はじめに
このレッスンは、初心者ゴルファーはもちろん、長年伸び悩を感じているすべてのゴルファーにおすすめ出来ます。
そもそもゴルフは、なぜ難しいのでしょう?
止まっているボールを打つだけなのに!
動いているボールを打ち返す野球やテニスは得意なのに、ゴルフは全然うまくならない!
スポーツは得意なのに、ゴルフではスポーツ歴のない友達に負ける!
なんで?
そんなふうに思っている人も多いと思います。
そうなんです!
ゴルフは、ほかのスポーツとはちょっと違う性格をもっているスポーツなのです。
ゴルフコースをラウンドする時は、1組2~4人でラウンドしますが、あくまでもスコアを作るのは、ひとり。
他のスポーツは、目の前に競う相手が存在し、ポイント、点数などを競いますが、ゴルフは同伴競技者はいても、スコアは自分ひとりで作ります。
(マッチプレーは別ですが)
審判もいません。
基本的にルールのジャッジも含め、自己申告でスコアを作る競技です。
こんな競技の性格上、すべてが自己責任により成り立っていきます。
したがって、自分にかかってくるプレッシャーが高い!
つまり、メンタル面がかなり試され、スコアを左右することになります。
あるゴルフ心理学者の著書には、ゴルフはメンタルが90%である!と書いてありました。
私も同感です。
私が皆さんにお伝えしている考え方も、次のようなものです。
ゴルフは・・・
メンタル90%
フィジカル7%
テクニック3%
そうなんです!
テクニック3%!
つまり技術面はたったの3%なのです!
プロゴルファーやトップアマチュアゴルファーレベルは別ですが、一般アマチュアゴルファーには、当てはまる考え方だと確信しています。
つまり、皆さんが語っているゴルフというのは、たった3%の世界をあーだこーだと悩んでいるに過ぎません。
ゴルフには、もっともっと深い世界があるのです!
ですから、ゴルフレシピ「スイング基本編」では、簡潔にこの3%をお伝えしますので、皆さんも簡潔に受け取って下さい!
さあ!では、いままで自分が持っていたスイングに対するこだわりを捨てて
リラックスして、軽い気持ちで受け入れて下さい。
それでは始めましょう!
ゴルフスイングの種類
すでにコースをラウンドした経験のある方ならゴルフコースをイメージできるでしょうが、ティーイングエリア(スタート地点)に立つと、とにかくグリーン(目的地点)までは遠く感じますよね。
もちろん遠いのです!
ショートホールならば、100メートル先
ミドルホールは、300メートル先
ロングホールならば、400メートル以上先
普段の日常生活の空間から一気に非日常の広い緑の世界に降り立ったら、なおさら遠く感じてしまうのも無理はありません。
「さあ、あそこまで飛ばさなきゃ!」
その思いがみんなすっごく強くなりますよね!
だから、まずはゴルフは飛ばさなきゃならない!
飛距離アップだ!
ということで、練習ではひたすら飛ばすことを目的において、クラブを振り回します。
練習場では、ウォーミングアップもそこそこに、即ドライバーを打ち始める人をよく見かけます。
飛ばすことは大切で必要なことですが、ゴルフスイングは遠くに飛ばすことだけを目的にしているわけではありません。
ゴルフスイングには、大きく分けると4つのカテゴリーになります。
① 飛ばすスイング
② 飛ばさないスイング
③ 転がすスイング
④ 脱出のスイング
①の飛ばすためのスイングは、フルスイングと言います。
②の飛ばさないスイングは、アプローチスイングあるいは、コントロールスイングです。
③の転がすスイングは、グリーン上で使うパターでカップをねらうパッティングです。
④の脱出のスイングは、バンカーからの脱出バンカーショットや高い障害物を越したりするロブショットなどです。
大別すると、この4種類のショットを修得し、コースで使い分けをしなくてはなりません。
ゴルフレッスン書やレッスン番組などで、よく言われる「ゴルフスイングはドライバーからパターまで、すべて一緒です!」などと説明をしているものがありますが、それはもちろん間違いではないのですが、実際の動作や心構えは変える必要がありますので、この4種類のショットをしっかり分けて考えて取り組んで下さい!
ゴルフスイングの原点とは?
さて、上記で述べた4種類のスイングを身に付ける前に、最初に知っておいて頂きたいゴルフスイングの原点についてお話しましょう!
ゴルフの起源は、オランダ説とスコットランド説がありすでに14世紀には流行し、用具も盛んに作られていたらしい。
1350年に建立されたイングランドのグロースター寺院聖堂のステンドグラスには、ゴルファーの像がデザインされている。
いえいえ、中国では1000年以上前から「ツイワン」という、ゴルフと同じ競技があった!
どこの国が、一番早く始めたかは歴史学者に任せるとして、ゴルフの原点と呼べる動作はというと?
羊飼いが、先端の丸い杖のような棒を振り回しながら、
暇にまかせて足下にころがっていた小石を「ポンッ!」と打って転がしたところ
その小石が、たまたま小動物の巣穴に入ったのを見て、
楽しくなって
今度は真剣に狙って打ってみよう!
と思い立ったことから始まったと考えてよさそうです。
ということで、ゴルフスイング動作の原点は、
小石を棒で打って転がす動作であるのです!
さて、あなたはどんな動きをしますか?
ゴルフレシピ スイング基本編は、ここからはじめていきます!
いままで頭にため込んだ、たくさんのゴルフ理論はすべて忘れて
新たに単純で、とても肝心な動作を修得して下さいね!
ゴルフスイングコーディネーターの山田友人です!(@yj_golfrecipe)
2020年新型コロナウィルス感染拡大防止を受けて、プロゴルフ界もトーナメント開催自粛が続き、プロゴルファーの生活も大きく変化しています。
そんな中、特筆すべきは、トーナメントプレーヤー達がYouTubeでレッスン動画をあげたり、プライベート映像を公開したりと、より身近に感じられる存在になってきていることです。
私のように、普段レッスンを仕事にしている人間にとっても、トーナメントプレーヤー達が、日頃どのようなことに気を使いながら、ゴルフに取り組んでいるかを知ることが出来て、大変勉強になることもたくさんあります。
しかし、その反面、一般アマチュアゴルファーにとっては情報量が増えたことから、様々な弊害が起こっていることも感じます。
情報が間違っているわけではありませんが、その情報が自分に合っているのか?
自分の体力や、目指すレベルによって、それらの情報を正しく選択しなければいけません。
たとえば、いま流行の「GGスイング」や、地面反力を使ったスイング、ハンドファースト理論など、素晴らしい理論だとは思いますが、それをいきなり取り入れることの出来る人は、限られていると考えられます。
プロゴルファーでも、無理してスイング改造に取り組んで、失敗して自分のゴルフを壊してしまったという話は、よく聞きます。
まして一般アマチュアゴルファーのレベルで、YouTubeの情報を見よう見まねで取り入れることは、実はとても危険であり、無駄な努力!労力と時間の無駄でしかないばかりか、いままで自分の良かったところまでも殺してしまう!害悪にしかならない!というケースも出てきます。
今回からお届けするゴルフレシピ「レッスン基本編」では、みなさんがそのような遠回りや、自分のゴルフを壊してしまうような事態に陥らないように、必ずおさえておかなければいけない「基本」というものを知っておいて頂きたいという思いからシリーズでお届致します!!
このゴルフレシピでは、ゴルフの基本となる考え方を提案しながら、皆さんが様々な理論を勉強して、迷った時に戻れる基本中の基本を簡潔にお伝えしたいと思います!
あなたのゴルフが、迷うことなくしっかりとレベルアップするように、毎回楽しんで読んで頂けましたら幸いです。
何か疑問に思ったことがあれば、お気軽にご質問のメールをお送り下さい。
お待ちしております!