初心者ゴルファーの引き起こすミスショットの大半の原因は、アドレス、つまり構え方の間違いによって起こります!ゴルフスイングを始める時に作るアドレスは、腰から上体を前傾させる姿勢をとりますが、このカラダを斜めに傾けることが様々な錯覚を生み出し、ゴルファーを混乱させるのです!
この姿勢が、他のスポーツよりもゴルフが難しいと言われている原因です。
初心者ゴルファーのミスショットとして、もっとも多いのはボールがスライスしてしまうスイングになってしまうことです。
今回は、初心者ゴルファーがスライスボールを打ってしまう原因はどこにあるのかを、具体的に考えて、修正する方法について考えてみましょう。
スライスの原因!インパクトで何が起きている?
スライスボールはどのような現象によって出るのか?
まずは、それを理解して、その原因と修正方法を考えていきましょう。
ゴルフボールには、ディンプルという丸いくぼみが400個前後ついています。
クラブフェースには、スコアリングラインという溝があります。
この2つが衝突した時、バックスピン(ボールを上昇させるスピン)とサイドスピン(ボールを左右に曲げるスピン)が同時にかかります。
このスピンには、適度な回転量であれば飛距離を伸ばし、ボールをまっすぐに運んでくれるチカラになります。
しかし、良くない打ち方をするとスピンの量を増やしてしまい、スライスしたりフックしたりボールの飛距離を減らす過剰なバックスピンなどかかかってしまいます。
では、スライスボールがでる原因はインパクトでクラブフェースとボールがどのような状態になっているのかを説明しましょう!
- クラブフェースが開いた状態でボールにあたる
- クラブヘッドの軌道がアウトサイドからインサイドに入って、「振り遅れ」状態になりボールをカットしてしまう
この2つがスライスの代表的な状態です!
では、この状態はどうして起こるのか、その原因と修正方法を見ていきましょう。
スイング中の間違いが原因のスライス!
スイングの順番は、アドレス、テークバック、トップ、ダウンスイング、インパクト、フォロースルー、フィニッシュのカテゴリーに区別出来ます。
その中でも、アドレスとダウンスイングでの動きの間違いが、スライスの原因を作ることが大きいのです!
アドレスの間違いが原因で出るスライス
原因その1 アドレスした時、最初からクラブフェースの合わせ方が間違っている!
まずクラブヘッドのデザインをよく見て下さい。
アイアンやユーティリティ、フェアウェイウッドなどの場合、トップラインとリーディングエッジの向きが若干違うことがわかると思います。
ターゲット方向にきちんと合わせるためには、リーディングエッジをターゲットラインに対して直角に合わせるのが正しいセットです。
リーディングエッジがターゲットライン方向よりも開いた(右を向いた)状態になっていると、スライスの原因になります。クラブフェースが開いたり状態でボールにあたる!
つまり、オープンフェース状態になっていることが問題なのです。
ダウンスイングの間違いが原因で出るスライス
原因その2 ダウンスイングで手元を先に振ってしまう「振り遅れ」!
スライスの原因は、アウトサイドインの軌道でフェースが開いて当たる状態。
いわゆる『振り遅れ』という状態です。
振り遅れというのは、インパクトでヘッドが手元を追い越せていない、つまりヘッドよりも手元が先にある状態のまま「手を振って」しまっていることなのです。
もちろん手は振るんですが、もっと大切なのはヘッドを振る感覚です。
アドレスの状態から手元を左にスライドさせると、手元がヘッドより先にあると、フェースは開いてしまいます。
右に行くから、上体も突っ込んだり、それを嫌って逆に右に体重を残してカット軌道にしてインパクトを合わせてしまう。そうするとスライスがさらにひどくなる悪循環がおこります。
ダウンスウィングで手元を先に振ろうとすると、インパクト時には手元は体から離れます。
それを急激に引き戻そうとすると手元は体の中心より左にきている。
これが振り遅れという現象です。
ダウンスウィングでの手の動きは、トップから胸を右に向けたまま、右肘を真下に下ろすだけ。
腕を真下に下ろす動きに体の回転をプラスすると、クラブヘッドはインパクトの位置に戻って、ボールを通過していきます。これなら振り遅れません!
スライスを解消する練習方法
カラダの動きを修正するには、極端な動きで変えようとしないと、なかなか修正出来ません!
次のような練習を、極端にやって、右に逸れていくボールを左に飛ばすくらいの動きをしてみましょう!
両足を揃えてクラブを振る
- 両足を揃えてスウィングすると、両ひじが下を向いて体にくっついたまま振れます。
- この状態で振ることによって、無理矢理手を返そうとしなくても、自然とフェースが返ってきます。
- 体の中心を通過する時に自然とヘッドが手元を追い越していく。
- その状態でボールを打ってみると、振り遅れず、軽いドローになります。
- スタンスを広げても同じ感覚で腕を振れば振り遅れません!
スプリットハンドグリップでスイング
グリップを持つ時、右手と左手を離して握る(スプリットハンドグリップ)。
通常のスイングの動きで、インパクトで自然にヘッドが手元を追い越していきます。
かなり極端に手元と肘が動くので、ヘッドが手元を追い越すという状態がわかると思います!
目線を上げない練習
スライスの原因で、かなり大きいのが「ルックアップ」あるいは「ヘッドアップ」と言われる動きです!
クラブがボールをとらえる前に、顔を上げてしまうと、アドレスのときに作った前傾姿勢が起き上がってしまい、ボールからカラダが遠ざかりながらクラブを振ってしまう状態です。
結果的には、クラブヘッドの軌道がアウトサイドからインサイドに入ってくるという「振り遅れ」現象を作り出してしまうのです。
これを直すための練習としては、素振りで、クラブを前に振り出す時に、顔を後ろに向けるという習慣をつけるということです。
松山英樹選手のトップからインパクトに入るときの、顔の動きを見ると、後方に動いていることが良くわかります!
クラブフィッテイング
根本的にシャフトの硬さが合っていないとか、ヘッドの形状が合っていないなど、クラブをフィッティングすることにより、オープンフェースが改善される場合もあります!
谷将貴のゴルフシンプル理論完全マスタープログラム
本当にシンプルにスイングの型を作り、カッコイイスイングを身に付けるプログラムとしておすすめのDVDです!ぜひご参考にして下さい!
まとめ Q&A
Q なかなかスライスボールが直らない初心者ですが、その原因と修正方法はどんなものがありますか?
A スライスの原因をまとめると、「オープンフェース」「振り遅れ」「ルックアップ」というのが3大原因と言ってもよいでしょう!
「オープンフェース」・・・アドレスした時にターゲットに対してクラブのリーディングエッジが直角に構えられているかどうかをチェックします。
「振り遅れ」・・・トップからダウンスイングにかけて、両ひじが下を向いて体にくっついたまま振れてくるように注意して、体の中心を通過する時に自然とヘッドが手元を追い越していくのを感じて下さい。その感じがわからない人はグリップを持つ時、右手と左手を離して握るスプリットハンドグリップで素振りをしてみてください!
「ルックアップ」・・・素振りで、クラブを前に振り出す時に、顔を後ろに向ける習慣をつける練習をして下さい。松山英樹選手のトップからインパクトに入るときの、顔の動きを見ると、後方に動いていることが良くわかります!参考にして、練習してみて下さい。
こちらの記事もご覧下さい⇒ゴルフ初心者のための打ちっぱなし練習入門!