ゴルフ新ルール!ロストボールの時どうする?

2019年1月施行の新ルールは、コース内の名称変更も含め大幅な改訂がされました。

筆者も久しぶりに、「ゴルフ規則(プレーヤーズ版)」いわゆるルールブックをじっくり確認しようと読み始めてみましたが、相変わらずニホン語になっていない文章には辟易してしまいました!

いくらプレーヤーがゴルフを気軽に楽しめるような改善をしましたといっても、このルールブックの読みづらさは相変わらず何十年も改善されていません!

今回の新ルールの改訂では、プレーの時間短縮を大きな目的の一つと考えているようですが、いざルールに迷ったとき、例えばロストボール(紛失球)に関してルールブックで確認しようとページをめくってみても、何だか知りたい項目にたどり着けない「たらい回し」状態にされるような有様です!コースでプレー中にこれでは時間短縮にはつながりません!

今回は、プレー中にロストボール(紛失球)になってしまった時、どのように対処してプレーを進めていったら良いかを、わかりやすく解説します!

ロストボール(紛失球)になった場合

ユウジン
こんにちは!ゴルフスイングコーディネーター山田友人(@yj_golfrecipe)です

自分の打ったボールが、どこにあるのかがわからない時ほど不安な気分になることはありませんよね。

それは、たとえナイスショットをしてもブラインドホールで、ボールの落ち際が見えないケースもありますから、キャディさんのつかないセルフプレーではしっかり自分のボールだと確認できるまで安心出来ません。

もし、ボールが見当たらない場合は、自分だけではなく同伴競技者にも助けをかりて探しましょう!

ただし捜索の時間は、旧ルールでは5分でしたが、新ルールでは3分に短縮されました!おおよそ3分以内に発見して自分のボールであると確認出来ない場合は、ロストボール(紛失球)ということになり、ペナルティをはらってプレーを進めなければなりません。

たとえば「林の中に打ち込んだ」「OBかもしれない」「フェアウェイにあるはずなのに」いずれのケースにおいても捜索時間が3分経過してしまったらロストボールになってしまいます。

打った球がOBまたはロストボールとなった際は1打罰を受けて元の場所から打ち直すのが基本的な処置です。

この基本的な処置に変更はありませんが、2019年のルール改正からはローカルルールとして前進2打罰を適用できるようになり、ボールを紛失した場所付近から2打罰でプレーできるようになっています。

つまり、1打目がOBまたはロストボールの場合は、ボールを失くした場所の近くから4打目としてプレーを再開、2打目がOBまたはロストボールの場合は、ボールを失くした付近から5打目としてプレーを再開するということです。

実際のプレー中にボールを失くした際、いちいち元の場所まで戻ることは非効率ですので、いままでも特例として特設ティから前進4打目を適用してプレーした経験のあるプレーヤーも少なくないでしょう。

2019年からはローカルルールとして正式に採用できるようになりましたので、「本当はルール違反をしている」というモヤモヤを抱えずに、前進2打罰の処置を適用できます。

ただし、前進2打罰はあくまでプライベートなラウンドの効率化を目的とするローカルルールです。公式競技では適用されませんので、競技に出場される方はお気を付けください。

池に入ったかも?

旧ルールで「ウォーターハザード」や「ラテラルウォーターハザード」と呼ばれていた区域は2019年からは「ペナルティエリア」という呼称に変更されました。

「ペナルティエリア」には池やクリークなどの水域だけでなく、ボールを見つけること、ショットすることが困難な林や崖などの場所も指定でき、1打罰での救済措置が認められます

旧ルールではウォーターハザードの救済が受けられるのは、池に入ったのが「わかっている、もしくはほぼ確実」な場合のみでした。池の周りに草が繁っていて、池か草地にボールが止まったのかわからない場合、たぶん池だろう・・・というのは、ロストボール(紛失球)扱いになっていました。

しかし、新ルールでは、草が繁る池周辺も新設の「ペナルティエリア」に含まれるケースが増えます。状況からみてボールがそのエリアに飛び込んだ、境界線をこえたのはここ、と合理的に判断したときは、1打罰でドロップできるとなった。

赤杭のペナルティエリアの場合は、ボールが境界線を最後に横切った地点のすぐ横の2クラブレングス以内の、ホールに近づかない位置にドロップします。

黄杭の場合は、ボールが境界線を最後に横切った地点とピン(旗竿)を結んだ後方線上にドロップします。

ビデオ判定よりもゴルファーの誠実な判断!

昨今、プロのトーナメントなどで、ビデオ判定により間違いが指摘され、優勝争いの場面が後味の悪いものになってしまったなどということもあったが、新ルールでは、現場の判断が大事にされ、すでに合理的判断によりプレー再開したので、無駄に悩まずそのまま行こうとなる。

ルールは、ゴルファーの誠実な判断に運用が委ねられているのであります!

プロの試合においても、競技委員にいちいち確認を求める場面が増えれば、時間短縮にはなりません!

ゴルフは審判のいない競技で、すべてプレーヤーの自己申告が尊重されるのです。

それだけに、一人一人が最低限のルールを理解した上でプレーすることが求められるのです。

ユウジン
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まとめ Q&A

Q  自分の打ったボールが、どこにあるのかがわからない時、ボールが見当たらない場合は、どのように対処すればよいでしょうか?

A まずボールが見当たらない場合は、自分だけではなく同伴競技者にも助けをかりて探しましょう。

ただし捜索の時間は、旧ルールでは5分でしたが、新ルールでは3分に短縮されました!

Q 3分探しても、見つからなかった場合はどうなるのですか?

A 1打目がOBまたはロストボールの場合は、ボールを失くした場所の近くから4打目としてプレーを再開、2打目がOBまたはロストボールの場合は、ボールを失くした付近から5打目としてプレーを再開するということになります。

Q 池に入ったかもしれない場合はどうなりますか?

A 新ルールでは、草が繁る池周辺も新設の「ペナルティエリア」に含まれるケースが増えます。状況からみてボールがそのエリアに飛び込んだ、境界線をこえたの地点を合理的に判断したときは、1打罰でドロップできるとなった。

赤杭のペナルティエリアの場合は、ボールが境界線を最後に横切った地点のすぐ横の2クラブレングス以内の、ホールに近づかない位置にドロップします。

黄杭の場合は、ボールが境界線を最後に横切った地点とピン(旗竿)を結んだ後方線上にドロップします。

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ユージン
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