石川遼選手のパターへのこだわり

石川遼プロが選手会長に就任し、多くの関心が寄せられる中で開幕した2018年国内男子プロゴルフツアー。

石川遼選手会長は、ヒーローインタビューやサイン用フラッグ販売など新たな試みを導入し、ツアー活性化に精力的に動いた。

初めて賞金王になった26歳の今平周吾を筆頭に、若手の台頭が大きく目立ったシーズンのギャラリー数は、2014年以来4年ぶりに大会平均1万5000人超えとなり、ギャラリー総数は、中止になった「ANAオープン」を含めて昨年から2試合減少した22試合ながら、4万4331人増の33万7136人を記録した。

テレビの視聴率では、最終日の平均視聴率は0.6ポイント増の平均4.2%を記録し、こちらも昨年から数字を伸ばした。ちなみに1位は、12月の最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の9.2%。小平智選手がプレーオフで石川遼選手とハン・ジュンゴン選手を破った熱戦が、突出した数字を記録した。

選手会長としても、選手としても石川遼の存在感を示したと言えるでしょう。

そんな、重圧とスランプの中で見せた、石川遼選手のパッティング、パターへのこだわりについて注目してみました!

パターヘッドの形状

ユウジン
こんにちは!ゴルフスイングコーディネーター山田友人(@yj_golfrecipe)です。

パターヘッドの形状には、大きく分けて、T字型、L字型、ピン型、マレット型、複合型などの種類がある。

選び方は、人それぞれの感性によって選ばれるものと言えるが、それぞれ使う人の感性にしっかりと合った理論から作られています。

T型パター

キャッシュインと呼ばれ、トーナメント創成期に活躍したパターです。このタイプを使いこなす日本人プレーヤーの代表的な選手といえば、青木功選手です。手の感覚を大いに利用してパッティングする人やパチンとインパクトをする人に向いています。感覚がパターヘッドへダイレクトに伝わることから、感覚重視の方に向いているといわれています。

L型パター

かつて名器の誉れ高かったウイルソンの8802などがあります。形状がアイアンに似ていて、ターゲットに対してアイアンの延長としてセットアップできることからアイアンからの流れを大切にしたい人におすすめです。

ピン型パター

アンサータイプとも言われていますが、最近はピン型という言い方が定着したようです。

ピン型パターは基本的に、イン・トゥ・インのストロークに適切です。

しかし、最近ではそうではないピン型パターがあります。それがフェースバランスのピンパターです。

イン・トゥ・インのストロークが適切なクラブは重心距離が適度になるように設計されていますが、フェースバランスのクラブは重心距離がありません。

この為、フェースバランスのピン型パターでは、イン・トゥ・インのストロークより「まっすぐ引いてまっすぐ打つ」というストロークが合っているのです。

フェースバランスになっているクラブの選び方は、机の上など置いたとき、フェース面が上を向くので、確かめてみてください。

マレット型パター

フェースの後ろが飛び出した形でかまぼこ型とも呼ばれています。

重心が後方深くに移動しているので、重心深度が深いことよってパターフェースが左右にぶれず、より直進性が増し、直線的なイメージでストロークすることが出来ます

 マレットL型&マレットピン型(複合型)パター

L型やピン型の形状をマレットタイプにしたパターがあります。

今まで使用してきたパターからマレットタイプに移行するとき、違和感を覚える方には朗報です。パターの選び方のバリエーションが増えました!

L型で、ピン型なのにマレットになっています。まさに、ハイブリッドなパターと言えるでしょう!

石川遼選手は、基本「L字型」で、マレットの複合型パターを使用しています。

筆者は、「T字型」(センターシャフト)のマレット型パターを使用しております!

石川遼選手のパターへのこだわり

石川遼選手は、パターへのこだわりを次のように語っています。

「僕がL字パターを使い始めたのは、高校1年の時にアマチュアでツアー優勝した頃からです。そのときは(オデッセイではなく)別のメーカーのものでしたが。ブレードタイプも好きなんですが、L字がうまく打てている時ほど、他のタイプのパターは打ちたくない気持ちになります。おそらく最も繊細なパターだと思うのですが、繊細だからこそ、自分の感覚が鋭い時には、本当に自分の手のような感覚で打てるんです。」

石川遼選手の平均パット数は「1.7128」でトップに立つ。

平均パット数は、パーオンしたホールでのパット数を指します。

パーオンホールの総パット数÷総パーオンホール数=平均パット数
※最初に球がパッティンググリーンに乗った後のストロークは全てパット数に数えるものとする。

女子プロゴルファーのトップは、申ジエ選手の「1.7537」ですから石川遼選手の数字はかなり高いということがわかるでしょう!

この驚異的な平均他パット数を生み出しているが、不調が続いた2018年シーズンは石川遼選手にとっては試行錯誤のシーズンとなったようだ。

男子ツアー最終戦の「カシオワールドオープン2017」を首位と1打差の2位タイでフィニッシュした石川遼選手。パターを換えて臨んだ3日目と4日目とも66と好スコアを連発しスコアボードを駆け上がった石川プロが手にしていたパターとは?

使用していたのは、L字マレットのオデッセイ ix #9プロトタイプではなく、オデッセイの「ツアーミルドPrototype #1」いわゆるピン型のごくオーソドックスなモデルだった。

これが功を奏し、復調したショットとあいまって一気に2位タイの好フィニッシュにつながった石川遼。

石川遼選手はやっぱり「L字型」!

だが、そのままピン型パターを使い続けることはせず、もともとストローク矯正の意味合いで使っていたピン型から1日でのチェンジとなった理由を語る。

「道具を替えるということは繊細な部分。自分なりに(ピン型で)準備をしていたつもりではあったんですけど、ほんのちょっとのタッチの差とかは、試合になると、慣れ親しんでいるものでのタッチを出そうという感覚になる」という。

石川選手のもとには、新たなL字型パターが届けられた!オデッセイから『トゥーロン』ブランドで、石川プロ専用に削り出したプロトタイプパターが届いたのだ。その名も『Odyssey Toulon SF-PROTO』パター、石川選手のこだわりである、ハイトゥデザインとなっている心強い武器だ。

石川選手はなぜパターを換えたのか?オデッセイのツアー担当・島田研二氏はこう言う。

「とくに明確な理由はないそうなのですが、エースパター(L字マレットのオデッセイ ix #9プロトタイプ)のストロークに若干違和感があったので、矯正も兼ねて試打をしたところ、エースパターと同じようなフィーリングが出せたので使用に至りました。今後はこの2本のパターを状況に応じて使い分けると思います。」

オデッセイが新たに展開する「トゥーロン」シリーズのプロトタイプ。黒い光沢のあるヘッドが特徴的なL字マレット。トップ杯東海クラシックで使っていたシルバーのものと打感は近いが、形状、長さ、重さは石川選手が長年愛用してきたエースパター「オデッセイ ix♯9」とそろえた削り出しの1本だという。

ピン型時は順手だった握りもクロスハンドに戻していた

ユウジン
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まとめ Q&A

Q パターを選ぶ時は、石川遼選手のように、同じ型のパターをずっと使い続けるほうがよいのですか?

A もちろん、自分にはこの型が絶対に合っていると思えるパターと出合えたら、同じものを使い続けるほうがよいでしょう。ただし、初心者ゴルファーはあまりこだわらず、いろいろな型のパターを試してみることをおすすめします!

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ユージン
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