勝みなみ、小祝さくら、原英莉花らと同じ“黄金世代”と呼ばれる女子プロゴルファーの一人で、ツアー屈指の人気を誇る三浦桃香選手。
1999年2月12日生まれ宮崎県出身、母の影響で9歳で本格的にクラブを握り、 ジュニア時代から『九州中学校選手権』など数々の大会で優勝。
高校1年で「マンシングウェア東海クラシック」、「サマンサタバサガールズコレクションレディーストーナメント」に出場し、ベストアマチュア賞を受賞した。
2017年クォリファイトーナメント(QT)34位を獲得し 18年シーズン前半戦の出場権を獲得。同年『サイバーエージェント レディス』7位タイなどの成績を残している。
どちらかというと小柄な選手が多い女子プロゴルファーの中にあって、三浦桃香選手は身長169cmと恵まれた体格。長い手足を活かした滑らかなスイングは、見ていても気持ちいい!
チャーミングなルックスと、試合中にみせる可愛い表情でファンを惹き付け、まだツアー未勝利のツアールーキー選手であり、プロテストに合格していないながら、すでに大手のスポンサーが5社もついている。
そんな大器、三浦桃香選手の魅力とスイングに注目してみました!
ゴルフ界のネクストヒロイン!
もともと球技は「あまり得意ではない」と笑うが、2018年の開幕戦で自身の運動能力についてインタビューに答えて、「高校時代は短距離は2位でしたけど、マラソン大会では1位でした!」と答えているように、運動能力の高さは折り紙付きである。
「始球式でちゃんと投げられるようになったので良かったです」と笑顔をみせていた。
「学校のソフトボール投げでは、全然…」と、スローイングが苦手だったことを告白し、それを見事に克服してきた。
大観衆の前でのセレモニーピッチングでも、物おじしない投球で観客を沸かせたのである。
2018年春先に2試合続けて最終日最終組に入った。
未勝利のツアールーキー選手であり、今年プロテストに合格出来なかった選手ながら、すでに全日本空輸や資生堂など大手のスポンサーが計5社ついている。
観客からの人気は非常に高く、ラウンド後にはサインを求める長蛇の列が常に目撃されているようだ。
三浦桃香選手自身は「周りの方たちはすごく期待してくれている」と自覚しながら、しっかりとその責任を感じているようである。
三浦桃香選手のスイングについて
三浦桃香選手のスイングの特徴のひとつは、トップでできた腕とクラブの作る角度がダウンスイングでキープされる点。
松山英樹選手や、世界ランク1位のダスティン・ジョンソン選手もそうなのですが、トップで作った腕とクラブの角度がダウンで変わらないんです。
プロによってはこの角度がダウンスイングでさらに深くなることもあるが、三浦桃香選手の場合「タメすぎない」ことにより入射角が安定し、ミート率がアップして、安定して飛距離を稼ぐことができているのである。
これは、現在の最新モデルドライバーの特徴をしっかり活かすことのできるスイングなのです!
飛ばそうとするとプロはつい深くタメを作りがちですが、タメ過ぎるとクラブ自身の慣性モーメントも働いて、入射角が安定しないというデメリットがあることを、覚えておいて下さい。
腕とクラブの角度を変えずにスッと下ろしてくることで、入射角が安定し、ミート率がアップして、ボール初速はもちろん、スピン量や打ち出し角の数値も安定的にいい数字を出すことが可能になっているのです。
体の回転をしっかり使っていることも好印象なスイングを作り出している要因です。
トップでは、腰の回転量よりも肩の回転量が多いのがわかります。
また、ダウンスウィングでシャフトが地面と平行になる位置(ハーフウェイダウン)を見比べてみると、下半身はおへそがターゲットを向くくらいまで回転しているのに対して、肩のラインはまだターゲットと平行の位置にとどまっています。
実に見事な捻転のチカラで、ゴムが巻き戻るような動きによって、クラブを引き下ろしているのです!
ネクストヒロイン プロとしての課題
春先に最終日最終組を何度か経験してからは、少し調子を落している。
日本女子プロゴルフ協会がおこなっているLPGAプロテストが7月に行われたが、第2次予選で失敗、最終合格者20名の中に三浦桃香の名前はなかった。
「期待に応えられなくて…。何で出来ないんだろう」と自分を責めた。
トーナメントでも結果を出せず、賞金ランキングは69位にとどまっている。
「体が回り過ぎて…」 三浦桃香は上位から急降下で予選落ち「朝の練習から少し違和感があって、一生懸命練習したんですけど調整しきれませんでした」という状態。
「自分らしくないゴルフ」を強いられる、それがプロの舞台の厳しさであろう。
体調が悪い中でのプレー、「それでもいいスコアが出たので、そのままの流れで練習を続けた」と三浦桃香選手は明かす。
体の調子は戻ったものの、「体が回り過ぎて、タイミングが合わなかったり…、それが良くなかったのかな」とも話した。
「パターも立ったときに自分の体が左重心になっていることには気づいたんですけど直せず…。そんな一日でした」と最後まで違和感を拭うことができなかったようである。
そんな三浦桃香選手の救世主?
クラブ契約フリーの三浦桃香選手が投入したプロギア RS F ドライバー プロトタイプ(9.5度)と三菱ケミカル クロカゲ XD60(硬さSR)に手応えを示した。
既報のとおり、同じくクラブ契約フリーのアン・ソンジュも「曲がらない」と絶賛して使用しているが、三浦選手も同じく「すっごくいい」と大興奮だ。
「感動しました。初速、安定感、飛距離のすべてが素晴らしい。飛距離で言えばキャリーで5ヤード伸びましたし、ミスしたときの曲がり幅も狭くなりました。私は(クラブ契約)フリーだから各メーカーの中で一番いいと思えるクラブを使えますが、これはすっごくいい。みんなが使うべきだと思います!」と語った!
この日のフェアウェイキープ率は93%。「きょうは13ホールでドライバーを使って、全部フェアウェイ。ゴルフを始めてから、たぶん初めてです。慣れてきてイメージ通りの球が出やすくなったし、ドライバーがいいと流れもいい感じになるんだなと思った」。4バーディ、1ボギーの「69」でのラウンドであった。
2019年からは、キャロウェイゴルフと契約をして、ボールのCMキャラクターにもなっています!
まとめ Q&A
Q 三浦桃香選手のスイングの特徴は?
A 下半身が先行し、上半身がしっかり残る、いわゆる“捻転(ねんてん)差”のあるスウィングで、この体の回転力が飛距離を生むと同時に、クラブを正しいスイングプレーン(インパクトのときのシャフトの角度と平行な仮想の平面)に乗せる。
畑岡奈紗選手、勝みなみ選手、新垣比菜選手らと同じ“黄金世代”の一員である三浦桃香選手。
まだ勝利をつかむことはできていませんが、スイング面は彼女たちと比べてまったく遜色ありません。
三度目の正直で、次の最終日最終組でプレーすることがあれば、そのときこそしっかりと勝ち切り、世代をリードする選手になっていってもらいたいですね。
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