今回は初心者ゴルファーのゴルフプレーに適切で必要なクラブの本数とはいったい何本なのかについて考えてみましょう。
キャディバッグに入れるクラブが14本以内と定められたのは1938年。それ以前はもっとたくさんのクラブを入れているプロがいたそうです。
トミー・アーマーは24本、ウォルター・ヘーゲンは25本、最多本数では27本使っていたプロもいたそうです。クラブの本数が増えれば当然、担ぐキャディへの負担はかなりのものになり、またクラブが増えるほど本来の技術を争うという本質から外れているという批判も多くなり、やがて現在の14本に落ち着いたそうです。
たとえ14本に落ち着いたとしても、アベレージゴルファーは14本のうち果たして何本のクラブを使いこなせているのか?はたまた、初心者ゴルファーには何本のクラブが合理的で適切な本数なのでしょうか。考えてみましょう!
初心者にはハーフセットが合理的!
初心者ゴルファーは、何本のクラブを使うのが合理的なのか?
現在では多くのアマチュアゴルファーがキャディバッグの中に14本のクラブを入れていますが、筆者がゴルフを始めた頃は、初心者の多くは・ドライバー・3番ウッド・3番アイアン・5番アイアン・7番アイアン・9番アイアン・サンドウェッジ・パター、この8本でプレーをするのがスタンダードでした。
当時は、いわゆるハーフセットを買い求める人が多かったからです。
その当時ゴルフクラブには、物品税なるものが課せられる程、高価なものでしたから、初心者はハーフセットを持つというのが当たり前でした。
ゴルフ上達の観点から見ても、ハーフセットというのはとても合理的なのです。
クラブの本数が少ないと、1本1本のクラブの練習時間も増えることになります。
フルショットだけでは飛距離の違いを均等に作れないので、1本のクラブで工夫することになるから、アイアンの場合ならば距離調節の感覚が身につきます。
では、今どきのクラブであれば、本数は何本で、どんな種類のクラブを選択すればゴルフが上手くなるのか?
スコアメイクの観点から考えると、昔同様、クラブの本数は少ない方がいいのです。
具体的に言うと、・ドライバー・ユーティリティ・7番アイアン・9番アイアン・PW・SW・パター
これが現在のハーフセットになり、ゴルフをこれから始める人には、このようなセットでプレーすることがおすすめです。
まずは、14本使うよりも確実にゴルフが上手くなるはずです。昔のゴルファー同様、本数が少ないほど1本のクラブで色んな工夫を覚えます。
また、このハーフセットにはユーティリティークラブという最も新しいジャンルのクラブが入っているので、ミスが出やすいクラブ、フェアウェイウッドやロングアイアンが1本も入ってません。
ミスが出やすいクラブを排除することで、ミスショットの確率を大幅に減らすことができるというのも、今のゴルファーの大変恵まれたところですよね!
スコアメイクに必要なのは何本セット?
スコアメイクに必要なことはまず、プレー時間を短くできるセッティングでプレーすることです。
ナイスショットしたら220ヤード飛ぶけど、逆にミスしてチョロが出やすいクラブではプレー時間を短くできません。
プレー時間を短くするには左右に大きく曲げないで確実にグリーンに近づけるクラブでプレーすることです。
つまり、ドライバーが苦手ならばコースでは無理して使わないというのも作戦の一つです。
具体的に言うと、ティショットは170y、セカンドショットは150y。これがちゃんと打てれば、ほとんどのホールでボギーオンが狙えます。
ボギーオンとは、基準打数Parが4の場合は、第3打でグリーンに載せること。パター数は、2打が基準ですから、第3打でグリーンに乗せて、2パットでボギーがとれる!これが、ボギーオンということになるわけです!
ミスヒットが起こりづらいクラブを手にして、ボギーオンを狙えるプレーを続ければ、1ホールでの大叩きが必ず減り、確実に100が切れるようになるはずです!
「練習場でいいショットが打てるのに、なかなか100が切れない!」
「1ホールで大叩きしてしまい、なかなか100が切れない!」
これらはメンタル面も影響していると思いますが、実はクラブセッティング、クラブ選択にも問題があるのです。
100を切るのに必要なことはドライバーで250y飛ばすことでもなく、セカンドで200y打つことでもありません。
チョロやダフりのミスをしないことで、セカンドショットで確実に150y(女性は120y)ぐらい飛ばせるようになること。
そして、100ヤード以内で大きなミスショットを打たないこと!グリーン周りでチャックりやトップをしないこと!
つまらないミスを減らせれば、それだけで100は楽に切れるようになります。
クラブの本数が減ればキャディバッグが軽くなるだけでなく、スコアも確実に良くなるのです!
初心者ゴルファーのキャディバッグには、ドライバー・ユーティリティ・7番アイアン・9番アイアン・PW・SW・パターの7本があれば良いでしょう。
スコアメイクに必要な順番で言えば、1位 パター、2位 PW & SW、3位ユーティリティ、4位7番 & 9番アイアン、5位 ユーティリティークラブ、6位 ドライバーということになります。繰り返しますが、ドライバーショットが苦手であればティーショットもユーティリティーを使ってしまえば、6本セットでも大丈夫です!
何本のゴルフクラブをしっかり練習するか?
さて、あなたのキャディバッグの中身は、何本のクラブが入っていますか?その中で、一番練習しているクラブは何番ですか?一番きれいなクラブ(使われていないクラブ)はどれですか?
100を切るために、あなたのクラブが何本使われるとよいのか、重点的に練習しなければならないクラブは何本あるのかを検証してみましょう。
ハーフ、つまり9ホールに換算するとスコア50。目標ショット数を設定すると、30ショット以内でおさめることです。
この目標ショット数をクリアすれば、グリーン上のパット数が20パットでホールアウトしても目標スコアをクリアできます。
では、ハーフ50でプレーするには、どんな風にプレーしたら良いのでしょうか?
ホールNo. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
Par 5 3 4 4 5 4 4 3 4 36
スコア 7 ④ 6 6 7 5 6 ④ 5 50
パット数 2 2 2 3 2 2 3 2 2 20
50で上がるゴルフのためには、1つのホールでダブルボギー(Parの数+2)以下でおさえることが基準です。
上のスコアカードでは、2つのボギーはいずれもパー3で、ここは2オン2パット。その他のホールはダブルボギーでおさえているので、予定通り50で回っています。
トリプルボギーを打たない安定したプレーを作ったのはクラブ選択です。この人のキャディバッグの中に7本のクラブが入っていました。そして、使ったクラブはと言うと・・・
ドライバー(2回) 7番アイアン(9回) 9番アイアン(11回) AW(8回) パター(20回)
なんと、なんとパターを含めて5本しか使ってません。Par5のロングホールだけドライバーを2回打ちましたが、それ以外のホールではドライバーを封印、7番アイアンもしくは9番アイアンでティショットを打っていました!
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まとめ Q&A
Q 初心者ゴルファーが使うクラブセットは何本が合理的ですか?
A 昔から言われている、ハーフセットが良いでしょう。現在のクラブセッティングであれば、ドライバー・ユーティリティ・7番アイアン・9番アイアン・PW・SW・パターの7本があれば良いでしょう。
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