今回は、2019年話題の激飛びアイアンを紹介しながら、初心者ゴルファーの皆さんへのメリット、デメリットについてお伝えしていきます。
ドライバーは、なんといっても飛びが命!だからどんだけ飛んでも大歓迎!
しかし、アイアンというクラブの使命は、飛距離よりも方向性!正確性!再現性が求められます。
つまり、飛距離重視ではなく、グリーンに乗せる、ピンに寄せる、という方向性を重視して選ぶのが一般的です。
しかし、ウッド系クラブよりも短くて、ボールが上がりやすいアイアンで、より遠くへ飛ばせたならば、方向性も正確性もアップするわけですから、当然スコアアップにつながります!
そこで登場したのが、ストロングロフトアイアン、つまり激飛びアイアンです。
従来の一般的なアイアンよりもロフト角度が立っているのですが、今までよりもはるかに易しく飛距離が出せるデザインになっているのが特徴。
ストロングロフトになっていますが、超低重心&超深重心で易しく、高弾道で2番手上の飛距離を実現したアイアンが登場するなど、激飛びアイアン市場は花盛りです!
しかし、果たして激飛びアイアンは初心者レベルのゴルフにどんなメリットをもたらし、また、どんなデメリットがあるのかを考えてみましょう!
話題の激飛びアイアン
いくらぶっ飛び、激飛びでも、アイアンは本来グリーンに乗って止まってくれないと、アイアンとしての役割をはたせなくなるわけです!
ヘッドスピードや技術があまりなくても、飛距離が出て易しく打てる!しかも、スコアアップに直結しなければなりません!
その役割をしっかりと果たしてくれる、最新激飛びアイアンをご紹介しましょう!
ヤマハインプレスUD+2
2014年モデルから「プラス2番手の飛び」をコンセプトにヒットした「UD+2」アイアン。
最新モデルは、前モデルよりもフェース下部のたわみを増やして(薄肉L型フェース)、ルール限界に迫る反発性能※を引き出している。
トップブレードから重量を削り取って、ソール部後方に再配分することでボールの上がりやすさと、方向性の良さがさらに向上している。
デザイン的には、トゥ側を高くしてソールを薄くすることにより、アイアンらしいシャープな印象に変わった。
※SLE(Spring Like Effect)ルールと呼ばれます。一般的にトランポリン効果といわれ、ルール改正で 2008年 1月 1日から 反発係数 (COR) が一定の値 (0.830) を超える高反発モデルは不適合となり、正式競技のルール上は使用が禁止されています。
ダンロップ ゼクシオクロス
ポケットキャビティ構造とチタンフェースに溝を施して、たわみを最大化させている。
超ワイドソールと高慣性モーメントでミスヒットを大幅に軽減!
低スピンのライナー性の弾道が特徴。打感は、アイアンとユーティリティの中間のような感触。
つるやアクセルDI-X
バックフェースにカーボンを使用した中空構造で、下部にウェートを配置して深重心と高慣性モーメントを作り出している。
そのため、インパクトでボールを押してくれる感覚があり、インパクト効率の良さを物語っている。
ヘッドスピードが遅い人でも、はっきりと飛びが感じられる!
もはやアイアンと呼ぶより、ユーティリティ並のやさしさになっている!
激飛びアイアンのメリット
激飛びアイアンは、やさしく飛距離を出せる!そして方向性も良く、ミスヒットしても大きなロスを生まないという設計になっていることがわかった。
しかし、飛距離を出すための改良として、それぞれの番手のロフト角度を立てて設計しています。
例えば、アスリートモデルの「タイトリストAP2・718」の7番アイアンのロフト角度は33度なのに対して、「ゼクシオクロス」の7番アイアンのロフト角度は25度。
ロフト角25度は、タイトリストAP2では4番アイアンと5番アイアンの中間になります。
つまり、文字通りプラス2番手のロフト角度をつけているということです。
これは、一般的に考えればクラブの難易度が上がるということになるわけですが、それでもやさしく打てる設計になっていることで、激飛びアイアンのメリットは大きいわけです。
ロフト角度が、4番アイアンや5番アイアン並にあったとしても、クラブに7番と刻印されているだけで、余計な力みがなくなり、やさしく感じて何の苦もなく打ててしまうというのもメンタル面での大きなメリットといえるでしょう!
初心者ゴルファーへのデメリット
ボールも上がり易くて、飛距離もアップするのであれば初心者ゴルファーが使えば上達の近道!そう考えるのが自然だと思いますが、筆者はあえてそこにストップをかけたい!
激飛びアイアンの恩恵を受けるのは、初心者よりもベテラン高齢者ゴルファーの方でしょう。
かつては、飛距離にも自信を持っていたが、寄る年波には勝てずだんだん飛距離が落ちてきてしまったというゴルファーにとっては、救いの神のようなクラブです。
しかし、まだまだ体力的にも自信があるうちは、初心者ゴルファーでもその恩恵を受けるよりも、基本スイングをマスターすることに重点をおいて、一般的モデルのアイアンを使うべきです!
良くないスイングをして、良くない当たりでも、そこそこの飛距離が出てしまうクラブを最初から手にすると、本来目指すべきスイングの感覚がつかめなくなります。それは、ゴルフの楽しさを半減させ、ゴルフに対しての興味を浅くしてゴルファー人生が短くなってしまう可能性が高いと考えるからです。
まとめ Q&A
Q 激飛びアイアンを購入する時に気をつけるポイントは?
A 飛距離を出すための改良として、それぞれの番手のロフト角度を立てて設計していますから、ショートアイアンの距離感が難しくなってきますから、購入する際には7番~サンドウェッジまでをセットで購入することをお勧めします。
Q 初心者ゴルファーが使った方が良いアイアンは、どこを基準に考えたら良いですか?
A アイアンは番手ごとにロフト角度がついていますから、カタログなどでロフト角度をチェックして、7番アイアンのロフト角が30度前後のアイアンセットを選ぶと、スタンダードなモデルになります。そこから使い始めて見て下さい!
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