この人のスコアカードでは、2つのボギーはいずれもパー3で、ここは2オン2パット。その他のホールはダブルボギーでおさえているので、予定通り50で回っています。
トリプルボギーを打たない安定したプレーを作ったのはクラブ選択です。この人のキャディバッグの中に7本のクラブが入っていました。そして、使ったクラブはと言うと・・・
ドライバー(2回) 7番アイアン(9回) 9番アイアン(11回) AW(8回) パター(20回)
なんと、なんとパターを含めて5本しか使ってません。Par5のロングホールだけドライバーを2回打ちましたが、それ以外のホールではドライバーを封印、7番アイアンもしくは9番アイアンでティショットを打っていました。
一番練習量の多かった同じクラブを、何度も何度も使ってプレーしたことが、安定感につながったのでした。
初心者がスコアを縮める近道とは?
いいスコアを出したい!と思ったらスイングを良くして、いいボールを打てるようになるということは必要なことですが、なかなか時間のかかることです。
じわじわと上手くなる努力は続けてゆくべきですが、スコアを縮めるための近道があります!
それは、ショートゲーム、つまりアプローチショットとパターの精度を上げること!
これは、練習すればするほどに、成果が見える!スコアが縮まる!練習のし甲斐がある!スコアアップの近道です。
まずは、パッティングから!
初心者ゴルファーの多くがパターは難しくない、フルスイングよりも簡単だ!と思っています。
だから簡単にボールを打ってしまい、気がつくとたくさん打ってしまっているのです。
パターの打数は、1ホールあたり2打が基準打数になります。18ホールのトータルバター数は36打になります。
つまり、18ホールのPar72の半分がパターの打数になるということです。スコアの半分はパターだということです!
したがって、練習時間の半分はパターに費やす必要があります!そうするべきです!それをどれほどの人が実践しているでしょうか?
パターの練習は、自宅に練習用のパターマットを購入して設置するところから始めて下さい!3000~5000円くらいで購入できます。長さは2mくらいのサイズで充分です!
理屈よりもパターでボールを転がして感覚をつかんで下さい。距離感は、まさしく「感」を養うことなので、考えるよりも実際にパターでボールを転がすことを、いっぱいやって下さい。
次にアプローチショット
基本動作は、パターとほぼ同じに考えて下さい。ただ、使うクラブが違うだけです!
使用するクラブは、AW(アプローチウェッジ)。
練習用パターマットの上で、パターを動かす振り幅と同じように、Awのヘッドを動かします。
パターは、フェースがほぼ垂直な角度になっているので、最初からボールを転がしていきますが、Awは50度とか52度とかのロフト角度が付いています。
ですから、パターと同じようにボールを打っても、Awで打ったボールは少し浮き上がってから転がり出します。
これを2mのパターマットの上で練習して、1mのところにボールを落として、その先1mは転がってカップに入るように練習してみて下さい!
スコアアップへのキーポイント
初心者に限らず、
プリショットルーティン
ボールを打つ前には、どんなプロも必ずプリショットルーティンを行っています。
ルーティンとは、辞書で引くと「決まった手順」「お決まりの所作」「日課」などの意味の英語と出ています。
ゴルフにおいては、『決まった手順』。プリショットルーティンは、ボールを打つ前の決まった手順のことです!
しかし、ほとんどのアマチュアはそのルーティンを怠ってしまったり、しっかり出来ていなかったりします。
早く100切りしてライバルに差を作る為にも、正しいプレショットルーティンを習慣化して下さい。
ルーティンにかける時間はいつも同じにした方が良いです!ルーティンでする事、それにかける時間、いずれも常に同じにすることがベストです。
ボールをセットしてからショットするまでの時間は、約20~30秒がベストです!
アドレスに入ってからは5秒~7秒位が良いと思います。
よく静止している時間が長い人がいます。なかなかテークバック出来ない人がいます。
時間を掛け過ぎて、筋肉が硬直する傾向にあり良いショットは期待出来ません。
スムーズな振りが出来るように、アドレスに入ってからは5秒~7秒のルールを自分の中で決めておきましょう!
まとめ Q&A
Q 100を切るために、さらに気をつけるポイントはありますか?
A ティーグラウンドに上がると、初心者ゴルファーに限らず、とても緊張する人が多くて「早く打って、早くここから引き上げたい」という心境になっていることが、20年以上生徒さんを観察していて、あるいは会話の中から読み取れた心境です。
その焦る気持ちから、ティーアップする時に(手が震えるのか?)なかなかティーの上にボールが乗らなくて、焦れば焦るほど、時間がかかってしまっている場合がよく見かけられます。
気持ちを落ち着かせて頂くことは、言うまでもありませんが、使うティーペグにも問題があります!
少しでも飛ばしたいという思いから、宣伝文句に騙されて、1本200円もする頭の柔らかいティーペグを使っていると余計にボールを乗せづらく、気持ちとは裏腹にティーアップにすごく時間がかかります。
また打ち終わった後に、ティーペグの行方が気になって探しまくるなど時間をダラダラとかけてしまうことで、本当にエチケットに反する、まわりをイライラさせる状況を作り出してしまいます。
ティーペグは消耗品!一番オーソドックスで、一番安い木製のものを使用しましょう!そのほうが、少しでも気楽になれますよ!
こちらの記事もご覧下さい⇒ゴルフ初心者のコースデビューに準備する持ち物について